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撮影

今日はポーラの撮影の仕事。個人のお家での撮影のため、花作りはそのマンションの下で行うことにします。地震後にゆっくり話すのははじめてだったので、日本の話ばかり。沢山の日本人の生徒さんやスタッフを知っている彼女、とても心を痛めています。

ちょうどこの朝、BBCでも水道水の規制問題が流れたばかり。ホースで水を出すとき、水道の蛇口をいつもならば流しっぱなしにするのですが、「こういうこと、本当はダメだよね」と2人で気を引きしめてみようと誓います。

「日本の花ね」と満開の桜の枝をふんだんに使って撮影。使わなかったお花はポーラからプレゼントされました。

夕日


夕方の待合せに時間があったので Hyde Park を歩きます。ロンドンの街中にある広大な敷地のこの公園、歩こうとすると時間がかかるため、時間に余裕がある時しか歩けません、しかも歩いたといっても公園の一部を歩く、程度なのですが・・・。

彼女が餌をあげはじめると、どんどん鳥たちが集まってきます。

彼女は、小さな鳥から大きな鳥までいきわたる様に丹念に餌を配ります。

ナメあし実は鳥が苦手です。でも今日は目の前に見る鳥の美しさにみとれます。

コガモ、発見。

マイケルジャクソンの名曲 『Black or White』が流れてきそうな1枚。

今は英国がこんな穏やかなお天気でなくてもいいのです。東北が、福島が、日本がお天気でありますように。

チカラ


朝起きたらまずテレビをつけてBBC、メールをチェックする、日課になっています。
週末、友人Cからのメール。
「NHKで被災地の炊き出しの映像が中継されて、塩釜にある2号の実家の会社の製品が写ったよ。」
NHKのことですから、きっとほんの一瞬映っただけのはず、友人が目を凝らしてみてくれたおかげです。まだわからないことだらけですが、誰かがそんな対応をしてくださり、それを食べてくださっている人達がいると思って、少し元気が出ました。

コブシ

地震より一週間が過ぎました。早いような長いような、その前の出来事は遠い昔に感じます。
今日はナメあし母と電話で話していたところ、地震の緊急警報放送が流れ、すぐに地震がきました。「ゆれるわ、あら大きい・・・あ、大丈夫よ・・・」と、頼もしい母、むしろこちらが大きく動揺です。日本の皆さまが地震やその他の難題ばかりの中、まだまだ落ち着かない毎日をお過ごしとお察しいたします。
今日は出かけることもせずに2人で家にいたのですが、お天気もよく、外を少し歩くことにします。

いつの間にか桜が満開です。
この1週間、花が全く目に入りませんでした。正直今日もブログをアップすることも悩みますが、色々な方からメールをいただき、逆に元気をいただき、再開させていただきます。今年のオルモストアンリアルのテーマはフラワーパワー。花の無限大の力をご紹介しなければ、これがこのブログの使命です。

甘い香り、と上を見上げると、お庭の垣根から、早咲きのクレマチスを見つけます。Clematis armandii (クレマチス アルマンディ)と呼ばれるこの品種、春を告げる花です。

つぼみはペールピンク、花はホワイト。一季咲きのこの花、広いガーデンの隅っこの垣根近くで、一生懸命に咲いています。

しばらく歩くとまた素敵なお庭を発見です。
クリスマスローズ、ムスカリなど春の花々のカーぺット。

お家はこんな感じの邸宅です、真ん中のピンクの花、Magnolia kobus コブシの花が満開です。外庭がこんなに素敵ならば、中庭はどうなっているのでしょう。お家にはっているのは、藤のようです、またその時期に歩いてみようと思います。

こちらもコブシが満開。
コブシって???と思う方いらっしゃいますか。あの歌です。
『しらかば~ あおぞら みなみかぜ
  コブシ さく あのおか  北国の ああ 北国の春 』
雪が降ったりの真冬のような被災地の映像に、胸が痛みます。お天気は絶対に晴れ。そして少しでもはやく暖かい春を、と願います。

Look Right

何もできないのに、何も手につかない毎日。余震も地震もないこの国にいるのに、夜寝るときには緊張しますが、地球の反対側では日本が朝を迎えて、皆さんほっとされているかな、と思うと落ち着けます。
地震、余震、原発、計画停電・・・。BBC(日本でいうNHK)でもその都度、速報としてニュースが入ります。
こちらの友人、同僚、ご近所の方、道やお店で会う知らない人からも声をかけられます。「家族、お友達は大丈夫? 日本のことを思ってお祈りしてます。絶対大丈夫。」と、温かい言葉ばかり。そうなのです。連日の重なる出来事の中で全てを受け入れ、対応する日本人に皆、敬意を表します。
日本は、日本人はすごいのです。
日曜日、重い腰を上げ外にでてみました。外の景色は何も変わっていないのに、目に入るものが今までと違う表情をしています。お昼過ぎ、賑わう街、人気のカフェの前でMarie Curie(キューリー夫人の名をとった)の募金を募っています。この募金は がん患者さんへのケア、ホスピスへの寄付が目的。募金をすると可愛い、黄色のスイセンの花をかたどったピンバッチをもらえます。
募金を渡しにいくと、「日本人なの? 家族やお友達は大丈夫? 僕もスマトラ地震で同じ経験をしたから辛い気持ちがわかるよ。だから今は週末だけボランティアをしているんだよ」と声をかけてくれました。皆が楽しい時間を過ごす土曜日に、彼は黙々とボランティアをしていました。

『LOOK RIGHT』
道路に書いてある「右を見て」、という車がいないか確認するための標識ですが、この写真を見るとナメあしへのメッセージに思えます。
『LOOK RIGHT』
「正しいことをみて」。今、何をするべきか考えて、と言われているような気がしました。
悲しんで、落ち込んでばかりいるナメあしへの喝でした。
家に戻ると、上のJOANとBRIDGETから カードとお花をもらいます。「ひどいニュースに心を痛めています」、と。つぼみから満開になった花からもパワーをもらいます。

ナメあしたちの両親、兄弟はそれぞれ大丈夫。ただ2号の親戚が宮城で家業をしています。
連絡も不通だったりですが、祈るだけ、信じるだけ。今日、航空写真で建物があることを確認しました。
ナメあしたちが今この地で何ができるかを考えています。

心配しています。

日本が大きな地震、そして津波が起きていること、朝一番知りました。こちらでもニュースとして何度も目を覆うような映像が流れています。やっと電話がつながったり、連絡をとってもとれなかったりです、本当に心配しています。皆様、どうぞお気をつけてください、心より願っています。

お散歩 with Tommy and Joan


今日の主役は、上の階に住んでいるTommy。冬前から度々体調を悪くして飼い主のJoanを悩ませていましたが、最近は元気いっぱい。今日はお散歩に行くという2人に偶然遭遇。出かけるまでに時間もあったのでナメあし、ジョインさせてもらいます。
青空の日も増えていますが、耳がキーンとするような冷たい風が吹く日が多く、玄関の手前にあるテーブルでJoanが洋服を着せています。あれ?これってもしかしてお手製????

まぁ、なんとJoan、もすごい大きな自分のストールをTommyのお洋服に仕立てたそう。今日はお揃いでのコーディネートです。

「カシミアをダブルにして使っているので暖かいはずよ」とJoan。カシミア!!しかも推測するにエトロです。

公園の敷地に入って、リードをはずしてもらいます。この色合い、とっても映えます。
毎日お散歩に来ているので慣れたものです。

しっかり Heel(飼い主の歩行に合わせて、先に進まない)」を守ってとってもお利口。

と思ったら、正面からきた Dog Walkerが連れた沢山の犬を見ると、吠え続け、大騒ぎしながら林の中に逃げ込んでしまいます。弱虫なところはちょっとあずき(日本の実家の愛犬)に似ています。

見上げてみるとマグノリア(モクレン)の木。いつの間にか花が咲きそうです。

ガーリートーク @ Louis


週末、こちらに住んでいる日本人のお友達と久しぶりの再会です。
彼女の指定したお店は Hampstead駅のハイストリートから少しだけ入ったカフェ。
何度かテイクアウェイで立ち寄ったことはあったのですが、席でお茶をいただくのはじめてのことです。
 
壁も装飾も絵もすべていい感じの古さと長年大切に手入れしている清潔感があります。このチェスターフィールドのソファーも年季の入った奥深い色。最近、流行りのアンティークの物を上手に使ったおしゃれなカフェが多い中、こちらは空間に入るとタイムスリップしたような、カフェそのすべてがアンティーク。

シルバーのトレイに並べられたケーキ。種類の多さにびっくりです。

カップもソーサーもとても可愛いのです。
ケーキは正直かなり甘め。美味しいケーキの多い日本と比べると・・・ですが、この雰囲気はなかなかなない、かもです。
この後、ガールズトークに花が咲き、お紅茶もいただきます。

そして、2号が日本出張より戻ってきました。色々な方からいただいたお土産や頼んだ日本食や本を並べて記念撮影。幸せです。
2号のお土産がMOLESKINEの京都手帳。

手前には地図が付いていて、後ろはメモやお店が描けるようなアドレス帳に。いつも行きたいお店などをメモに残したいと思っていたので、これでナメあしのオリジナル京都ブックを作ります!!出来上がるまでに何年かかるかな。
ナメあしがこうして京都のお店を探すように、誰かがロンドンの地でこのカフェを思い出して訪ねてくれたら嬉しいです。
Louis Patisserie
32 Heath Street, Hampstead,
London, NW3 6TE
+44 (0)20-7435-9908

また スノードロップ 2011 – その2


少し雨が小降りになってきます。
Pussy willow(ねこ柳)の花穂に雨の滴が重なりキラキラしています。
道しるべを辿り、先まで歩いてみます。

「もぐらの穴だよ」と話していると、キーキーと電子音のような音が。これってもぐらの声?!

気になりながら、どんどん進んできます。

小川に沿ってスノードロップのカーペット。
その奥には、プライベートとなり、普通(いいえ、こんな敷地のお家は普通ではないですね)に人が住んでいます、どんな方が住んでいるのでしょう。

ナメあしたちの後ろには素敵な皆さんです。
カントリーサイドの典型的な散歩スタイル、ハンチングにBarbourのワックスコートを着てHunterの長靴。特に雨の多い季節の森歩きは、ぬかるみがひどいので、この格好は必要に迫られて着られているようですね。

スノードロップは、球根が太ると小球ができ、自然に増えるのですが、長い時間がかかることと環境が整っていないと増えない花、自生するのは意外に難しいと言われています。そんな花がここまで育つにはと思うと深い長い時間を感じます。