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日記・コラム・つぶやき

Anita & Ray

ロンドンではフリーで働いているナメあし。先週と今週は、Anitaと一緒に活けこみの仕事をしています。

何度かブログで登場しているAnitaは、とても尊敬しているフローリストの1人。花の技術はもちろんなのですが、いつも一緒に心地よく働かせてもらっています。

月曜日は3時半スタート、愛犬のRayも一緒です。家まで迎えにきてくれ、花市場で花を仕入れ、ホテルの活けこみからスタート、お昼過ぎまでに18か所の契約先を回ります。

Anitaとの活けこみの楽しみの一つ、美味しいものを食べること。
朝の6時一仕事を終え、Brick Laneの名物ベーグル屋へ。24時間営業のこのお店、日中は込み合いますがさすがのこの時間は誰もいず。

Anitaは、「Salted Beef with Gherkin(ピクルス)、ナメあしは「Smoke Salmon&Cream Cheese」を。一緒に飲み物を頼もうとすると、「コーヒーは別の場所で買おう」と。

そしてWest endで数件の活けこみをし、コーヒータイムということで、『 Monmouth Coffee』へ。

とにかく美味しいコーヒー、フルーツの香りが広がり、でも後味もすっきり。精通していないナメあしでもこの素晴らしさはわかります。
「チョコレート好きなナメあしへ」と、チョコレートトリュフを1つ買ってくれたのですがこれも美味しかった。Anitaは自宅用にと豆をひいてもらい、そのおかげでコーヒーの香りがバンの中に広がります、通い詰めそうなお店です。

ちなみにこのチョコレートは、『 Sally Clark』のもの、ちょうどそのあとお店の前を通る時に、「ここのチョコだよ」と教えてくれました。

AnitaとRay。
Anitaは先週、髪の毛の色をピンクからオレンジに変えました。どこにいてもすぐに見つかります。

PIMM'S No.1

冷夏と思われていた今年の英国の夏、8月に入って少し盛り返し、連日青空が広がっています。

夏の風物詩のようなドリンクといえばPIMMS。ジンをベースにしたさわやかな清涼感あるリキュールです。ナメあしにとって夏の始まりを感じるのは、チェルシーフラワーショーの会場でPIMM’Sを飲んだ時です。

今年は家でも何度も作っています。レモネードや炭酸水、ジンなどで割るなど、色々な飲み方がありますが、忘れてならないのがキュウリとストロベリー。キュウリ独自のあの香りがアクセントになります。

サングリアのように、ジャグにキュウリ、オレンジ、ライム、ストロベリーを切って入れ、一揉みしたミントを添えて出来上がり。8月も半ばに突入、あと少しの夏を楽しみます。

近況

日常の忙しさで少しブログの更新を怠っていたところに、連日の暴動ニュース。日本でも映像が流れているそうで、ご心配メールをいただき、ありがとうございます。ナメあしはロンドンの北西エリアに住んでおりますが、おかげさまで通常の生活を送っております。

もちろん同僚が暴動が起きたエリアに住んでいたり、沢山の警察官をあちこちで見かけたりすると、海外にいることもあり、気を引き締めて行動しなくては、と思い直します。

今回の暴動が、ロンドンから地方都市に広がったことは、本当に残念なこと。経緯は報道をされていることと思います。テレビでみる映像は信じられないようなものが多いのですが、嬉しい映像を見かけました。ある街のハイストリートのショーウィンドーのガラスが割られ、ひどいことになっていましたが、「ブラシを持って集まろう」と若者がネットで呼び掛け、翌日には小さな子供までもブラシ(ほうき)を手に街の掃除をしています、そんな輪も広がっています。ネットで広がったというこの暴動、ボランティアの呼び掛けもネットから、使い方を一歩間違うことの怖さを実感した出来事です。

長い散歩道で

たまにですが、時間がある時は、街中に歩いて出かけます。少し長いお散歩コースになりますが、公園続きのためそれほど長さが苦にならないお楽しみです。

Primrose Hillから、Regent’s Parkに入ったところで天使に遭遇!

りんごが色づき始めています。

あずきの姿に似ていて、思わずカメラを。
あずき、元気かな・・・。

Congratulations!?

父の命日をロンドンではじめて迎えました。日本にいたらきっと母と一緒にいくつかアイディアはありますが、お寺もないし、何をすればいいのか・・・。お休みをとってくれた2号と一緒に、父を想える場所にでかけようと『The Berkeley』にアフタヌンティーに出かけます。

父を知っていた方は、あれ?と思うでしょう、そんな素敵なアフタヌンティーをするタイプではありません。ただ何故だが帝国ホテルによく出かけ、皇居の見える落ち着いた空間で、ナメあしたち家族がうるさくおしゃべりをするのを横で見ている、それが父のアフタヌンティーの楽しみ方でした。

Pret-a Portea(プレタポルティー)』と呼ばれるこのホテルのアフタヌンティー。プレタポルテにかけたこのティー、2011年の春夏の有名ファッションデザイナーのコレクションをモチーフに、お菓子が作り上げられています。

サーブしてくれるお店の方が、ひとつひとつ、紹介してくれます。
「Have a nice time! 」と最後の一言、あたり前です、これを楽しまないわけはありません。

見せてくれた、コレクションの写真とお菓子を照らし合わせます。
Chloe Mark Jacobs   Stella McCartney Tom Ford …まだまだ。

このティーの特徴は、必ずあるスコーンがないこと、その代わりにこのカナッペがつきます。どれも手が込んでいます。

ナメあしは、紅茶、White Peoney(白芍薬)を選んだのですが、シャンパーニュで召しあがっている方も多く、きっと相性いいでしょうね。

こちらは、Victoria Beckhamのピーチ色のトート。この模様の細工、食べちゃっていいのでしょうか…。

リボンがアクセントのブルーのビキニは、Miu Miu。

「美味しいのこの色?」と疑ってしまうものもおありでしょう。ナメあしもそう思っていたのですが、意外に?甘すぎず、美味しくびっくりです。

終盤に差し掛かると、お店の人が笑顔でこんなプレートを持ってきます。
「Congratulations!」おめでとう…と書かれたこのプレート、周りの皆さんもお祝いしてくれます。2号が少し苦笑い。

今回の予約、ホテルのサイトから申し込んだそうなのですが、Occasionを訊かれ、『Memorial Service』というものもなかったので、選ぶ項目にふさわしいものが見当たらず、近いか、遠いか微妙な、『Anniversary』を選んだそう。

寂しい日が、楽しい日になりました。ロンドンで迎えるこの日は、またアフタヌンティーしたいと思っています。
翌日同僚にもこんな色々なエピソードも合わせて報告。
「Celebrating his life, Congratulations!でいいのよ」と太鼓判をもらいます。

なでしこジャパン優勝!!

サッカー女子ワールドカップ、なでしこジャパンの優勝、本当に素晴らしかったですね。

「スポーツはライブでみないと」、これがナメあし母の口癖。ラッキーなことにファイナルとあってBBCがライブで放送したため、久しぶりに日本を生で応援できました。

何度もリードを奪われるのに、あきらめない姿勢は、こちらの解説者も絶賛でした。
日本だったらすぐに選手や監督のインタビューも聞けるのでしょうが、ライブと表彰式が終わるとすぐにこちらのスタジオに戻って、英国の試合を振り返る・・・少し残念ですが、いやぁ嬉しい!!

翌朝寝不足気味でしたが、活けこみで朝早くから出かけ、行く先々で「見たよ、おめでとう」なんて声をかけられたり。活けこみ先のカフェでお祝いにとコーヒーをごちそうしてくれました。

ちょうどお店にDianthus(ナデシコ)が入荷。目立たない地味な花ですが、花持ちの良さは驚くほど。もちろん家に持ちかえります。

Waitrose Christmas Press Show

少し前の話です。
ポーラの仕事依頼で一緒に、大手スーパー Waitroseの冬のクリスマスプレスショーのイベントに出かけました。

ここ数年、スーパーのお花売り場の質が確実に上がっています。フローリストにとっては是非にお花屋さんで買ってほしいというのが本音ではありますが、気軽に、新鮮なものが手に入るとあれば、人気がでるのは仕方ないことです。そんな私も利用しています。

今年の冬のトレンド、販売予定の花束やクリスマスのリースなどを紹介するブースで
、ポーラが実際にアレンジをその場で作り紹介します。数種類の花のラップをいくつか買って、こんなアイディアで飾れば・・・みたいなもの。

モミの木や松など手に入り、クリスマスの香りがブースいっぱいに広がります。

今日はプレス対象とあって、ほとんどが雑誌や広告の方ばかり。午前の開始からしばらくするとお客さまも少なくなってきます。そしてポーラと一緒に別のブースに偵察です。

クリスマスは何と言っても大イベント。食材のブースは特に力が入っています。チーズにお肉にお野菜、シャンバーニュにワインに、試食だけでも楽しい楽しい。

お菓子のブースは特に可愛くって、夏まっただ中ですが、気分はすっかりクリスマスです。
この日は有名な英国料理人、Heston BlumenthalとDelia Smithも会場に、Waitroseのメニューも手掛ける二人のアイディア料理を堪能します。

ポーラは帰り際にWaitroseがお客様に配っているお土産を自分とナメあしの分、確保してくれました、ありがとう、ポーラ!!です。

Beetroot

日本の根菜が恋しくなる時があります、ごぼうにれんこん、これはナメあしにとっては恋しい根菜2トップ。たまにスーツケースに忍ばせて持ち帰ったこともあります。

こちらで好きな根菜といえば、Beetroot(ビートルート)。

この野菜を最初に手にしたのは、こちらにきてすぐに作ったフラワーアレンジメントの中にいれるために買った時。八百屋さんに並んでいたこの茶色のカブのような物体と茎のピンクが可愛くて、確かピンク・バーガンディー色のアレンジに添えたような・・・そんなで食べずじまいでした。

それから食べる機会が増え、今では好きな野菜です。
しっかり煮込んで真空パックのビートルート、どこでも簡単に手に入りますが柔らか目。少しかための食感を楽しみたいので生を買ってきます。

ビートルートはこの外側から想像もできないほど、皮をむくと美しい鮮やかなピンク色。

同僚のポーランド人のMonicaに教えてもらいました、茹でるときは、色が抜けないように皮ごと茹でること。その際に塩と酢を入れること、酢はさらに色を鮮やかにさせるためだそう。

また、まな板の上でそのまま切ると色が移るので、新聞紙や紙の上で使うこと、というのもアドバイス。すぐに洗えば落ちるそうですがしばらくたつとなかなか落ちないそう。しっかり教えを守っています。

通常のピクルス液より甘めにし、漬け込みます、野菜自体の甘さと相まっておいしいのです。

ウクライナ料理のボルシチにも欠かせないビートルート。まだまだレパートリーには幅があるようで、サラダやスープの作り方などMonicaに教えてもらいます。

サプライズプレゼント

活けこみから戻ってくると、スタジオで別の仕事をしているAnnが近寄ってきます。
「ナメあしが今日仕事にくるって聞いたので、プレゼントよ」と。リボンのかかった包みを渡されます。

「わあ~なになに???」。早速開けてみます。

珍しいシェイプのカップ&ソーサー。ピンクとイエローのバラが描かれた、ダークピンクとゴールドのコンビネーション。
「可愛い~、キレイ!!特別の日でもないのに、いいの?なんでなの?」と聞くと。
「これは蚤の市で買ったのよ、最初から欠けていてそれが残念なのだけど、裏を見てみてみて」と。

なんと、MADE IN JAPAN 日本製。しばらくお家で楽しんだけど、日本製だし、ナメあしに、ということだそう。

嬉しい、サプライズプレゼントです。

Shooting その2

お昼は、エディター、フォトグラファー、助手の人たちとナメあしたちみんなで一緒に食べます。エディターの方が「温めて並べただけよ」というランチ、とても上手にセッティングされていて、おいしさ倍増、嬉しくなります。

デザートはフレッシュベリとチェリー、メレンゲが添えられています。

ほっとしたのもつかの間午後の部が始まります。
この日は同僚の犬Rayも一緒だったので、3匹の犬、大騒ぎです。
だんだん青空に雲が沢山かかり、雨が降り出しそうなお天気です。

これは昨日も紹介させていただいた、バラのアーチの逆方向から撮影したもの。
バラとクレマチスって本当に相性がいいですね。景色にうっとり。ポーラに「是非にここでスクールしましょう」、と提案してみました。

仕事も目処がつき、後片付けをしていると、おとなりさんから「あなたの犬が通りを歩いているのでは?」と垣根越しに声をかけられます。ドアのどこかが開いて犬が外にでたのかと慌てていると、あれ?ちゃんと足元にいます・・・。

なんと別のお家の犬が迷子になっていました。Paulaが慌ててレスキュー、家に連れてきます。リードについている名札の番号に、「預かっているから安心してね」、とメッセージを残します。その後4匹になった犬たち、すごいことになりました。

家に戻ると、すでにPaulaからメールが入っていました、今日の仕事のお礼と、その後の迷い犬のこと。すぐに飼い主さんがきたこと、最近新しく越してきた方だったそうです。「今度は2号と一緒にゆっくり遊びにきてね」と嬉しいメッセージ付きでした。