almost unreal

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お花の会 @ 和カフェにて


素敵なお庭のある和食器を扱うカフェで、お花の講習会をさせていただきました。
この日は午後から大雨が降るという予報、グレーの今にも降りだしそうな空です。せめて、みなさんがいらっしゃるまでふらなければいいなぁ・・・と思いながらも、でもこういうお庭で見るとそれもまた美しい、不思議です。

生徒さんのお1人が、こんな可愛いカップケーキを作ってきてくださいました。
「かわいい~」とデモを始める前に、写真を撮らせていただきます。

英国から持ち帰った紅茶とお菓子をいただきながら、デモを見ていただきます。

この日は 花市場で バラ ブルーミルフィーユを入手、これをメインに花束を作ります、キイチゴの葉やブルーベルを入れたり、春らしいブーケ。ブラックのガラス器に入れ、仕上げます。
長い時間を経ての深い艶やかなチャコールの椅子に合わせると、ブーケはまた違った表情。

終った後は、サンドイッチ、オーナーの美味しいお手製のスープをいただきます。
皆さんがお帰りになったと同時に大粒の雨が降り出しました。

スクールのお知らせ @ 松涛


ホワイト&グリーン。
やっぱり好きな色合いです。
さわやかで瑞々しい、クラシックからモダンにまで、まさに万能です。
5月15日土曜日 松涛にて ブーケ「ホワイト&グリーン」のお花の講習会を予定しています。
バラや芍薬を中心に、花市場にある旬のお花をセレクトいたします。
ご興味ある方が是非にお問い合わせください。
info@almostunreal.jp
 

桜満開


美しいCherry Blossomの季節。英国もただいま桜満開です。

日本の桜と少し異なるのは、花と一緒に葉も青々としているところ。遠目からみると桜?と疑ってしまう桜です。

こちらは日本の山桜と同じ。花の開花と同時に赤茶色の新葉がでています。
色はソメイヨシノに似て薄いピンク、よく見かける品種です。

日本で見る桜と違う美しさを楽しみながら、また日本を想う花でもあります。

レンギョウも満開です。
次はモクレンの出番です。

Primula Gold Lace

1日の夕方近くに必ずお天気雨が降る毎日ですが、暖かい日が増えてきました。
そして今日から夏時間です。英国では3月の最終日曜の午前1時から時計の針を1時間進めます。1時間だけなのですが、時間と日の光は体が覚えているようで、時差ぼけのような違和感が最初の数日いつもあります。
例えば明日、ナメあしは活け込みのため朝4時スタート。昨日までの時間でいうと、3時スタートです。起きる時間は2時、こうなるとまだ夜中で起きている人がいる時間に感じます。
この時期は花屋の店先には球根花や春の花の鉢物が並びます。今週末はイースターホリデー、週末を合わせて4連休となります。イースターのお祝いやお出かけ、家族行事などのちょっとしたプレゼントに鉢物は使いやすいようで人気があります。

Primula 《Gold Lace》 プリムラ ゴールドレース。
コレクターが多い、Primula。チャコールにイエローとなかなかない色合い、チャコールの質感はまさにベルベットのような光沢があります。

Muscari ムスカリ。
切花も人気がありますが、この小ぶりな球根も可愛さの1つ。
こんな鉢物もらったら嬉しいですよね~、いつもそんな思いで可愛くラッピングしています。

クロッカスのお花畑 2

最近ブログでもご紹介したクロッカスのお花畑。色々なところで見るクロッカスが満開で美しく咲いていると、あそこはもっとすごいのだろうな・・・と2号と再び出かけてみます。

やはりここも満開。この間よりももっと大きなお花畑になっていました。


そしてそんな脇で次は私の番とばかりにDaffodil(ラッパ水仙)のつぼみがふっくらしています。
黄色やクリーム色の満開の花もきれいなのですが、まっすぐと伸びる青々とした葉やこうしたつぼみをみるのも楽しみの1つです。日本人が桜を待つような、英国人にとっての特別な花です。

クロッカスのお花畑 1


毎年スノードロップのことばかりですが、同じか少し後に咲くクロッカスも春の息吹を感じる花、公園やお庭でよく見かけます。地面から少し上のところにひょろりと佇み、風の吹かれるがまま、自由気ままに動く姿は何だか儚げです。

こちらに来て初めての春に2号にこのお花畑を教えてもらいました。初めての寒い冬を経験して、日本が恋しくなったり、と春を待ちわびていたときに連れて行ってもらい、ドキドキしました。
「英国もいいじゃない!」と考え直したほど大きなインパクトでした。

お天気のよい朝の光の中の一枚。
ここは実は普通の(普通ではないでしょうけれど)お家です。この花畑のゆるい坂を上がったところに素敵なお家があります。

Hazel Catkins

穏やかな暖かい光が増えてきました、寒い風が吹いていますが春に確実に向かっています。
そして例年ながらナメあしの花粉症生活もスタート。職場が職場だけにもうそれは致命的。柔らかいティッシュの箱を持参で片時も離せず、目は涙目、くしゃみを繰り返しています。
英国では、くしゃみをすると「Bless you」(神様があなたをお守りくださいますように)とまわりの人が言ってくれます。花粉症が始まり同僚は私の連続のくしゃみに省略気味。昨日はブーケを作りながらくしゃみをし続け、その都度お客様が「Bless you!」と連呼してくださり、最後には終わりのないくしゃみに大笑いされました。
日本では2月~5月に飛散するスギ花粉が最も多い花粉症。英国で花粉症といえば5月から8月上旬頃までの芝花粉(Grass Pollen)が一番多いとされ、そのため今花粉症と話すと、「え?」と驚かれます。
興味深い記事があります。


『実は、英国こそが初めて花粉症が発見された国。
花粉症の発見は19世紀初頭にまでさかのぼる。農民が牧草を刈り取り、乾燥させるためにサイロ(家畜の飼料などを蓄えるための円筒形の倉庫)に収納した際、くしゃみ、鼻水、目の痒み、そして中には鼻から喉にかけての激しい痛みと痒みを伴う症状が現れた者もいたという。発症の時期から、当時は夏風邪の一種である「枯草熱」と報告されていたが、それから50年以上経った1873年、その症状がイネ科の植物の花粉に因るものだということが明らかとなった。
英国では花粉症のことをヘイ・フィーバー(Hay Fever)という。その原因の多くは、日本のようにスギやヒノキではなく、カモガヤと呼ばれるイネ科の植物の花粉によるもの。つまり、hay「干し草」とfever「熱」、読んで字のごとしということになる。』

今の時期の花粉症の多くは、Tree Pollen(樹木花粉による花粉)と呼ばれるもの、そして今年ナメあしは、この木が天敵なのでは・・・という木を見つけました。

Hazel Catkin(西洋ハシバミ)、名前の通り種子はヘーゼルナッツ。
この木の特徴は雌雄異花(しゆういか)。雌雄異花についてはこちらのページに大変わかりやすく書かれてあります。

この雄花の花穂(かすい)から沢山の花粉が・・・・。くしゃみや目がかゆいと感じると何故だかこの木があることからだけなので、確定はできませんが。
お店にも枝ものとして市場で仕入れ、ブーケにも度々使ったりします。Catikinの花粉・・・春を告げる大切な時期です。
早くこの苦しさから脱出できますように、Bless me!。

春の花々

花屋で忙しく働いて1日終るころには、ブーケに入れられない丈の短い花や茎が折れてしまった花などが残ります。そんなお花はそのブーケを買われるお客様に差し上げたりするのですが、今日は持ち帰ってきます。

色が合うかなとグレーブルーにチャコール模様の陶器に入れてみたくなりますが、花々は15センチにも満たないものばかり、高さが足りないので、器の中にチキンワイヤー(金網)を丸めて花留めにに使います。

クリスマスローズ、ムスカリ、スノーフレーク、水仙、ラナンキュラス・・・贅沢な春の花々に仕上がります。

スノードロップ 2010 @Rococo Garden -2


ガーデンを歩いていると、青空が広がります。
スノードロップはどちらかといえば、曇り空の寒い森の中が似合う花と思っていましたが、青空もまた違った表情が見られます。

しずく型のスノードロップ、日中開いて緑色の斑の入った花弁が顔を覗かせます。花が開いているのは日中だけで日が落ちて朝がくるまでは花は閉じてしずくの状態に戻ります。今日のような快晴にはびっくりするほど花が開きます。

ナメあしのスノードロップ探し、まだまだ続きます。

スノードロップ 2010 @Rococo Garden -1


今年も出かけてきました。
ロンドンから西に2時間のドライブ、Painswick にあるRococo Gardenに。
ドライブは英国には珍しい、山や谷をこえてひたすら田舎道を走るコース、しかも向かっていく方向の山にう雪が積もっていて真っ白。無事にたどり着けるのかな・・・いけるところまでいってみようと向かいます。
せっかくならば、真っ白な雪の中でスノードロップをみたい、と願ったのですが、敷地内には残念ながら雪はうっすらでした。でも、スノードロップと呼ばれるだけあって、雪の中でひっそりとひたむきに咲く姿、かわいいです。

庭園自体はあまり広くはないのですが、起伏に富んだ地形を利用して、こじんまりとまとまっています。

雪の後の寒いながらも美しい快晴。池の水も凍っています。

今年は例年よりも寒い冬、スノードロップもやや遅い開花のようで、来週末がピークと思います。
ナメあしのスノードロップ散策は職場ではかなり有名になってきています。
今年はPainswickまで出かけたと話すと、そこはコッツウォールズの代表的な街の一つだと教えてもらいました、どおりでガーデンよりも、街のあちこちの可愛らしさが印象に残る小さな村でした。