almost unreal

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秘密の花園

毎日の暑さに気がつけば9月に突入しています。スローペースのブログ、夏休みも終わりにしなければ、です。
ナメあしの運転好きは、前にも何度かお話しました、車はどんな車でも(英国では会社のバンを運転しています)よいのです、道を走るのが好き、なのです。いつも通る道は、その季節によって異なる表情があったり、知らない道は新しい発見の連続です。
昨年、早朝、花市場(世田谷花き)帰りに見つけた、お気に入りの公園があります。多分駅からも遠い、車も止められない、小さな公園です、気がつくたびに通り過ぎていたのですが、なかなか素敵、ナメあしの『秘密の花園』です。
今日は車を少し離れたところに駐車して、出向いてみます。暑い太陽の照りつける午後です。

公園の名前は、FLOWER LAND
この施設は、世田谷区の環境保護を目的として、財団法人世田谷トラストまちづくりが運営管理している施設の一つ。区民参加による循環型園芸の普及を目指し、花づくり教室の受講生・卒業生や友の会のボランティアの方々の活動で園内の花壇やお花畑が飼育、管理されているそうです。
暑い中に公園にいる人はナメあしと作業をしているボランティアの方のみ、一緒にお話ができました。
「今まで見ていた公園の中でとても英国らしい、そしてうまい具合に日本テイストがでていて、すごく気に入っています。季節ごとに遊びにきています」と。

広大とは言えないスペースなのですが、歩いて行くと水車があります。

ハーブガーデンも、花や葉に一つ一つに名前が書いてあって、色分けして用途が明確になっていて、とっても便利。

「こぼれ種で咲いた」とおっしゃっていたアマランサス。
秋のアレンジには欠かせません。この赤からチャコールの色合いハッとします。

ルドベキアの朽ちていく様。この後中心の部分だけ、花市場に並び、ナメあしのお気に入りの花。よく利用しています。

こんなにも暑い中もガーデンとして成り立って沢山のお花を咲かせている、お花を庭を愛する方たちの情熱です。

小ぶりな千日紅も群衆で存在感あり、元気いっぱいです。

あちこちに秋の兆しを感じます。
公園の良さは親しみやすさ。きれいな花壇よりもこんな自然なざっとした感じがナメあしが思う英国風。このざっとした感じは、ただ何もしない、のではなくて、計算しているざっと感、ヌケ感です。これはなかなか難しい。ナメあしの花作りのベースになっています。

スィートメモリー

悲しみごとのお花のご注文をいただきます。
ナメあしは父を亡くして以来、このお花についてはさらに思い入れが強くなりました。葬儀屋さんにお願いすれば、便利で楽なはずなのに、こうしてわざわざご注文をいただいたことに感謝しながら。
故人を偲ぶ、旅立ちにふさわしいお花を。残された家族の悲しみが少しで和らげる何かになれば、気持ちを込めています。
ねこを大変可愛がっていた優しいおばあさま。メールでこのようなメッセージとねこの写真が届きます。
そしてこのアレンジ。ねこに見えますか?ちょっとオシャレなリードをつけたかなり太ったねこと思って再度見てください。。

また、この日の花市場の仕入れで 『百合 スィートメモリー』を見つけます。
小ぶりで、やや下向きかげんに咲く、このピンクの優しい百合。カサブランカのような大輪で華やかさはないのですが、森の中にひっそりと咲いていそうなそんな花です、そして甘い香りも広がります。

優しいおばあさまにはぴったりのお花。ピンク・ブルー・パープルのアジサイと一緒に仕上げます。
その日夜、お忙しい中、ご注文者からご丁寧にご連絡をいただきました。
ねこは、皆様の気持ちをなごまさせ、そしておばあさまと一緒に旅立ったそうです。

芸術の花 ひまわり

夏の花、ひまわり。

暑い中も元気に咲く花にはパワーがあります。

好きな花として名前がよくあがる花。そのせいか、多品種のひまわりが出回っています。
ひまわりといえば、 ゴッホのひまわり

この下のひまわりの名前は 『ゴッホのひまわり』。デフォルメがかかった絵画と比べると少し繊細ですが、半八重の幾重にも重なる花びらで一輪一輪の表情が異なるため、ゴッホの絵に近いものがあります。

同じ品種なのに、色も多少異なります。

こちらのひまわりは、『 モネのひまわり』と呼ばれています。

印象派の画家クロード・モネは、自然や植物をこよなく愛し、その息吹を瑞々しく描いたものが多く、このひまわりも優しい雰囲気を持っているように感じます。

こちらは別に日に使ったものですが、『 ゴーギャンのひまわり』。

細い花びらが特徴的なこのひまわり。言われてみれば、あの自画像のタッチに似ているのかもしれません。

ハスの花

お盆を週末に控え、花市場にハスの花(蓮華れんげ)が並び始めます。
蓮華は、インド、スリランカの国花。
泥の中からすっと生え、気高く存在感たっぷりと咲く花。
葉の表面は、桃の実の皮のようにうぶ毛で覆われていて、水が葉に落ちても、直ぐ水滴になって葉からこぼれます。
美しい花、水を弾く凛とした葉・・・といった姿が、「俗世の欲にまみれず清らかに生きることの象徴」と捉えられたそうで、ヒンズー教、仏教と宗教とは深いつながりのあるシンボル的な花です。

つぼみの状態で市場で売られます、残念ながらつぼみから、花を咲かせるのは難しいのですが、つぼみのこのぷっくりな様とピンクパープルのグラデーションとグリーンの美しさ、納得です。

地下茎が肥大したものが、ご存知の通り、蓮根(れんこん)です。

輪切りにすると、よくわかります。
穴があいていることから、先が見える、見通しがきく、縁起の良い食べ物とされ、お正月や慶事に用いられるそうです。調べてみるとより一層奥の深いお花です。

夏の花

少し長いスパンが必要な仕事があり、日本滞在が思いがけず延びています。
まだこれからが夏本番なのに毎日のこの暑さ、冬が恋しい!です。

花市場もこの暑さからか、何だか少しスロー気味。
今は何より花持ちする花を仕入れること、が一番のポイントです。
元気な夏らしいひまわり中心のお花も好きですが、涼を感じるこんなアレンジいかがでしょうか。
バンダ(蘭)を中心にブルー系でまとめます。

あずきも暑さにすっかりバテ気味。気がつけば玄関の大理石の上と冷房の下をいったりきたり、ゴロゴロしています。

藤空木

ここは東京の中心?と思うほど静かな場所に、長い年月を重ねた素敵な日本家屋のお家に2号とともにお邪魔します。柱、天井、置かれているもの全てが芸術品で、まるで美術館にいるような、楽しい時間です。帰り際に、玄関に咲いている 『藤空木(ふじうつぎ)』の枝を、お土産にと切ってくださいます。
お茶花でも知られる 藤空木。小さな藤色ピンクのお花が無数についていて、可憐ながら存在感もあります。この花、英国では 『Butterfly bush バタフライブッシュ』と呼ばれ、この時期庭先で咲いているのをよくみかけます。
家に持ち帰り、水切りをし、ちょうど活けていた花に添えてみます。


和花のイメージは強い、藤空木ですが、こうして活けてみると違う表情をしています。お花は万国共通、無限の可能性を感じます。

お盆のお花

間もなくお盆(旧盆)を迎えるご家族の方から、またご家族の方へとお花のご注文をいくつかいただいております。
マンションにお住まい、お仏壇はリビングにあるため、所謂お供えのお花でなく、大きさも大きすぎないように、というリクエスト。

こうしてみるとちょっとお供えのお花には見えないかもしれません。
シンプルで可愛らしい、ウエディングのお花、といってもおかしくないかも、です


華やかな色合いもよく作りますが、今年はこんな色合いをお勧めしております。

サマーブーケ

火曜日はお花の講習会をさせていただきました。
今回のテーマは 「サマーブーケ」。夏の花材を集めた、見ているだけで元気になるブーケがキーワード。

夏の花の代表格のひまわりをメインに、チョコレート色のアンスリウム、オレンジレッドのモカラ、びっくりするほど真っ赤なケイトウにグロリオサリリーと個性的なブーケ、ラッピングは、レッド、ブラック、オリーブグリーン、クリアセロファン、と好きな色を選んでいただきます。それだけでまた違った印象に。外せば終わりなのですが、ラッピングの重要性と選ぶ楽しみを実感していただきます。

この日の隠れメインというほど気に入った、ブルーベリー。
この時期花市場に並びますがほとんどがグリーン色の実がなっていて、このようにグレープ色の実がなっているのは珍しく、即決です。

アジサイ

雨が降ったり、ジメジメなちょっとしんどい毎日、でもあちらこちらのお庭にあるアジサイが美しい。
雨の花です、箱根などアジサイの名所もあるけれど、こういう何気ない場所のアジサイをみるのが好きです。
アジサイは英国でも多品種あり、活けこみに、ブーケにとよく使いますが、日本で見るとしっくりと、和の花に見えてしまうから不思議です。今日は花市場で小ぶりで華奢なアジサイを見つけます。

水あげをしっかりさせたくて、新聞紙を巻いてゆっくり休息させて、そして花器に入れてみます。

ご注文のブーケ。ヴァーガンディー色のダリアを合わせます。
ダリアは残念ながら日持ちが難しい花。品種改良れて随分よくなっていて、感動するときもありますが、お客様のブーケに使うときは慎重になります。
でも、今日のお客様のリクエストはそのダリア。
「花持ちが難しいのも知っているけれど、この季節の花だもの・・」と。
そう思っているようで、お客様からの生の声でハッとすることがあります。

夏の花折 

いつもお花のオーダーをいただく Yさん&Kさん。その都度メールのやりとりをさせていただきますが、お花はご自身でも作られるほど精通されています。
今日は、会社の上司の方のお誕生日にと同僚の皆様からお渡しするお花として 「花折」のご注文です。

花折(はなおり)は 昨年の母の日にご紹介してから、オルモストアンリアルの定番となっています。
箱を開けるまで、お花が入っているとは思わない、ちょっとお洒落で、しかも持ち運びも、またそのまま飾っていただけることもできるものです。

中心にあるイエローアプリコットのお花は、バラ (レモンラナンキュラ)。
見た目はラナンキュラスのようなかわいいぷっくりとした様。それにオレンジ・グリーンのバラをあわせます。元気で夏らしい「花折」です。