almost unreal

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ワークショップ @成城


日本に帰国し、昨日、ワークショップ(フラワースクール)を成城で開催させていただきました。
『花のクラフト』をテーマに、身近にある缶や瓶を使って少し手を加え花器として利用するアイディアを紹介します。

英国より色々な缶を持ち帰りました。缶のそのままのデザインを生かしたり、布やリボンを貼ったり巻いてみたり。
ちなみにこの左から2番目の缶は 老舗紅茶トワイニング社のウイリアム王子、ロイヤルウエディング限定の紅茶。皆さんには最後に飲んでいただきました。ホワイトアールグレイと記されたこの紅茶、淡い琥珀色のベルガモットとローズペタルが香る、とても個性的なお味です。

ゴールデンシロップの缶。この缶のデザインが個性的なのでそのまま使います。そんな缶には、シンプル、独創的な、蘭のパフィオの鉢物を入れます。

イースターエッグも割れずに無事に持ち帰れました。お紅茶のお共に。
後ろにあるラナンキュラスのブーケ、花器の内側にトクサを入れたもの、勤務先のポーラプライクのシグネチャースタイルです。

これはメインのブーケの他に生徒さんが作ったおまけのワークショップ。シンプルなガラスに入ったキャンドルに、麻ひもを巻きます。夏らしく仕上げるために、小さな貝をグルーで付けます、貝はみなさんのデザインでいくつも付けたり。ちょっとしたもので工作のような作業をしていただきます。

花の色合いは講座の内容を決める際に頭でイメージし、案内書にも写真を載せたりします。今回は当日までパープルのグラデーションかな、芍薬をいれようかな・・・など思っていたのですが。
当日花市場に行き、このピンクのバラを見て大幅修正です。この間のブログでご紹介したバラです。是非に使っていただきたく、明るいピンクを添え、可愛くなりすぎないように、クリームのバラ(ベンドラを追加しました。ピンクのバラの間に見えるのは、これもブログでご紹介した、Spanish Bluebell(スパニッシュブルーベル)、入れないと!とです。
いつもギリギリまであわただしくしてしまうのですが、フレッシュでクオリティのよいものを手に入れて、皆さんに使っていただくことを目指しています。
オルモストアンリアルでは、母の日のご注文を受付中です。
どうぞオンラインショップ、またはTEL 03 5929 9365 までお願いしたします。

Easter


Easter イースターホリデーが金曜日よりスタート。金曜日と月曜日が祝日となり4連休、翌週はロイヤルウエディングでまたまた金曜日と月曜日がお休み、休みを上手く利用してホリデーに出かける人も多いようで、近所はとても静か、そして街中は海外から遊びにきている人で大賑わいです。

お花はこのフラットの共用のテーブルに飾ります。震災の時からずっと皆さんに心配していただいているのでイースターのお祝いと感謝の気持ちを込めて。
今週は会う同僚やお友達からイースターエッグをもらいました、そのまま日本に持ち帰り、水曜日のお教室で皆さんといただきたいと思います。スーツケースの中で割れないこと祈るばかりです・・・。
4月27日水曜日のスクールはまだ若干の空席がございます、どうぞinfo@almostunreal.jpまでお問い合わせください。

English Bluebell 


この花が見たくて・・・Bluebell(ブルーベル)の森へ出かけます。

この森、住所がないのでなかなか難しい、勘を信じて、ため息のでるような素敵な田舎道を走ります。
今年は2月から暖かい日が続いていたため、どの花も例年よりも少しずつ早く開花。桜とライラックと藤の花が同時期に見れるという不思議な年、同僚と首をかしげています。が、そのおかげでいつもなら日本にいて見れない5月の花、ブルーベルを見られるラッキーな年でもあります。

若干、まだ早いかな・・・(ロンドンの皆さん、今週末がベストです)ですが、ナメあし大満足です。

これはブルーベルの中でも English Bluebell(イングリッシュブルーベル)と呼ばれるもの。今、あちこちのお庭や公園でよく見かける似た花は、ブルーベルでも Spanish Bluebell(スパニッシュブルーベル 学名 Scilla hispanica)がほとんど。
イングリッシュブルーベルの特徴は、花首が湾曲して、うつむき加減。ベルが細長く、先のカールがよりクルッとなり、葉は細長い。そして何より香りがします。
(また別の日にスパニッシュブルーベルの写真をアップしますね)

2号が発見したもの・・・何を発見かわかりますか?

小さなカエルでした。

静かな鳥のさえずりだけが響く森の中、「パカッパカッ」と馬のひずめの音です。
しばらくすると2人がやってきます・・・なんて優雅なお散歩なのでしょう!!
英国では、イングリッシュブルーベルとスパニッシュブルーベルの交雑よって雑種が広範囲で広がり
問題となっています。現在、イングリッシュブルーベルは、「野生生物及び田園地帯保護法」によって保護されているそうです。詳細はこちら

Mothering Sunday



今日は母の日。英国の母の日は教会の暦で四旬節(lent)の中日(初日から数えて4週間目の日曜日)にあたり、毎年日が異なります。
スイセンやヒヤシンスなど春のお花を使ったブーケを贈る方が多く、忙しい週末となりました。
10年以上注文しているという顔馴染みのお客様。ご注文はいつもお母様のお好きな100本のチューリップだけのブーケ。お母様もチューリップに合う花器を準備して待っているそうです。
「毎年、自分も親も元気で、こうしてお花を贈れることが幸せなこと」とお話してくださるお客様、日本のことを思うと何気ないことを普通にができることのありがたさを実感します。

忙しく時間だけが過ぎ、機械のようにブーケだけを作っていたので、写真がほとんどないのですが、このブーケはこの日一番のお気に入りだったので、お嫁入り前に写真に残します。

スプレイ咲きのバラは新種です。チューリップやアネモネ、ライラックの入ったもの、直径50センチの大きなブーケです。

撮影

今日はポーラの撮影の仕事。個人のお家での撮影のため、花作りはそのマンションの下で行うことにします。地震後にゆっくり話すのははじめてだったので、日本の話ばかり。沢山の日本人の生徒さんやスタッフを知っている彼女、とても心を痛めています。

ちょうどこの朝、BBCでも水道水の規制問題が流れたばかり。ホースで水を出すとき、水道の蛇口をいつもならば流しっぱなしにするのですが、「こういうこと、本当はダメだよね」と2人で気を引きしめてみようと誓います。

「日本の花ね」と満開の桜の枝をふんだんに使って撮影。使わなかったお花はポーラからプレゼントされました。

コブシ

地震より一週間が過ぎました。早いような長いような、その前の出来事は遠い昔に感じます。
今日はナメあし母と電話で話していたところ、地震の緊急警報放送が流れ、すぐに地震がきました。「ゆれるわ、あら大きい・・・あ、大丈夫よ・・・」と、頼もしい母、むしろこちらが大きく動揺です。日本の皆さまが地震やその他の難題ばかりの中、まだまだ落ち着かない毎日をお過ごしとお察しいたします。
今日は出かけることもせずに2人で家にいたのですが、お天気もよく、外を少し歩くことにします。

いつの間にか桜が満開です。
この1週間、花が全く目に入りませんでした。正直今日もブログをアップすることも悩みますが、色々な方からメールをいただき、逆に元気をいただき、再開させていただきます。今年のオルモストアンリアルのテーマはフラワーパワー。花の無限大の力をご紹介しなければ、これがこのブログの使命です。

甘い香り、と上を見上げると、お庭の垣根から、早咲きのクレマチスを見つけます。Clematis armandii (クレマチス アルマンディ)と呼ばれるこの品種、春を告げる花です。

つぼみはペールピンク、花はホワイト。一季咲きのこの花、広いガーデンの隅っこの垣根近くで、一生懸命に咲いています。

しばらく歩くとまた素敵なお庭を発見です。
クリスマスローズ、ムスカリなど春の花々のカーぺット。

お家はこんな感じの邸宅です、真ん中のピンクの花、Magnolia kobus コブシの花が満開です。外庭がこんなに素敵ならば、中庭はどうなっているのでしょう。お家にはっているのは、藤のようです、またその時期に歩いてみようと思います。

こちらもコブシが満開。
コブシって???と思う方いらっしゃいますか。あの歌です。
『しらかば~ あおぞら みなみかぜ
  コブシ さく あのおか  北国の ああ 北国の春 』
雪が降ったりの真冬のような被災地の映像に、胸が痛みます。お天気は絶対に晴れ。そして少しでもはやく暖かい春を、と願います。

また スノードロップ 2011 – その1

早くアップしないとと思いながら、なかなかできなかったこの記事、お楽しみください。
1年を通してスノードロップを楽しめるのはほんの2~3週間。昨年同様にWelford Parkとは別に、今年も新しい場所にスノードロップ狩りにでかけます。
以前にWelford Parkの美しいスノードロップの写真を同僚に見せたところ、クリス(またまた登場)が「きれいだけど木がね、若すぎるね」と意味深発言。最初は意味がわからなかったので、「こんな美しい写真をみてその感想はない」と皆に避難されていましたが、何となく数年を経てその感覚がわかるようになりました。
スノードロップは本来自生して育っていく花。作り込まない、自然の中に溶け込む春の花です。
ロンドンより車で3時間強のドライブ、大雨の中、NorfolkのWalsingham Abbey にでかけてみます。

到着してもやはり大雨が降っています、本当に今年は週末になると雨ばかり。
でも、こんな素敵なスノードロップと出逢えました。

薄暗い、グレー色の空。英国の冬らしいお昼過ぎです。

映画にもなったナルニアにでてきそうな、森の中を歩いていきます。

ファインダー越しから見ると雪が積っているような錯覚をおこします。
『ウォーリーを探せ』ではないのですが、2号がいます。どの位広い敷地かおわかりいただけますでしょうか。

可愛いけれどちょっと寒そう。雨が、ドロップの花から滴となって葉に落ちます。

上を見上げると木々。スノードロップと同じようにずっと先まで続いています。

木の下でひっそりと咲いています。

樹齢何年かなと思うあちこちの大木には、アイビーが巻きついています。
ここでちょうど半分くらいのところ、「先はどうなっているんだろうね」と進んでいきます。
つづき。
※相変わらずのスタバ生活のため、今日はここまで、またアップしますね。後半もどうぞお付き合いください。

マカロンブーケ

「ナメあしが英国に戻ったときのオルモストアンリアルのお花のご注文はどうしているの?」よくある質問です。営業から始まり全てを取り仕切るCを中心に、フローリスト Kちゃんにお花はお願いしています。
ガーデニングも愛する彼女のこだわり、まっすぐな花への思いにはいつも頭が下がります。花の仕入れから作成、発送となるのですが、仕入れてきた花が自分自身納得しない色だったり、花が少しでも元気がなかったりすると再度仕入れる徹底ぶりです。
今日ご紹介させていただく花束は、そんな彼女が作った最新作。お花に大変精通されている方からのご注文、おばあさまの米寿のお祝いのお花です。
お客様から何度かいただいたメールでおばあさまの好きなものや趣味が添えられていました。
その中で、鮮やかな紫色がお好きで、マカロンの色とりどりの美しさを喜ばれる・・・という内容が。
華やかな派手な大きな花束より、小ぶりな可愛らしいブーケをご希望とのこと。
そこから、ブーケの話をKちゃんとすすめます。春の花を使った香りある、マカロンブーケに・・・と。
仕入れる花のことを含め入念な打合せ後、花市場へ行き、作成です。その都度連絡をとり、写真をメールで送ってもらい、最終のチェックをし発送となります。

マカロン色の中におばあさまのお好きなパープルのラナンキュラスをアクセントで少し添えています。
珍しい、イエロー&オレンジ色のスイトピーやグリーンベルも入り、華やかな元気のあるブーケです。

ちょっと家庭画報やミセスに載っていそうなそんな マカロンブーケ。
ご注文主様、またおばあさまも大変気に入っていただようで、ご丁寧に嬉しいメールをいただきました。

パフィオ

個性的な蘭、パフィオぺディルム(Paphiopedilum 通称 パフィオ)。花の形が特徴的で丁度女性の靴を思い起こさせる形をしているところから Slipper Orchid (スリッパオーキッド)と愛称がついています。
直射日光をさけ室内に置けば、花持ちが大変よく、おすすめのお花です。
これは日本滞在中に撮影したもの。
パフィオの切り花をみつけて、写真に収めたいなと手にとって、しばらくしてこのグリーンネックレスを発見、即決です。もっと何かないかな・・・と考えて、グリーンピースのようなネックレスに合うものはと悩みます。豆・・・まめ・・・・そうだ、家に花まめがあったと思いだし、台所から拝借です。

撮影時に使わせてもらった、いつも大変お世話になっているP家さんの絵にぴったりなこの花。

見れば見るほど個性的な顔、飽きのこないお花です。

花まめとネックレスの相性がよく、お花はないけれど気にいった写真です。
この日は別のお花を撮影するつもりでしたが、出来上がってみるとこちらのほうがよいかな・・・。
花の撮影は、花材次第でどんどん変更です。アイディアも試行錯誤したものよりこんな感じのぱっと作ったほうがうまくいくときもあります。

スノードロップ 2011

今年は週末になると天気が悪くなります。行くのをためらうほどの雨の中、向こうについたら晴れているかも、と小さな希望を胸に、今年も  Welford Park に出かけます。

ロンドンから近づけば近づくほど、雨脚は強くなります。スノードロップは雨の似合う、はかなげな花とはいえ、公園は閉まっているかもしれないなぁ・・・、と半ば諦めモードで到着すると、開いていました!!

入口には雨具をきたおじさまが誘導してくれます、沢山ではないけれど駐車場には車がとまっています、やはりこんな日にも来てしまう愛好家はいるのですね。

雨が降っていて、気温が低いのか、花がしずく形のまま開いていません。それもあってか、残念ながらはちみつのような香りはしませんでした。

スノードロップばかり見ていると、2号が木の上の鳥の巣を見つけます。こんなところで育つ鳥は幸せ者ですね。