父の命日をロンドンではじめて迎えました。日本にいたらきっと母と一緒にいくつかアイディアはありますが、お寺もないし、何をすればいいのか・・・。お休みをとってくれた2号と一緒に、父を想える場所にでかけようと『The Berkeley』にアフタヌンティーに出かけます。
父を知っていた方は、あれ?と思うでしょう、そんな素敵なアフタヌンティーをするタイプではありません。ただ何故だが帝国ホテルによく出かけ、皇居の見える落ち着いた空間で、ナメあしたち家族がうるさくおしゃべりをするのを横で見ている、それが父のアフタヌンティーの楽しみ方でした。
『 Pret-a Portea(プレタポルティー)』と呼ばれるこのホテルのアフタヌンティー。プレタポルテにかけたこのティー、2011年の春夏の有名ファッションデザイナーのコレクションをモチーフに、お菓子が作り上げられています。
サーブしてくれるお店の方が、ひとつひとつ、紹介してくれます。
「Have a nice time! 」と最後の一言、あたり前です、これを楽しまないわけはありません。
見せてくれた、コレクションの写真とお菓子を照らし合わせます。
Chloe Mark Jacobs Stella McCartney Tom Ford …まだまだ。
このティーの特徴は、必ずあるスコーンがないこと、その代わりにこのカナッペがつきます。どれも手が込んでいます。
ナメあしは、紅茶、White Peoney(白芍薬)を選んだのですが、シャンパーニュで召しあがっている方も多く、きっと相性いいでしょうね。
こちらは、Victoria Beckhamのピーチ色のトート。この模様の細工、食べちゃっていいのでしょうか…。
リボンがアクセントのブルーのビキニは、Miu Miu。
「美味しいのこの色?」と疑ってしまうものもおありでしょう。ナメあしもそう思っていたのですが、意外に?甘すぎず、美味しくびっくりです。
終盤に差し掛かると、お店の人が笑顔でこんなプレートを持ってきます。
「Congratulations!」おめでとう…と書かれたこのプレート、周りの皆さんもお祝いしてくれます。2号が少し苦笑い。
今回の予約、ホテルのサイトから申し込んだそうなのですが、Occasionを訊かれ、『Memorial Service』というものもなかったので、選ぶ項目にふさわしいものが見当たらず、近いか、遠いか微妙な、『Anniversary』を選んだそう。
寂しい日が、楽しい日になりました。ロンドンで迎えるこの日は、またアフタヌンティーしたいと思っています。
翌日同僚にもこんな色々なエピソードも合わせて報告。
「Celebrating his life, Congratulations!でいいのよ」と太鼓判をもらいます。