almost unreal

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秋のガーデンローズ

Portfolioに残しておきたくて、先週の日曜日にNursery(生産者)から直接仕入れたガーデンローズ。「今年のガーデンローズもあと一週間で終わりだよ」とのこと、ギリギリセーフです。

ガーデンローズの特徴は何と言ってもその幾重もの花びらが作るシャイプと芳しいフレグランスですが、あえてそのガーデンローズを出回る初夏を超えて、秋の葉や実ものと一緒に撮りたくてギリギリまで待ちました。

秋晴れといよりは夏の青空のような太陽の光がギラギラと照らす中、屋外で撮影します、あっという間にさっきまで可愛い蕾だった花がどんどん美しく大輪のバラに。世界中からこのバラが愛される理由がわかります。

リボンは、ビロードとレースのコンビネーション。シック&キュートで最近のお気に入りのものをまいてみます。

今週は体調も悪かったりで気がついてあげる機会も少なかったのですが、家の中は香りが広がり、しっかりFlower Powerをもらいました。

無数の花びらがふんわりと散っていく美しさもガーデンローズならでは。最後の最後まで楽しみます。

バラの棘

金曜日は、活けこみに。週末もオープンしている、ブティックやレストランをまわります。

このお店は地下の秘密の場所のようなレストラン。
テーブルのお花は赤いバラと決まっています。

メインのアレンジはかなりの大きさ、そして高さ。
作り終わるとどっと疲れますが、今日は知っているスタッフがコーヒーを作ってくれます。こういうコーヒーは格別です。

夜、家に戻ってゆっくりしていると、手の痛みに気が付きます。
バラの棘が指にささっています、そしてもうとれません・・・。

働き出して間もないころ、そのたびに棘抜きを使っていたら同僚に笑われました。
「棘は数日後にはちゃんととれるからそのままほっとくのが一番、ペットと思って可愛がって!」
と。

最初は半信半疑だったのですが、そうなのです。数日後にはしっかりとれています。
ペットと言われても若干の痛みもあるのですぐに取るのがベストかと。

久しぶりに その1

何度もブログに登場している、AnnaとChirisと久しぶりに一緒に仕事をしました。

秋を感じるウエディング用のお花。ブライド(花嫁さん)はデザイナー、ウエディングブーケは持たず、数本のバラをそのまま持つだけ、とっても新しい。

レセプション(お食事会)の会場は、Hackneyの隠れ家のようなところ。
住所をたどって行くと、ここではないよな・・・と思うようなボロボロなドア。Annaと首をかしげながら、ただ念のためと確認したら、あっていました。
中に入ってびっくり。1階はちょっと素敵なバー、2階にレストランがあります。

2階にスタジオで作成したアレンジを持っていくと大変です。なんとアレンジが大きすぎ・・・テーブルに乗せるとスペースがまったくなく、お皿を置くことも困難。テーブルのサイズは確認したとChirisは言うものの、どうしようもありません。

時間もないので作り直しは不可能。何かを使ってテーブルから少しでも上げないと。スタジオに戻ってケーキスタンドみたいなものを使うか・・・数もそんなにあるわけないし・・・。

お店の人に正直に相談します、何かないかな・・・と。そしてキッチンをフラフラ見ていて、これを発見。

お料理をサーブする際のトレーとオイスタースタンド。もうこれしかないアイテム。
アレンジもぴったり入ります。

ベストではないけれど、今のベスト。
こんな感じでいつもギリギリセーフ。このいつも何かあるドラマのおかげで、多少のことでは動じることが少なくなりました。

ジン、Bombay Sapphireの瓶のランプ。いつもキレイな瓶だと思っていたのですが、上手なアイディア。

郊外に住んでいる2人ですが、車できていることがわかり、今日は時間も大丈夫、急きょ2人がナメあしの家に遊びにくることになりました。

つづく。

夏の花・実

花市場に英国産のガーデンアジサイが並んでいます。
オランダ産のアジサイとは異なり、色のグラデーションがその花ごとに楽しめ、このままドライフラワーにしたり、ブーケに使ったり、この時期の楽しみな花です。

仕事から戻り、窓から共有の庭のスペースを眺めると、1つ下の階に住んでいるMaryがガーデンのお手入れ中。声をかけると「いいものがあるのよ、降りてきたら」と。

Plumです。上からは見えないのですが、葉の下にたっぷり実っています。
「こっちはラズベリーよ」と真っ赤に熟したラズベリーを丁寧に摘んでくれます。

こちらのベリーは、エルダーフラワーの実。
「エルダーフラワーのコーディアルはよく飲んでいる」と話すと、
「来年はこの木の花で自分で作ったら。あ、レシピはJoan(上の階に住むおばあさま)に訊いたらいいわよ」と。
エルダーフラワーの花が咲くのは来年のこと、まだまだ少し時間がかかりそうですが是非に試してみたいもの。

花ばさみを貸してくれて、庭の花をいただき、早速家に戻って活けこみます。

月曜日

月曜日のフローリストの朝は早く、3時半に家をでます。
冬は星空ですが、夏の空は少し明るく、出かけるのも気が楽なものです。

バンに乗ってコントラクト先に向かい、先週の花をかたずけ、花瓶を洗い、仕入れた花を活けこむの繰り返しです。

ある会社のコーヒーテーブルのお花。あまりに様が可愛くって取り換える前に記念に1枚。

先週のスカビオサが水が無くなったようで、そのままドライになっていました。コンディションよくドライになっていたので、フレッシュとは違う楽しみがあります。

お昼前にスタジオに戻ると、スタジオで仕事をしているAnnが愛犬Luluを連れてきています。

Luluと挨拶をすると、いつもは元気にお腹をだしてくれるのに今日はなんだか元気がない…。
「Lulu どうしたの、元気ないんじゃない?」とAnnに聞くと、「そうなの…心配で」と。

「あ、この液体は薬?」と聞くと、「ティーよ!」とあっさり。
「え、ティーってホワイトティーなの?」。

そうなのです、Annったら具合が悪いLuluにミルクティーとビスケットをあげていました。
「具合が悪い時はこれでしょう・・・」とのことですが、それは人間のこと。犬に良いのかどうか…。紅茶王国といえど、どれだけEnglishなのでしょう。

Annの犬の可愛がり方は他の同僚から「少し過保護…」とある意味評判なのですが、過保護なら負けません、ナメあしには気持ちが痛いほどわかります。あ、でもこのホワイトティーは微妙です。

masculine flower

仕事をブックされる日に内容を知る日と出向いてから知らされる日があります、今日は後者。

ヘッドの担当者から「ナメあし、今日は masculine flowerよ」と。

ある会社の株主総会。この日のテーマカラーは レッド&チャコール。
トロピカルフラワーのレッドジンジャー、ピンクッション、アンスリウムやカラー。1種類の花材とグリーンでシンプルに花器にアレンジし、受付、会場、ドリンクコーナーなど、指定の場所に飾っていきます。

バーカウンターに飾ったもの。この日は暑い夏日だったので、見た目にも涼し気でぴったり!なものでした。

写真が少なくてすみません。
こんな感じが 「masculine 男性的な花」と呼ばれています。
日本でいえば、トロピカルフラワーといいそうですね。英語はやはり難しい・・・まだまだ山を登っています。

Wedding @The Savoy

先週末のウエディングの会場は、 The Savoy(サボイホテル)。

The Savoyは、1889年(明治22年)に創業したラグジュアリーホテル、ロンドンのランドマーク的存在です。2007年にリニューアルのためにクローズし、昨年10月に再オープン。改装後初めて出かけるナメあし、仕事半分で、とても楽しみにしていました。

この日はJewish(ユダヤ教)の方の結婚式。教徒の式で用いる『 Chuppah(フッパー)』と呼ばれる天蓋を作ります。

今回のChuppahは、どちらかといえばシンプルなもの。シンプルな分、生花の良さが引き立ちます

レセプション(披露宴)のダイニングのお部屋の壁の色はペールブルー。そしてゴールドの装飾が合わさり、華やかな貴族趣味な圧倒される空間です

今回のテーブルはそれぞれアレンジを変えています、細かい作業がいくつも続きます。

ウエディングケーキはケーキ屋さんから運ばれてきたものを、生花でデコレーション。最後の細かい作業にはドキドキです。

Alice band

なんだかあっという間に一週間が過ぎて明日で週末。明日は郊外の仕事に出かけるため、早朝の出発です。

先週末のウエディング、アップしたいと思いながら、こんなに経っています。少しさかのぼりますがお許しください。

ウエディングの時間を計算して、ブーケとアリスバンドを作ります。アリスバンドとは
日本で言う『カチューシャ』のことです。このアリスバンドは3歳の女の子が使うもの。スプレーバラと小さな葉をいくつもいくつもワイヤリングして作ります。

ウエディングブーケは、3色のdustyな(グレーがかった)バラのみのシンプルなもの。横に写っているスィートピーは、アリスバンドの女の子が持つ小さなブーケです。

この日、ウエディングの作業に追われていると滑り込みでPeony(芍薬)のブーケのご注文がありました。仕事終わりにお花を取りにきた男性、この日は結婚記念日で、ブーケはもちろんピンクのPeonyだったそう。片手に添えるカードを用意している姿、とっても素敵でした。

Hello Lottie

日本に行く前からブックされていた大きなウエディングが週末にあり、チームの一員として4日間、準備に忙しく過ごしています。

今日は別の同僚と初めまして、のLottieが加わります。

「How old is he? (彼はいくつ?)」と同僚に聞くと、「彼女よ、顔をみればわかるでしょ!!」と。そういえば、可愛いピンクのリードをしています。

20キロという彼女。作業中はスタジオの中を行ったり来たり、フガフガと走り回る姿、愛くるしいのです。

たくさんのスィートピーを仕入れます。日本では春の花ですが、こちらでは夏の花、甘い香りでいっぱいです。

季節の花 芍薬(Peony)

この季節にしか活けれないお花といえば、芍薬(Peony)。
特に日本は品種も色も多く、花市場でできるだけ違う品種を仕入れるようにしています。

個人的には圧倒的に白色が好きです。今日仕入れたものは『真珠 あらたま』。

芍薬は存在感たっぷりなので、ブーケに使用する時も、色々な花をいれず、シンプルに芍薬とグリーンだけ、にすることが多いです。

グリーン色のアジサイのような花も今が旬の花、ビバーナム、ゆらりと花房が枝垂れる様がこの花の特徴です。
この2種類の旬の花に。旬のグリーン、ホスタ(Hosta)を添えます。

芍薬は大輪の満開も美しいのですが、つぼみのころっとした様も愛らしい。ナメあし2号はこのつぼみをボタンホールに添えることがお気に入り。

芍薬を買うときのポイントは以下の通り、是非にお勧めです。 

・堅いつぼみを買わないこと(咲かないままに終わってしまいます)。

・下葉をしっかり外すこと(ついつい葉も美しいので残しておきたいのですが、花にいきわたるはずの水分や栄養が葉にとられてしまいます)。

・つぼみに蜜がついている場合は、その蜜が開花を妨げるため、つぼみを水に浸して洗い流すこと。

・活けこみ前に水切りをして、新聞紙にくるんで深水すること(字のとおり、深い水でしっかり水分補給する)。