almost unreal

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Wedding Fair, Feb 2015

1月は日本の行き来を2度しました。これは2度目のお話。

1度目の日本での仕事を終え、ロンドンに戻って。次回の仕事に向けて、詳細打合せを重ねて、日本とはスカイプで。並行して家探し、そして引越し。引越しの翌日に2度目となる日本へ…、この期間5日でした、睡眠時間も数時間だったでしょう、正直このあたりほとんど記憶がありません。

2度目はリーガロイヤルホテル大阪様のウエディングフェアのお花装飾の仕事。ナメあしが数日先に現地入りをして、その後、ポーラプライク自身と英国スタッフ、アニータが来日。

フェアのメインイベントでもある、ウエディングショーの会場全体のディスプレイ。当日にはウエディングショー内でポーラコレクションをするためそのウエディングブーケ6点、ホテル内の2か所のチャペル、ポーラプライクのコーディネートする会場などなど。ポーラ曰く、「私たちが通常する大きなウエディングの三つ分の仕事量ね」と。

本当に手ごたえある仕事量でした。良かったことも反省も多々ある、ナメあし自身とオルモストアンリアルに刺激と課題と今後の方向性を与えてくれる貴重な数日でした。

 


写真で見ると大きさがわかりにくい。

これはファッションショーで、ウエディングドレスを着たモデルさんが歩きます。モデルさんと歩くと柱の袂のバラの花びらが舞い、ロマンティックなショーでした。最後にはポーラ自身が素敵な男性モデルさんとウォーキング。


ナメあしが一番好きなアレンジ。
立派なしかも開花のタイミングがぴったりなモクレンの枝ものを仕入れていただきました。枝ものの美しさを生かして当初の予定からアレンジを変更します。元々考えているデザインのテーマをキープすることを意識しつつ、仕入れた花のコンディションを見て、その時何を見せるべきかの判断を臨機応援にする、ということ心がけています。


日比谷花壇さんのスタッフの方と。
別の場所での担当でご一緒に仕事はできませんでしたが、色々と協力していただきました。


これを作った時間は徹夜明けの朝方ころかと。
Anitaと二人で一心不乱に作ったものです。

それにしても本当にお見せしたい作品がいくつもあったのですが、撮ること自体を忘れていました。まもなくカタログになるとのこと、プロの方のお写真をまたご紹介させていただきます。


梯子の上のナメあし。下から葉を渡してくれているのがポーラです。
「落ちないでよ~」と。


完成品の写真がない、と思ったら。この1枚、Anitaが送ってくれました。
ナメあしの母と叔母が。
 

この後、4月にはホテル様ロビーでの活けこみがあり、再度大阪へ。ただ今ポーラと最終の打ち合わせを重ねています。

Happy Birthday


明日の配達のお花。

チューリップ。奥様の大好きなお花。

当日に、仕事に行く前に自分で手渡したいと、朝7時に配達してほしい、となかなかなリクエスト。たまたまナメあしの近所なので、朝の活けこみの仕事の前にデリバリーです。

月曜日の活けこみの仕事がしばらくポーラプライクでブッキングされ、朝2時起きの生活が続いています。昨日はその上に残業で夕方まで仕事がつまっていて、スタジオで仕事を黙々としていると、久々のChris 登場~。

ナメあしがリバティー勤務だったころのマネージャー。このブログでも何度も登場してもらっています。ナメあしより女性っぽいクリス、今日もさっとみんなのお茶を準備してくれます。

しかも さすがクリス、ひな祭りの前日に久々の再会とは。覚えていらっしゃる方いらっしゃいますか。ひな祭りはクリスのお誕生日、ゲイの彼はこれをことのほか気に入っています。

自分の話を延々大音量で語った彼、時間がきたからと帰宅の準備。バースデーだからとピンクのヒヤシンスを持ち帰っていました。でもでも、何もくるまずにこのまま紙袋にいれるあたり、ところどころ「男クリス」がでています。

せっかくなので最後に1枚。

ハッピーひな祭り&ハッピークリス。

Snowdrops 2015


2月はやっぱり『Snowdrop』
もうこの日しかない、にもかかわらず、スノードロップ狩りに行く日は珍しく大雨。雨苦手の2号に、「スノードロップは雨が似合う花!いやだったら車の中でいればいいんだよ~」とそそのかして、出かけます。

確かに進めば進むほどひどい雨…。

ただ、ラッキーなことに、着いたら曇りに。
びっくりなことは、来場者が多かったこと、皆気持ちは一緒です。

小川の水かさもすごいことに。
最近気がついたのですが、スノードロップが群生しているところの近くにはこうして小川が流れていることが多い。

今年もひっそりと美しく咲いていました。

ナメあしは隅っこ、こういうがんばっているスノードロップ、好きです。

今年はこれで最後かな、なやや開き気味。

いつもより遅くきた分、なかなか見れなかったクロッカスと一緒に。



冬の公園にはお花満開ではないけれど、この季節の美しさがあります。
ナメあしのお花作りのヒントがいくつもあります。

これは2号が撮ってくれたもの。
後ろ姿ですが、浮かれている様子がわかります。
 

Secret Snowdrop

『スノードロップ』に関してのコメントをいただいて、やっぱりふれたい話題です。
短いお楽しみの『スロードロップ』。今年はバレンタイン後の週末はスノードロップ狩りに行けず。翌週は仕事で…今年はダメかなと思っていたら。

先週の金曜日、仕事で郊外のポーラプライクの家に。
長いドライブの後に彼女の家に到着すると、翌月曜日に悲しみごとの大きなご注文があるので、と、仕事をブッキングされ、そのまま作成物の詳細を聞かされました。いくつものお花のアレンジの中に、お孫さん一同から小さなスノードロップのブーケの発注が。仕事の依頼を受けた同僚が、「スノードロップは、市場に出回ることも少なく仕入れられるかどうか、また切り花としては花自体も弱くリスクがあります」と伝え、代替えとして、水仙(ペーパーホワイト)を使用することで話をまとめたそうなのですが。
そこはやっぱり、ポーラ、「今から摘みに行きましょう~」と。
実は既に日も暮れはじめて、早々ロンドンに引き上げたい気持ちもあったのですが、ポーラのシークレットスノードロップ場所までドライブです。


草原の中に白いものがちらほら、枯れ木の中に見えるスノードロップはやっぱり可憐です。

夕陽が暮れる前に、と。スノードロップを拝借するポーラがとても可愛くって。

このスノードロップ、なかなか珍しいセンターが幾重の花びら。野生のものなので少しだけいただき、バンの中のコップを立てるところに小さな花器をおき、3時間半のドライブの後ロンドンに連れ帰りました。
月曜日、通常のコントラクトの花を作りながら、手分けしていくつものお花を仕上げました。
にも関わらず、あまりの忙しさに写真がないのです・・・・ごめんなさい。

スノードロップは、水仙のブーケの中に入れました。
亡くなったおじいさまの大好きなお花だったそうです。クライアントの気持ちにはとことん応えなきゃ、です。

Knife and Fork

結婚記念日のお祝いのパーティのお花の仕事。

実はこの日は色々なことが重なって、最後の最後までバタバタしていました。仕上がったのは本当にお客様が入る直前。最後にナメあしが90名分のリボンをナプキンにかけたのですが、久々に手が震えるほど。記録的な速さでリボンを結んだような気がします。

写真ではわかりにくいのですが、大きなアレンジでした。
あまりの大きいのでホテルの裏手で作ります。アレンジはできたものから、この段ボールの上に。
このころはまだ余裕がありました。

Candelabra(燭台)、特に上のアレンジが大きくて、二人で運ばないと持てないほど。
最後にキャンドルに灯をともし、退散です。

 

work experience boy?!

 
前回の話の続きになります。

同僚のおばさまの葬儀は土曜日、同僚は参列するためこの日はお休み。
この日はウエディングの仕事、通常のオーダーに加えて、ホテルからの大きな注文、何より月曜日に大きな仕事があるため、大量のお花が運ばれてきます。また、月曜日に配達する活け込み花を全て作らなければならず、そしてその月曜日の仕事の準備…と永遠に続きそうな仕事量… オーナーで友人もあるサマンサは必死にフリーランスのフローリストを探したのですが、誰も見つからず、ナメあしと二人…、ということで、お願いしました。

2号(夫)と仲良しのLottieは、ペアーになって一緒に働きます。
2号は意外に?器用で、こうしてどうしても、どうしてもの時に、登場してもらっています。

サマンサは最初は遠慮していたのですが、だんだんとこなしていく2号の姿に、どんどん仕事内容が上がり、増え…。

 

月曜日のパーティーは、130テーブル、まだまだ市場からアジサイが届きます。
この日はスタジオのスペースでは足りず、お隣さんのスペースまでお借りします。

2号は、サマンサのアシスタントをしたり、花の水あげ、掃除、そしてドライバー。

これは2号撮影のもの。ミニに乗って一緒にデリバリー、途中で大いびきをかいていたそうです。

この日はノンストップで朝の6時半から夜7時半まで、それでも終わりませんでした。
もちろん仕事終わりに4人(Lottieもカウントしています)でパブでディナーを。

そして月曜日。

パーティーの始まる直前まで、バタバタを繰り返しました。
ただこうして、最後にこの姿を見ると、ほーっとしたり、美しさに感動したり。

でも、一瞬考えます。明日の朝は誰がこれをかたずけしにくるのだろうか・・・と。(ナメあし結局参加)

いえいえ、そんなかたずけなどの話はいりませんね。

 

Auntie EDNA

 
同僚のおばさまがお亡くなりになり、お別れの花々を作ることになりました。ご高齢の上に、ずっと具合も悪かったようで、ご葬儀では、ご家族の意向で悲しい出来事ではなく、やさしいおばさまとの楽しい思い出を懐かしみながら送り出したいと。

この『X』はキスの意味。
可愛いお孫さんより。


当日は、メッセージを添えた名札をつけて、花いっぱいのお見送りになります。
作ってはバンで運びを繰り返し、結局いくつ作ったかも把握できない状態に…。

お棺をのせた車に飾ります。
『Auntie EDNA』(EDNAおばさま)。

こちらはお棺の上に飾るもの。
なかなかの大きさです。

この日は仕事がいくつも重なって、Lottieもあちこちと落ち着かなさそう。
ナメあしのこの日の最後の仕事は、ご家族からのたっての希望のこのアレンジ。
実は、おばさまは、英国の百貨店John Lewis(ジョンルイス)で長い間お勤めをされた方。思い出にとこのデパートのショッピングバッグ(デパートの紙袋)を作ることになりました。

翌日の葬儀では、このアレンジは入り口中央に飾られ、みなさんが写真撮影をされたそうです。ご葬儀を取り仕切った同僚のお父様は、涙を流してお礼を言われました。
 

ある土曜日のジョブ @ V&A

なかなか忙しく、あっという間に10月が過ぎています。
書きたいことがあって、写真だけは撮っているのですがアップできず…です。

10月初旬の土曜日は、 Shaftsberries Flowersで働きます。仕事がいくつか重なって、手分けをしてそれぞれ終わらせ、夕方の最後の仕事はこちら。大好きな Victoria and Albert Museumでのパーティーのオーダー、行かない訳にはいきません。

閉館後に行われるこのパーティー。テーブルのアレンジメントは運び終わったのですが、この大きなものだけは、門が閉まり、人々の動きが静かになった後に搬入します。

お見せしたいのは、バンの中のお花。大きさおわかりいただけますでしょうか?

重いは重いのですが、二人で運ぶのがよさそう。
ナメあしはこのお花に使う花器を運ぶのですが、まずは一枚。

V&Aの正面玄関から入るとすぐに、巨大なガラスの作品(Dale Chihuly作)があるこちら。
あまりに広い空間で、お花もぐっと小さく見えてしまいます。

一緒に行った同僚たち(英国人3人)、なんと仕事以外はここにきたことがない、と驚く発言。今度皆で来ようと、盛りあがりました。

 

Columbia Flower Market

日曜日は時間があると食材を買いに、Farmers Marketに出かけるのですが、この日はマーケットのはしごで、そのままColumbia Flower Marketに出かけました。

ちょうど時間はお昼過ぎ。
お花の投げ売りが始まる時間なのでたくさんの人で賑わっています。

このマーケット、お花はもちろんなのですが、通り沿いのお店が楽しい。


 

小さな小さなコーヒーショップ。

お花のこと?犬のこと?
知らない人とも何だか気軽に話せるから不思議です。

そしてここの別の楽しみはファッション。

新しい浴衣の着こなし?

ガールズも素敵なのです。

お願いして写真を撮らせていただいたのですが、正面の写真がぶれてしまって、後ろ姿でお許しください~。

今日の一押しは彼女に決定です。

夏から秋へ

 

日本の皆様にはびっくりされてしまうかもしれませんが、ロンドンは夏が終わったような涼しさ(寒さ)、特に早朝スタート時にはダウンのベストを着ています。

Flower Marketのグリーン(葉物)を扱うお店では、秋がはじまっています。

はっとする美しさ。
お花は同じものでも、葉物で印象が大きく変わります。

月曜日の活けこみ。

今週はクラブアップルの枝ものが入りました。これから少しずつ秋を感じる仕上がりに。

夏は暑さでどうしても生花の扱いは難しい… 秋が楽しみです。