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クリスマスリース

今年もクリスマスリースを作り始めています。
パインの松脂で手は真っ黒になり、悲惨な恥ずかしい手になってしまいますが、これを作らなければ年は越せない・・・そんな気分です。

大きなリース。材料は全て日本で揃えます。
このリースは、Ever Green(常緑樹)のモミ、ヒバ。針葉樹のコニファーを使い、シナモンや松ぼっくり、ベリーなどを添える、伝統的なスタイルのもの。流行色や羽やガラスなどの異素材を使ったもの、色々作りますが、やはり人気はダントツです。

このくらいの大きさになると重さもかなりのもの、赤いりんご紅玉が5つも入っているのですから仕方ないですね。飾る時、2人がかりです。

またまた空港で


日本に戻りました。

沢山のクリスマスの講習会の材料をつめて。新品のハンターの長靴もつぶれないように、物を色々いれてみます、この可愛いトナカイはもちろん愛犬あずきに。
そして空港では事件発生。クリスマス講習会用に持ち帰ったクリスマスのオーナメントが大量だったのでひっかかり、スーツケースをあけることになりました。スーツケースを閉めるのも2号と一苦労だったので、「絶対に開けたら後悔するよ、私を信じて」といったにも関わらず、開けてしまい・・・・もう中から出てくるのものは、クリスマスグッズばかり・・・・彼らにとってはがらくたの山。後ろの人が笑っています。そして今度は彼らが苦労しながらパッキングのし直しです。「君の言うとおりだったよ、大後悔・・・」とウインクしながら返却してくれました。

犯人はこのオーナメント。このエンジェル以外にも別のシルエットもあり、好きなほうを来てくださる方に選んでいただこうと思っています。クリスマス講習会に参加していただく皆様、どうぞご期待を!!
まだまだ沢山ロンドンのクリスマスや仕事のことなど紹介したいことがあり。これから、ナメクジのあしあと 日本編と英国編をミックスでお届けしたいと思います。

TINTIN ロケット

職場から、「明日ロケット作るから絶対休まないでね」と留守電が入っています。
ロケット????
こういう時、ナメあしはまず自分の英語力を疑います。ロケットなんて言うわけないか・・・と。
翌朝、理由がわかります。
『TINTINの冒険旅行』をみなさんご存知でしょうか?
TINTINの冒険シリーズは、1929年コミック作家エルジェによってベルギーで誕生しました。主人公の少年記者TINTINと相棒の白い犬スノーウィが世界中を旅行し、事件に巻き込まれるお話。未完を含めた24話の物語は半世紀を以上たった今でも、80カ国以上の言語に翻訳され、世界中の人々に愛され続けています。

この絵をみていただければ、お話を知らなくても、ああ、この男の子ね、とわかる方多いのではないでしょうか。
ご家族からのオーダーで、お父様の葬儀に、TINTINのお話の中で登場するこのロケットを作ってほしい、とのこと。子供のころからお父様が大好きだったこの漫画、部屋には沢山のコレクションがあるそうです。

朝これをまず、渡されます。のこぎりと板が必要です。このあたりは同僚が得意。あっという間に土台が出来上がります。

そして、オアシスをロケット型に組み込み、ひたすらずっとずっと赤と白のカーネーションを挿します。こういう単純で根気のいる作業はナメあし向き。「だから絶対に休まないでと電話したでしょ?」と言われます。
途中、予想以上に大きなロケットで花が足りなくなります。花マーケットは既に閉まっている時間、仕方なく近所のお花屋さんからスーパーまで皆が手分けをして買いにいき、その間1人ずっと挿し続けます。

お届けの時間ぎりぎりに完成。
背丈よりも高いこのロケット。バンに乗せるのも一苦労。そして倒れないように、ナメあしが運転、同僚がロケットを支えながら横に中腰で座りの配送です。
ご家族はロケットを見るなり、大歓声。「Wow, well done・・・」、次第に涙声。
「このロケットで父は安心して旅立てるよ、本当にありがとう」と息子さん。ナメあしも同僚も涙涙。疲れも何も吹っ飛びます。
最期の旅立ちはこんな素敵なことできるといいですね。日本も少しづつ、形にとらわれないやり方が増えてきていますが、思いのあるものが気軽にできること、悲しい時だからこそ、そんなご家族の願いがかなえられたらいいなぁ、といつも思います。

12月15日、クリスマス・リース講習会を開催します

2010 wreath close

2回目となる今回は「Scent of Christmas (クリスマスの香り)」をテーマに、クリスマスに欠かせないドア・リースを作ります。
テーマ・カラーはホワイトとシルバー&ゴールド。クリスマス・グリーン、シナモン、オレンジのスライスなどをふんだんに使い、クリスマスの香りでいっぱい。メインのエンジェルはロンドンの雑貨屋さんで一目惚れ。リボンやその他資材もロンドンで用意しました。
ドア・リースは飾ること、そして使う素材ひとつひとつに意味があります。デモンストレーションではそんなお話をしながら、ドア・リースと合うテーブル・アレンジメント、またクリスマスが終わってから少し手を加えていただき、お正月のお飾りに変身させるご提案をさせていただきます。
  日時:  12月15日(水) 午前の部 10時~
                 午後の部 19時~
  場所:  世田谷区成城(小田急線成城学園前駅、徒歩8分)
  受講料: 10,500円(税込)
  講師:  鶴岡尚子
お申し込み、お問い合わせは 03-5929-9365、または info@almostunreal.jp までどうぞ。

赤い花 for ビジネスランチ

午後のビジネスランチに花が必要、ということで大至急のご注文。しかもクライアントが赤い花が好き、だそう。急いで作ってそのまま配達です。

ビジネスランチとは、 仕事の打合せのためのランチのこと。そこでお花を置くことに重きをおいていることは、かなり稀なケース。どんな打合せかな・・・、とも思いますが、ちょっと素敵ですね。

オレンジに近い赤いダリアとダークレッドのバラ(ブラックバカラ)を中心に、秋色アジサイや実ものを使って秋色に仕上げます。

花器は赤いキューブ型。当初、花器は返却してもらう予定だったのですが、午後にご依頼主から電話があり、先方が花を気に入り、そのまま滞在先のホテルに持ち帰ったそう。そんなことで花器代金が追加で支払っていただきます。

大切な取引も無事に済んだようです、何だかホッとします。

また・・・、やっぱり・・・Liberty!!

また・・・と言われそうですが、やっぱりデパートの Libertyが好き。
6年前に職場になって、ほぼ毎日と、じっくり見る時間が増えてから、お気に入りのお気に入りです。

売っているものは「誰が買うのかな?」、「この商品ここ数年あるなぁ・・・」というものがいつも多く、建物自体や置かれている装飾品が素敵だったり、まるでちょっと楽しい美術館のよう。

ずっとこのまま、流行を追いながらも、追い求め過ぎない、独自のデパートを貫いてほしいです。

特に木曜日の夜はレイトタイム・ショッピングで営業時間が長いので、仕事帰りに2号と一緒に出かけます。ハロッズやセルフリッジに比べると華やかさがないのか、お店の中は貸し切り状態。他のフロアーにも知り合いがいるのでゆっくりお話しを聞きながらお店の中を歩きます。

中央の吹き抜けにはこんな艶々のお猿さんがいます。

こちらは壁紙。ちょっと写真が暗いのが残念ですが・・・。こうして並ぶと柄や色の組み合わせって無限ですね。

1番上の写真、絶対買わないな、と思うお花柄ソファーとエメラルドグリーンの壁。なかなかびっくりな組合わせですが、はまっています。最初はゆっくり座ってみて、次は持っていた花を置いてみます。

花の組み合わせやアイディアはここから生まれることが多い、教科書のようなデパートです。

photo shootingとアイロン掛け

ポーラからphoto shooting(撮影)のアシスタントの依頼があり出かけます。

人気の大手ちょっと高級スーパーの Waitroseの店舗で売られているお花を使ってのアレンジ。クリスマスに向けて、サイトやチラシで使われる映像と写真を撮ります。

Waitroseのお花は、ナメあしも、職場からのお花がないときなど購入しますが、他のスーパーよりダントツでお花が新鮮だったり可愛いブーケが売っています。

こうして入口に大きくスペースを構えていて、人気のアイテムだということ一目瞭然です。ご自宅用に、また急にお呼ばれでお花を買っていかれる感じだったり、気軽でお値段も程よい、ということが人気の理由でしょう。こういう場所があったり、ナメあしが働くようなお花屋があったり、買う方のシチュエーションでお店を選べることが、生活にお花が溶け込みやすくしているのかもしれません。

朝スタジオに出かけてみると、何を作るか何も決まっていない、とのこと。でもナメあしに、「まずはコーヒー飲もう! クッキー、あるわよ~」などと余裕です。

Waitroseより配達された花を見ながら、その他の資材に予算もかけず、身近にある、誰もが真似できるものを作ることが前提、だそう。クッキーを片手に、花器はジャムの瓶など、色々候補をあげたのですが、結局ベークト・ビーンズ(英国人に人気)の缶を使います。ポーラのキッチンにあった缶の蓋をあけ、中身をだしたのですが、ラベルを見たら大変! 他社のものでNG。急いできれいにラベルを剥がします。

まずは、映像のスタッフが作る工程を動画撮影。色々細かい作業が多かったのですが無事に終了。午後からはその同じ作品をカメラマンが写真撮影です。

しばらくするとテーブルクロスがないかな・・・、とカメラマン。慌てて近くのお店まで走ります。ところが最後の一枚を購入したので、沢山のしわがあり、今度はポーラとアイロン掛けです。

ナメあし「アイロンは2号が上手だから、ナメあしは全くしないのでやや心配・・・」とポーラにこっそり告白。「あら、ナメあしラッキーね」なんて話してみんなのところに戻ってみると、ポーラは早速、ナメあしのアイロンしない話を大暴露。カメラマンも「確かに、ちょっとこれは・・・」と、とうとう自分でアイロンをかけ始めます。

写真の奥、白い布はポーラが、赤い布はナメあしが。確かにしわあり・・・・ですね。

撮影も無事に終了。最後にお別れのとき、カメラマンの彼に「アイロン掛け以外はパーフェクト! 日本人は何でも器用にできると思っていたけれど」と。大変、これでは日本人はアイロン掛け下手だと思われてしまう。慌てて「ナメあしは例外だから!」と声を大にして伝えます。

冬のはじまり

ロンドンは先週末で一気に冷え込み、より一層クリスマスらしさがでてきています。
ショッピングエリアは既にクリスマスショッピングをする人で平日でも大混雑。あちこちのイルミネーションもスタートしています。ショップそれぞれのウィンドーもすっかり衣替えです。

こちらはノッティングヒルの Tom’s(Tomはコンラン卿の息子)、今でこそどこでも色々なお店がありますが、ちょっとオシャレなデリ&カフェのはしりでは・・・。大きな大きなハンギングリースです。

こちらは既に電気が消えていたのですが、となりのお店。美しいインド風のペーパーの細工品が面白い。クリスマスまでそんなロンドンをお届できたら、と思います。

ナメあしにとってのクリスマスが間もなくだな・・・と感じるのがPret のカップがクリスマススペシャル版になったとき。
毎年デザインが変わるのですが、ここのデザインとても、シンプルでわかりやすくメッセージ性もあり楽しみにしています。
このマフィンはクランベリーと沢山のシード(種)が入ったもの、種が多くって・・・何だか鳥になったような気分です。

ここはロンドンの中心地ならどこでもあるサンドウィッチ中心のお手軽なカフェ(スターバックスのような)なのですが、もちろんメニューもクリスマス。
この Chiristmas Lunch。
ターキー、セージのスタッフィング、クランベリーソース・・・クリスマスがもうすぐそこ、という気になる毎年人気のメニューです。

クリスマスリース ワークショップ

 12月15日水曜日、オルモストアンリアル主催のクリスマスリース講習会を予定しております。ロンドンの街、ウィンドーや洋服などを見ながら今年のテーマカラーを決めます。

テーマカラーは ホワイト&シルバーゴールド。
たくさんのエバーグリーンを使って、クラシックなだけではない、香りいっぱいのリースです。
チャーミングなエンジェルは、プリムローズヒルのナメあしのお気に入りの雑貨屋さんで購入。大量買いにお店の人もびっくり。

金曜朝は、さらに何かないかな、と花市場に出かけます。この日は仕事はオフだったのですが、「市場に行くならバン使っていいわよ。」とポーラが声をかけてくれます、本当に応援してもらってありがたいことです。
日本ではなかなか見ないライムのスライスを買ったり。リボンはミラノで購入。
どうやって持って帰るのでしょうか・・・。でもせっかく来ていただく方に素敵なものを作っていただきたいのです。

ご予約、お問い合わせは info@almostunreal.jp  までご連絡下さい。

秋の色

今週木曜日から金曜日にかけてロンドンは大風。橋が閉鎖されたほどです。
秋の紅葉もそろそろ終わりを告げています。

これはある日の朝、毎日きれいにお掃除されても翌日はこんな感じ。
カサカサっと音を楽しみながら、かみしめて歩きます。

ご近所の大きなお庭のあるこのお家。毎日2つのバッグにいっぱいの枯葉が門の横に置かれています。

ネバーエンディングな作業を黙々とこなすお掃除のお兄さん。この時期、ロンドンではこんな光景をいたるところで目にします。

葉1枚1枚すべてが異なる色。季節の恵み、自然のこのグラデーションに色合わせのヒントをもらいます。
ブログのページ左上の almost unreal のロゴの色は只今秋色。
4つの色合いのなかで秋色、とっても気に入っています。
その時にしかない花・葉、色を大切に、そんな思いが込められています。