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英国3度目のロックダウン Week 40 1/8~14

英国は3度目のロックダウン中です。

元々1月はフローリストにとっては少しゆっくりな仕事量になるのですが、こうなると静かすぎます…。

 

嬉しいことといえば、オルモストアンリアルのカレンダーが完売になりました。(手元にもう数部しかない状態です)

2020年版はお休みしたのですが、2021年版、また制作をすることに決めたのは最初のロックダウン中。コロナ禍でこんな仕事をしているのに自由にお花を買えないことを経験しました。(今も市場は完全予約制なので買える場所といえば、スーパーや屋外のスタンドで営業している花屋さんからになります)。カレンダーの中からでもフラワーパワーを感じていただければ嬉しい限りです。

 

2号が週に数回オフィスに出勤しますが、基本は自宅勤務です。

ダイニングーブルは仕事テーブルになるのでランチはその脇で。とにかく食べてばかりです…。

 

可愛いヒヤシンス、近所の八百屋さんが少し花を売っています。

正直この量が開くと香りが強すぎてくしゃみの量が増えますが、やっぱり花のある生活はほっとします。

 

この週は0度を下回る寒い日が続きました。

 

朝一番のプリムローズヒル。

 

公園はいつもとは違うグレー色です。

土の上を歩いてみたのですが、霜柱ではなかったです、残念…。

 

感染者の推移。ロックダウンをしたものの増えるばかり…。

 

こちらは新型コロナウィルスで亡くなった方のグラフ。

英国内の病院に入院中の感染患者は3万人を超え、救急搬送を担う機関は、状況が非常にひっ迫していると発表。現在の入院患者数は、これまでのピークだった昨年4月時点、2万1684人より40%多いとのこと。どうなるのでしょうか、英国は…。

 

 

最後はやっぱりお花話題に戻しましょう。

Paulaより仕事の依頼です。花材はオランダより直送です。

 

お嫁入り前に撮影。

黄色の小さなボールが房状になったミモザ!春の訪れを告げてくれるミモザの木はまだ開花までは少し時間がかかりますが、切り花は出回っています。フラワーパワーが届きますように。

 

2021年スタート Week 39 1/1~7

2021年、新しい年がスタートしました。

本年も変わらずよろしくお願いいたします。

 

 

ロンドンで迎えるお正月、何はそろわなくてもやっぱりお花だけは少しお正月らしくしたく、お正月用に残していた蘭にクリスマスのアレンジから実ものと松を再利用、葉物の一部はゴールドのスプレーで化粧をさせ、Waitrose(スーパー)で水仙を買いたしてブーケを作りました。

コロナ禍、Tier 4という状況なので、日本の食材屋さんにできる列に並ぶことにやや不安もあり、今年は日本風のお正月はあきらめました。

ただクリスマス前に買ったお餅(サトウの切り餅なのですが、なかなかなお値段)を使ってお雑煮を作りました。ナメあしの実家は白みそ仕立てのお雑煮なのですが、ロンドンでは思うものが手に入らず、昆布・かつおのお出しにお醤油仕立て。

 

メインにと張り切って作ったローストビーフ!(グラスの後ろにうっすら写っているものです)。ただこのお肉買う時点でも大丈夫かなと思ったのですが、予感的中。筋が多くのどにつまってナメあし大変なことに…お餅を詰まらせるというニュースを聞くたびにそんなことあるのかな、と思っていましたが、実際経験すると、あり得ます。お値段に目がくらんで買ってしまったのですが、よく確認したらローストビーフには不向きな部位でした…。

 

初日の出を見に行ったのですが、霧深い朝でした。

とても冷え込んでいたのですが、2号の手袋とナメあしの手袋の差に我ながら笑ってしまいました。2号のものは裏地はラビットファー(うさぎ)。その手袋屋さんでは本人曰く一番温かく一番丈夫だそうです(お値段も相当しているはず!)ナメあしはおしゃれな手袋は日本においてきてしまったせいか、なぜかこのフローリストグローブを、安定の落ち着くフィット感です。

 

その後、朝日を見に出かけているのですが、まだ2021年になって朝日がきれいに見えた日はありません…。

 

2日は、チーズナイト。

ハードはComte(コムテ)。グラスの間に写っている白い陶器に入れ物には、英国のクリスマスには欠かせないStilton (スティルトン)、Fortnum&Maison のものです。

スティルトンはフランスのロックフォール、イタリアのゴルゴンゾーラと並んで世界三大ブルーチーズといわれています。

蓋を開けるとしっかりワックスで覆われています。

 

青かび特有の香りやくせ、舌先のしびれるような旨味ある塩味が効いたチーズです。

 

 

クリスマスといえば、こちらも。

大好きなベーカリーショップ、GAIL’s のChristmas Bun。クリスマスのころ限定のパンです。(写真左奥)。

お菓子パンのようなこのパンは、オレンジピールとチョコレートチップが入り、シナモンも効き、香りも豊かです。パンの生地もパン生地とケーキ生地のような2種が渦を巻くように混ざり、しっとりもしています。

 

 

4日が今年販売の最後の日だったので、朝から一人そわそわ。もしかして行列でもできているのでは、と買いに行ったのですが、そんなことを思うのはナメあしだけだったようで無事にゲットできました、食べ納めです。

 

 

クリスマス休暇中に何度かお散歩に出かけたハムステッドヒースですが、クリスマスから新年の間は特にぎわっていて、感染を考えると不安にもなりました。(英国では屋外でのマスク着用の義務付けはありません)コロナ禍におけるクリスマスルールで室内についての規制があったせいか、屋外で家族や友人と会う人が多いのでしょう。(ただし屋外においても他の一世帯の1名としか会ってはいけないというルールがありますが…)

 

混みあう場所をさけて、出来る限り小道を歩きました。

 

英国の伝統的にはクリスマスの過ぎた12日後、1月6日にクリスマスデコレーションを外すとされています。

近所の指定されたクリスマスツリーの回収場所にはこうして各家庭のツリーが積みあがってきて、何だかきれいでそしてクリスマスも終わりか、と寂しくもあります。

 

4日、ボリス首相より国内で新型コロナウィルスの変異種が拡大する中、5日より2月中旬まで新たなロックダウンを実施することが発表されました。国内の病院については、「パンデミック開始以降のどの段階よりも、新型ウイルス感染症の影響を多く受けている」状況だと説明。「自宅に留まり、国民保健サービス(NHS)が逼迫しないようNHSを守り、自分や他人の命を守る」というパンデミックの初期に使用していたスローガンを繰り返しました。

嬉しいニュースもありました。4日よりオックスフォード大学と製薬大手アストラゼネカが開発したワクチンの接種が始まりました。期待するしかありません!!!

初仕事はロックダウン開始日となりました。
花市場に行くと、ほとんど空っぽ状態。馴染みの人から「明日からクローズで花のオーダーは完全予約制になるけれどよろしくね」と言われました。
お任せのブーケは、とにかく元気に明るく。特にこのアネモネの美しさにほれぼれ、それをメインに仕入れました。お花をお届したのですが、ソーシャルディスタンスでベルを鳴らして人が出てくる気配を確認して、玄関にそのまま置いて帰宅します。玄関から、「キャー可愛い花だわ~、ちょっと見て~!」と歓声が聞こえました。

2021年1月 壁紙画像

明けましておめでとうございます!

2021年カレンダーより、1月の壁紙画像です。

お好みで上下左右してお使い下さい。

今年もどうぞよろしくお願いいたします!

 

オルモストアンリアル