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英国3度目のロックダウン緩和 Week 56 5/1~7

日本のゴールデンウィークと比べると…ですが、英国では5月第一週目の月曜日は祝日で三連休になります。

今年はちょうどPaulaより大きな仕事があり、三連休なしの仕事日となりました。もしコロナ禍でなければ、日本に戻って母の日のオーダーの準備に楽しい忙しい毎日だったと、何よりお客様にご迷惑をおかけしていると思うと気持ちも落ちますが、このことばかりは仕方ないですね。

 

少し前のブログに紹介したサンプルを作ったものの、本番です。

コロナ禍ということもあり、スタジオで一人で仕入れから制作、黙々とブーケを作ります。

 

この日は相棒「ぼんさい」もいました。ナメあしがバンから降りスタジオに向かっていると一緒にどこからともなく歩いてきて、ちょっと可愛いのです、そしてご飯をあげると(ほんの少しのドライフードをあげています)さっとどこかに行ってしまいます(笑)

 

Peony(シャクヤク)は、コーラル色。ピンク・オレンジの中間の色なのですが、花が満開に咲き始めると色が少しずつ抜けて淡い色になります。大輪のバラは「Misty Bubbles」と呼ばれるスプレータイプ(1本の茎に複数の花が咲いている形状のこと)。写真だとピンクに見えますが、バイオレットがかったピンクで、最近市場にあると仕入れるお気に入りです。

 

こうやって水を飲みに、花をチェックしに?時々遊びにきてくれます。

 

 

無事に制作、一晩ゆっくり保水して、翌朝から数人に分かれてそのまま配送しました。

今回のブーケの中で一番気にかかったのはシャクヤクです。シャクヤクは、つぼみから満開までがあっという間で、なかなか扱いが難しい花の一つです。お客様に届き花器に入れるときに美しく開くもの、数日後に開花するもの、など少しでも長く楽しめるように、コンディショニングから気を配りました。当日の朝ぷっくり膨らんだシャクヤクをみてほっとしました、まさにもう少しで満開になる前、ばっちりでした!

 

 

三連休がなかった分、別日に2号とドライブに、この時期の新緑の美しさにやられちゃいます。

 

コッツウォルズを抜けたので、やはりDaylesfordに行ってきました。写真手前のピンクの花はリンゴの花です。

デイルズフォードは、農場直送の青果や精肉、加工食品、自社ブランドのオーガニック生活雑貨などを販売。併設されたカフェやレストランでは主にオーガニック食材を使った料理を提供しています。納屋や農家を改築した宿泊施設とスパ、お料理教室などワークショップも開催されます。(現在は、宿泊施設やスパ、お料理教室等は全てお休み中です)

 

 

どこを見ても楽しい、美味しそうなものや可愛いものがあって、ある意味危険な場所でもあります。

レストランの室内営業はまだなので、屋外のみだったのですが、人気で予約で埋まっていたので、デリを買って車内で食べました。

この日は大好きなガーデングッズを扱うエリアがお休みだったのですが、ところどころに英国産のお花が!

もちろんお菓子も買いました~。

この季節のお目当てはこれ「Wild Garlic (行者にんにく)」。

家に戻ってきれいにお手入れすると、葉の束の中に美しい花を発見。アリウム(ネギ)と同じ匂いでちょっとくさいのですが、繊細で可愛いのです。

葉は、パインの実とパルミジャーノ・レッジャーノチーズとオリーブオイルで合わせてペーストを作りました。

無限に食べれます。もっと買ってくればよかった…。

市場にガーデンローズが並び始めました。スィトピーと合わせます、香りがお伝えできないのが残念です。

 

英国3度目のロックダウン緩和 Week 55 4/24~30

オーダーのブーケ、花器付きです。

通常の活け込みの後、郊外へのデリバリーだったので、自宅で作成しそのままお届け先に向かいます。この1年強、ロックダウンが度重なり、スタジオではなく自宅で制作ということが多々あります。ちなみにナメあしの自宅は花の作業部屋というものはないので、キッチンが急きょそのスペースとなります(笑)

 

 

色々なことは書けませんが、米国女優さんへのお届け、旦那様は有名なミュージシャンです。

 

 

このブーケに入れるためにこの「Cloony (クルーニー)」と呼ばれるスペシャルなラナンキュラスを仕入れたのですが、その中にツインを発見!(通常ラナンキュラスは一本の茎に対して花は一つ。)

しかも嬉しかったのは、元同僚で友人のAnnaも同じものを同じ日に発見してインスタにあげていました、同じ想いで写真に残していて嬉しいものです。アナとはもう2年以上会っていません。ちょうど昨年コロナが英国に広がり始めた3月に会う約束をしていたのですが、なくなくキャンセルをしました。

 

 

以前にお話しした、タイ・バンコクからZoomで習っているタイ料理ですが、継続中で、レシピも増えています。

今日はレッドカリー。レッドカリーは好きで市販のペーストを使ってよく作っていたのですが、ペーストからは初挑戦。先生は「あひる」を使われていたのですが、ナメあしは冷凍庫にあった「鴨」で作りました。ただ相変わらずのZoomのため、このお味が正解なのかわかりません!

 

 

この日は和食。日本食は凝ったものは作りません、いつものもの。人参のきんぴら、お豆腐の和え物、春キャベツの即席お漬物にサバを焼いたもの。白いご飯はイタリア産の日本米、「ゆめにしき」。色々試しましたが、日本で作られるお米に限りなく近いと思います。

 

 

朝の活け込みバッキンガム宮殿を通過して活け込み先に向かうのですが、時間通りにスムーズにすすんでいる時に、この騎馬隊とこのあたりですれ違います、まさに忙しい朝の時間の目安です。

 

シャネルの活け込みは、可愛いフリンジのチューリップ、オランダから仕入れています。オランダ産は英国産に比べると持ちがよい、もちろんその分お値段も違います。

 

そしてまたブルーベルの森にでかけてきました、ちょうど一週間ぶりになります。

先週に比べてみると明らかにベルがさらに開いて、森の中のブルーのカーペットが色鮮やかに広がっています。

 

 

 

 

野に咲くイングリッシュブルーベルは、絶滅の危機に瀕しています。
Scilla(シラー)と呼ばれるスパニッシュ・ブルーベル、またはハイブリッドのブルーベルが入ってきたのが混在し始めまたことが原因のようです。これらのブルーベルは生存力、繁殖力が強いのが特徴です。調べてみましたが、どうやって野に咲くイングリッシュブルーベルの中にシラーが紛れ込んだか定かではありませんが、ハイブリッドが発見されたのは1963年頃とのこと。実際に森の中でもこれはシラーだな、と思うものも多々あります。

 

 

そしてここで強くお伝えしなければならいのは、まるで悪者のように書いていますシラー(上の写真です)も人気のこの季節の花です。ご近所のお庭でももよく見ますし、市場でも切り花としてこの時期に並びます。

 

 

 

帰り道に更に車を走らせ、Seaford Head (セブンシスターズの白い壁)へ出かけました。詳しいお話はこちらから。ここは2号が出かけてみたいとずっと言っていましたがなかなかチャンスがありませんでした。

 

 

 

 

実は先週のブルーベルの森の帰りにも立ち寄ったのですが、あと少しというあたりまでお天気は良かったのですが、ここに到着すると多分霧だと思うのですが、海の方から雲のように霧の塊のようなものが流れてきてあたりを包みました。

 

次の写真はその先週の写真、同じ場所です。

 

幻想的だったのですが、何も見れずに帰宅しました(笑)

 

 

 

 

この日はお天気もよく気持ちがよかった。

そして上の写真、よーーーーく見てください、お気づきになりますでしょうか?

 

可愛いうさぎです。この日は、ラッキーにも何度か出会いました。

 

 

 

 

 

 

春らしいブーケを作ることが多い一週間でした。

 

 

これは金曜日の仕事終わり。

渋滞!!!!久しぶり、多分昨年のロックダウン前だから1年数か月ぶりの渋滞です。普段はため息もでますが、何だかにぎわうことに喜びを感じてしまいます。

 

 

最後はやっぱりリバティー。可愛い春らしい色合い、買っちゃおうかな~(何も作れないけれど…)

「ナメあし、よくリバティーに行くなぁ」と思われると思いますが(実際いつでも毎日でも行きたいです)、お手洗い事情があります。ナメあし一日街中の仕事は、お手洗いに行くとき、活け込み先のホテルだったり、コーヒーを買うついでにのカフェだったり、とある程度自分で場所を決めているのですが、今はそのどちらもこのコロナ禍、使用できない状況です、というか今は多くのナメあしのような仕事の人は苦労していると思います。日本はコンビニがあるので便利ですね、ということで、デパートが4/12より開いたことは大変ありがたい!緩和されたとはいえ、まだまだ色々大変ですが、リバティーに行けるということで楽しんでいます。

 

 

英国3度目のロックダウン緩和 Week 54 4/17~23

ロックダウン緩和の週末、人混みを避けて、街中から家まで徒歩で帰宅しました。

日本でいう里桜(関山に似ています)が咲き始めると、2月から続くPrums(アーモンド、ネクタリン、プラム、桜などなど)の木々のお花見に少し区切りがつきます。

 

この桜は、ピンク色が濃く、花びらが何枚も重なる八重桜のため満開の際には、このように花のボールのようになり,とても愛らしいのです。

 

木々に新芽が一気に吹きだし、新緑の手前の黄緑色の美しさ。

 

 

Regents Park を歩いていると、珍しい鳥を発見。あとで調べるとGreen Woodpecker(緑キツツキ)でした。公園のサイト内にも詳しく書かれていますが、しばらく観察していた際に、なぜか木には戻らず芝生の上を行ったり来たりしていました。このキツツキは蟻を常食しているそうです。そのために、この場所を行ったり来たりしていたのでしょう。

 

 

花市場はPeonyシーズン(シャクヤク)に突入です!

 

少しずつですが活け込みが再スタートしましたが、活け込み先に入る際の体温のチェックはどこもあるのですが、ある場所ではPCR検査をしなければならなくなりました。もちろん簡易なのですが、ほぼナメあしは週に3度ほどPCR検査をしていることになります。

 

 

 

仕事の活け込み先の一つであるデパートのSelfridges。デパートの裏側の屋外に、ある日突然自転車のクラスがスタートしていました。朝活け込みにいく頃、モーニングクラスがスタートしているのですが、いついっても大人気!

 

 

 

シャクヤクを使ったブーケ、ペール(淡い色)とブライト(鮮やかな)サンプル2種類を作りました。お客様のお好みはこの中間、大きな仕事が決まりました。

 

 

 

そしてこの季節になりました、English Bulebell(イングリッシュブルーベル)の森へ!!!

昨年は完全なロックダウン中で不要不急の外出の禁止だったため泣く泣くあきらめたので、行けるだけで気分が上がります。

 

イングリッシュブルーベルと呼ばれるこのブルーベルはとても希少です。そのため原種、自生のイングリッシュブルーベルは現在国の保護植物に指定され、法律で守られているため、花を摘んだり、球根を持ち帰るなどは厳禁です。

この花ととてもよく似ているの花に、シラーと呼ばれるスパニッシュブルーベルがあげられます。以前であればこの二つの違いははっきりしていたのですが(色・ベルの形、おしべの色、葉の太さなど)、現在ハイブリッドが多く出回りすぎて、見分けがつかないものが増えています。

 

 

木々の下にひっそりと可憐に咲いていますが、遠目でみると青いカーペットです。

この時期高速などを走行中、森のようなところを通り抜ける際にこの青いカーペットを見かけます。どこ、と名の付く場所ではない場所で静かに咲いているのでしょう。

 

帰り道は、Lewesのアンティークショップに立ち寄りました、こちらも一年ぶり。ただいくつかのお気に入りのお店が閉店していました。この一年の長いロックダウンの影響は色々なところにでています…。

 

ちょっと悩んだもの、いる?いらない?と自問自答しましたが今日は買わずに。

 

 

この床に正座のようにしている人わかりますか?多分中学生くらいの男の子が、プラスティックケースいっぱいに入っているミニカーをほじくり返して真剣に探していました、とても微笑ましい光景。

 

 

美味しいものといえば、ピエールマルコリー二のチョコレート。久しぶりに食べたら小ぶりで美味しかったです。

 

こちらは実家からの宝箱(荷物)に入っていた、福砂屋さんの五山焼き。美味しすぎました。

 

 

毎年4月23日はイングランド人の守護聖人「St. George’s Day(セントジョージの日)」で、記念日になっています。

この日がお誕生日の女性へのお花のプレゼントをパーティー会場へ、ブーケとゲストが付けるボタンホールのデリバリーがありました。デリバリー先は五つ星のバークレーホテル。レストラン内の営業はまだ規制されているので、屋外の『The Berkeley Beach Huts (ビーチサイドの小屋)』へ。

ちょうど少し前にホテルの外で工事をしているな、と思ったらこのレストランでした。室内で営業できない間の仮設に作った簡単な小屋を「海辺の小屋」と見立てるアイディアは素晴らしいですね。お料理はもちろんシーフード!

 

 

 

このセントジョージの日(St. George’s Day)の花は赤いバラと決まっています。オーダー主からは赤いバラメインのブーケと希望がありました。

 

 

段階的な緩和から1週間、少しずつ街中に人が戻っているように感じます。

 

英国3度目のロックダウン Week 53 4/10~16

土曜日は郊外へのお届けがありました、1時間強のドライブだったのですが着いてみるとおとぎ話にでてきそうな素敵な場所でした。

 

 

小さな小川が流れています、そのあちこちに野生のプリムローズが群生しています、とても愛らしい。

このプリムローズ(特に淡いイエロー)は春を思わせる花として愛されている花です。派手な黄色に輝くラッパ水仙のような存在感はないのですが、野原を歩くとひっそりと美しく咲いています。

こういうところで人の手で作られたブーケの美しさは人工的ではありますが、お客様にお渡しする前に郵便ポストに置いて記念撮影。

もちろんですが、お届先のお家、お渡しする際にちょっとだけ見えた(必死に見た)のですが、とても素敵でした。外も中も古い古いお家でした、暖炉が見えてその前に味のあるコーヒーテーブル、その上には散りかけた花が飾られていました。その枯れた感じも画になっています。玄関のドアも隙間が見えるドアで、天井が低く、段差もあるお家…きっと少し住みにくい部分もあると想像しますが、そういうこともひっくるめて全て素敵と思える方たちが住んでいるのだな、と勝手ながら想像しました。

 

そして待ちに待った12日。12月20日より事実上の3回目のロックダウンがスタートしたのですが、ほぼ4か月ぶりにレストランやパプの屋外席で営業ができるようになるほか、日用品以外のお店やスポーツジム、美容院なども営業が再開されました。

2回目のロックダウンが11月5日から12月2日まで。その数週間後からまた3回目のロックダウンがスタートしてのこの4月12日なので、本当に長い我慢でした。

お店の再開ということで、活け込み先のシャネルも再オープン。初日に活け込みに出かけました。

 

 

仕事帰りに、『やっぱりリバティー』。

リバティーにはいったら、まず生地売り場に行きました。ずっと再オープンを待っていた人がお目当ての布を買いに来ていてやや列ができていたのですが、ナメあしは、何も作ることもできないくせに、ただまずはその空間にいるだけで、生地を眺めるだけで幸せでした。

 

顔の花器からブームが広がり、次はお尻ですね。

 

こちらは別のデパートですが、犬の帽子が可愛くて!本当はあずきに買いたかったけれど、きっと嫌がるかなと思いあきらめました。

最近ちょうど大好きなテレビ番組 Sewing Bee (ソーイングビー)でも制作にチャレンジしていた、この帽子『Baker Boy Hat』 の犬用です、ああ可愛い。今見ても可愛い、買っちゃおうかな~。

 

 

レストランもこのように外のみの営業再開です、やや肌寒いのですが、待ちに待っただと気にならないのでしょう。

 

パブも外のみ再開。パブ好きの人には長いお休み期間でした。ただまだ閉まっているパブも沢山あります。

 

緩和されても、まだまだ街中に人は戻っていません。

これは週中、午後2時の地下鉄のプラットフォーム。

 

ロンドンの中でもターミナル駅として有名なWaterloo駅。前だったらこの電光掲示板前にはたくさんの人でごった返していたのですが、この空きっぷりです。

 

 

 

お届先の住所の通りが『ゴルフ!』と珍しかったので記念撮影。

 

 

 

本当に嬉しいロックダウン緩和です。

 

2021年5月 壁紙画像

ゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか?

5月の壁紙は、カレンダーで色々撮影した中から「ミュゲの日」に因んで、一番ふさわしいと思われるこちらをお届けします。

皆様に幸運を!

オルモストアンリアル