almost unreal

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山あり谷あり

 

昨日はブーケを一日中休憩もないほどいくつも作りました。その中で特に気に入ったもの。
気に入って写真に残したいと思うものがあっても、時間がないことが多く、なかなかできないままに旅立ってしまうことが多いのですが、珍しく撮れました。

数時間後、お客様からクレームの電話をうけます。「パープルのお花が枯れているわ、がっかりよ!」とかなりご立腹。丁寧にお話を伺い、「確認しますのでお待ちください」電話を保留にしてオーダーシートを見たら、大変です、さきほどナメあしが作ったものでした、しかも写真を撮ったお気に入りのもの・・・。

え…何でだろう?咄嗟に思いだします、さっき作ったお花ですし、作った花を書きとめています。ピンク中心のお花の中に唯一のパープルのお花は『クレマチス』。

なるほど、クレマチスはやや下向き加減なお花、開いた花を枯れたように見れるのかもしれません。保留を解除してお客様に説明をしようとしたら、なんと更に大変、電話が切れていました、時間にして30秒程度がお待ちいただけず…。

作り手が美しいと満足しても、お客様の受け取り方でお花は一瞬にして、残念なものになってしまいます。今回は別のお花を作り、引き取り、確認に行ったのですが、お花は枯れていず、新鮮なものでした。それでもお客様の気分を害してしまえば同じことです。

本当に難しいです、山あり谷あり、日々精進しています。

Demonstration by Robbie Honey  Flower Gala – 5

Flower Galaのお話もう少しお付き合いください。

このイベントの期間中、GalaデザイナーのPaula Pryle自身のデモ以外にゲストフローリストもデモを。

初日は Robbie Honey

実はナメあしのブログでも こちらで紹介しております。(中段の10・11枚目の写真、Lanvin店内に飾られていたエッグのデザイナー)

前日には一緒に食事にもでかけたのですが、とても気さくで優しい方です。
デモ中に、珍しい花材を使うときは、見ている方にその花を順番にまわしたり、質問にも丁寧に一つ一つ答えていたことがとても印象に残りました。

せっかくなのでブログ用にと記念に1枚。

デモはテントの中ですが、こうしてカテドラルの中に置かれると更に美しさが増します。

あふれるほどのスィートピー、ガーデンローズ、グリーンはミントを使って香りがいっぱいです。

Inspired by Wimbledon

 
今週は週の前半は彼女と親しくしているSamと一緒に働いていました。

以前にもブログで紹介させていただいた、 SHAFTSBERRIES FLOWERSの看板娘のLottie、朝の4時から行動を共にしています。活けこみの間もずっとこうして待っています。

こちらは、Grosvenor Houseという5つ星のホテルのメインテーブル。

ウィンブルドンが始まったので意識してのこのデザイン。

1階のカフェ。

ウインブルドンとそこでいただくストロベリークリームは特別なたのしみ。
中央には、ストロベリークリームのアレンジを。

Sam作成のテニスボール。

この写真は一部のもの。こちらのホテルはお花があちこちに置かれています。

そしてまだまだ美しかったのですが、昨日すべて取り換えます。
フローリスト3人ですべてのお花をかたずけ、活けこむまで3時間かかります、大きなコントラクトです。

今週は、こんな感じ。

カフェは先週のものを残しつつ。

花の中にもテニスボールを入れてみます。

遊び心、大切ですね。

Flowers, flowers, flowers!  Flower Gala – 4

会場入り口に大きなアレンジをつくりました。季節の花、Arium(アリウム)とStock(ストック)だけのシンプルながら存在感たっぷりなもの。ストックの香りも広がります。

前回もお話させていただきましたが、Paula Pryke Flowers チームで作ったアレンジのテーマは、『Rainbows 虹』 。

あれれ…撮ったつもりがすべて撮れていない・・・グリーンがあったのですが。

後ろの木の下のベンチに置かれているこのクッションが可愛くってナメあしのお気に入りでした。

Sophie, Countess of Wessex Flower Gala – 3

木曜日の夜、プレビューがスタート。

また改めてお花は紹介させていただきますが、中央のメインに飾った、Paula Pryke Flowers チームで作ったアレンジのテーマは、『Rainbows 虹』

ソフィー妃がいらっしゃいました。

讃美歌の歌を聞きながら。ゲストはドリンクを片手に、カテドラルの中を歩きます。

美しく、そして何よりとても気さくなソフィー妃。
ゆっくりすべての作品をポーラと一緒にご覧になります。フラワークラブの皆さまも緊張していました。

この日は、本物のパパラッチが何人かいましたが、負けないようにと皆に励まされます。

やはりお客様が入ってこそ、花のある空間が仕上がります。Flower Galaのはじまりです。

同僚たちも一区切り。
それにしても皆、シャンパーニュよく飲んでいました~。

more 準備… Flower Gala – 2

サッカーイタリア戦、残念でした…。BBCでライブ放送していたため、オンタイムで見れたので感謝なのですが、解説はやはり日本語が良いなぁ…。
今朝は活けこみ先のCHANEL(シャネル)で、イタリア人から、「良い試合だったわね~」なんてちょっと上から言われてなお残念~。

昨日のつづきです。
まだまだ準備が続きます。

カテドラル外のmarquee(テント)、プレビューの日にはドリンクパーティーの会場に。このハンギングのフレームをぶら下げるときには、皆で持ち上げないと、なほどの重さ。
そのフレームにsalal(レモンリーフ)を巻き付けます、作業はすべてはしごで。上を向いて、手延ばしての状態がずっと続きます。

仕事がオフの元同僚(このブログでも何度か登場している)Chrisがお手伝いに。
一緒にこのエリアを作りました。

ステンドグラスから太陽の光がさして、Oerchid(ゴールデンシャワー)美しさがまします。

あちこちの仕事をしていると、呼ばれて、別の場所に車で移動。

Anitaと共に、バスの車庫にやってきました。
駅とカテドラルを往復するバスもデコレーションです。

車庫での作業は、蛍光色のベストを着るのが規則だそう。

この日は仕上げの日、どんどん時間が迫ります。

が、ちょっと物足りない???
手を抜くこともできず、手すりにいくつかガーランドを作ります。

街をあげてのイベント。
外装はバス会社の方が一生懸命。

別のmarqueeでは、このカテドラルのフラワークラブの方々が小さなミニブーケを作っています。明日からの一般公開日のショップで販売するそう。

午後2時には、プレス公開。夕方よりプレビューです。
ちょうど仕上がったのは1時過ぎ。シャッターの音が響くほど、静かな誰もいない空間です。

つづく

準備…そして準備。 Flower Gala -1

前回お話しましたが、大きなイベントがありました。

いつもスタッフとして働いている Paula Pryke Flowers のポーラプライクが総合プロデュースした『Guilford Cathedral Flower Gala』

会場となったのは、ロンドンより二時間弱のドライブの距離にある Guilford Cathedral(カテドラル)。このカテドラル全体を花々で活けこみます。

プレビューの木曜日から土曜日までのイベントで、現地での準備は月曜日からスタートしました。

英国には教会のお花のお世話をする『フラワークラブ』の方々がいらっしゃいます。今回は地元の教会を支えるそれぞれのフラワークラブが、教会内を仕切ったスペースに、テーマを決めてアレンジメントを紹介します。

こちらが教会中央。

教会の中央部分から入口方向に向かって。
とにかく広い、高い…スペースイメージできますでしょうか。

普段、ここには礼拝できるように沢山の椅子が並んでいますが、すべてかたづけられています。この中央部分は、ポーラプライクのアレンジメントスペース。中央にトピアリーのように見える木々の高さは3メートル強あります。業者さんがクレーンで運んできました。

月曜日には花々が届き、フラワークラブそれぞれに分けていきます。この日はフラワークラブの人もほとんど作業はしていないので、人も少なめ、静かな教会でした。

ちなみに後ろに写っているのは同僚のア二―タ。ナメあしも一緒に作業をしていたのですが、こんなに高い所に登ることも少ないと、作業を中断して撮ってみました、高いって伝わりにくいのですが…。

こんな感じです。
写真を撮っていると、「そんな暇ないでしょ~」と。

翌日は、朝から大騒ぎ。
各地のフラワークラブの方々が到着。

クラブの大きさはそれぞれ。大人数のところもあれば、お一人の方も。チームのフォロー、お手伝いもナメあしたちの仕事の一つです。

そんなバタバタな作業の中、こんな方を発見。

まだまだ続きます。どうぞお付き合いください。

ワークショップの後に

 
前回のつづきです。

今回のワークショップ、ブーケを入れた作品を楽しんでいただいた後には、色々な仕様で花器をお楽しみいただければ、と。デモンストレーションの際には、後利用では、多肉植物を飾りたいと、お話ししました。

こんな感じです。

多肉植物は、ここ数年暑さにも強く育てやすいことから人気があります。

ワークショップご参加の皆さま、それ以外の方でもご購入にご興味ある方、どうぞお問い合わせください。多肉の植え替えのコツや砂も合わせてお届けいたします。

Email: info@almostunreal.jp
Tel: 03-5929-9365

Workshop @成城

 
1日ワークショップを開催しました、ご参加していただいた皆様、どうもありがとうございました。

当初英国で準備しはじめたとき、shell(貝)を使用、カラーコンビネーションは、ホワイト&ブルーを予定していたのですが、やや悩んでいました。貝にホワイト&ブルーってとてもシンプルで、いかにも、かな…と。

日本に戻って、個性的なストーン素材のコンテナーを見つけました。一目ぼれ…即決です。そこから色合いを変更したいな、と思いなおし、最終的にこんな感じに仕上がります。

花市場で、大きなアスターのパープルを見て、色合いが決まりました。

アクセントカラーはこの色。蘭のモカラです。

これからの季節、お花を飾りたくても暑かったり蒸し蒸しの日ばかり、長持ちしない…。少しでもお楽しみいただけるように、手前には鉢物の多肉植物グリーンネックレスを。お花が終わってしまったら、ブーケの部分に観葉植物を入れても素敵です。

貝をグル―でつけてしまうと、はがしにくいほど固定されてしまいます。
後利用を考えて、みなさまの個性がでます。

貝は裏側も奇麗です。

これは、ナメあしが作ったもの。

夜のクラスは、電車が遅れたりで大変な中いらっしゃってくださった方も。
次は、クリスマスです。今年もリースでしょうか…ロボットのように、可愛いもの作る予定です。

仕事復帰

 
ロンドンに戻って翌日から仕事をしています。
通常の仕事よりかなり忙しい、スクールのアシスタント。4日間コースだったので、長いお休みをとっていたことも忘れるほど、バタバタとする毎日、自然に職場復帰です。

スクールも忙しかったのですが、翌週のバレンタインの準備だったり、ウエディングのサンプルを作ったり、あっという間の一週間、そして明日からはバレンタインの仕事が待っています。