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日記・コラム・つぶやき

英国3度目のロックダウン Week 45 2/12~18

先週降った雪が少しだけ残っているロンドン、とても寒いです。例年、この寒さの中でフローリストにとって一年で一番忙しい日のバレンタインデーを迎えるのですが、今年はロックダウン中のため、イマイチ実感もなく、オーダーも残念ながら少ない…。

通常英国でのバレンタインデーは、男性が女性に愛や感謝を伝える日で、お花は根強く人気がありますが、今年はみなさん、それどころではないのでしょう…。

 

バレンタインの2日前、Waitrose(スーパー)のお花売り場はいつもより拡大されています、そして男性がお花を選んでます、活気があります!

 

 

今年はバレンタイン当日よりその前後でのお届けがいくつかありました。この日はBlackheath (ブラックヒース)へ、ロンドン中心地から南東に走ること30分程度、美しい街です。

池の水が少し凍っていて鳥たちがその上を歩いたり、泳いだり。日の光に照らされてあまりにも美しかったので、車を停めて写真を撮りました。

 

 

 

バレンタインデーはいくつかのお届けをしました。

今年のように静かなバレンタインデーはフローリストにとってはつらいものです。やっぱり忙しくってくたくたになる日であることが一番です。

 

毎年恒例のナメあしのバレンタインデーディナーはKFC(ケンタッキー)です、ここは変わらずにしました。

 

 

 

その後は、こちら。

前回のブログでご紹介した、ポーラからのプレゼント。彼女の住んでいるSuffolk産のチーズとシャンパーニュでお祝いです。

 

 

別日のお届け。英国の住所は時に可愛い!と思うものが多いのですが、『Honeypot!!!』まさになにそれ~くまのプーさんにでてきそうな通りの名前です。

 

 

この日はポーラと仕事の打ち合わせとブーケの引き渡しもかねて、ロンドンから2時間ドライブでChippenham Parkへ。コロナ禍で仕事の打ち合わせとはいえ、外で会うことが一番と判断し、公園内を歩きながら打ち合わせです。これは何より嬉しい場所でした。

 

 

この公園はスノードロップが有名です。ポーラはナメあしのスノードロップ好きを知っていてのオファーでした!

 

自称「スノードロッパー」、毎年どこに行くか綿密な計画を立てるのですが、今年はあきらめていたところだったので上がります!

 

 

 

珍しい品種、花托(かたく)が黄色です。

 

 

 

 

別日のシューティング。

 

 

ポーラのお嬢さんのAnneが本日のモデル。

さすがにフローリストの娘、撮られ慣れています。

英国3度目のロックダウン Week 44  2/5~11

気が付けば、2月に入っています。お天気予報も雪マークが連日続きました。

ロックダウン中だと、通常の活け込み仕事がないうえに、イレギュラーなオーダーばかりなので、日付や曜日の感覚がない状態です。もはや好きなテレビ番組とごみの日、週に一度のグローサリーショッピング日で曜日を把握しています。

 

マイナス7度の翌朝はおかげで、外に置いていたバケツの水がしっかり氷りました、ちょっとキレイ!

 

グレーのマフラー(画面上段左あたり)にはっきり雪の結晶。見えますでしょうか?

雪の日に限って、市場に行き、デリバリーしなければならず…雪は雨より気持ち的に上がるのですが、車の運転もあるので気を引き締めて。

 

そうそう、こんなCab(タクシー)を発見。車後ろの窓、右側の白い紙に、「NHS FREE」と。NHS(National Health Service)とは 国営医療事業のことで、NHSのスタッフはIDカードを見せれば、無料だという意味です!医療従事者には今もなお、感謝からこういうサービスがあちらこちらで見受けられます。

 

3度目のロックダウンのおかげで、確実に感染で亡くなられた方が減ってきました。

 

 

こちらは感染者数。ピーク時に比べれば確実にロックダウンの効果はでていますが、最初のロックダウンと比べてるとまだ減ったというほど減っていないという現実です。

三度目のロックダウンは2月15日に終わりになる予定でしたが、難しいのかな、と素人のナメあしでも想像できます。

 

花の話題に戻します。

 

個性的なブーケを作りました。

Paulaから山のように送られてくる花材を好きなように組み合わせたりして撮影をし、お嫁入りという生活を続けています。

アネモネとラナンキュラス、自宅にあったユーカリとワックスフラワーや枝ものを合わせました。

 

この日は、ポーラからプレゼントいただきました。2月14日の Valentine’s Day(バレンタインデー)その前日13日は、「Galentine’s Day(ガレンタインデー)」。女友達同士でちょっとしたプレゼントのやり取りをする日、日本でいう「友チョコ」のような感じです。この始まりはアメリカのようですが、少しずつ英国にもその波がきているようです。

大好きなチーズ屋さんにオーダーしてくれて、それをナメあしがコレクションしました。どんなプレゼントかは次のブログに載せますね。

 

これは別日の撮影。

花とマカロン合わせてだったので、Ladurée(ラデュレ)に出かけてマカロンを購入したのですが、ロックダウン中とあって、限られたフレーバーのみの販売でした。

もちろん撮影後はナメあしがいただきました!

 

シャンパーニュ色のハート型マカロンも可愛い、フランボワーズのフレーバーでした。こういう撮影はどんどんやりたいです。

 

 

 

英国3度目のロックダウン Week 43  1/29~2/4

3月23日にロックダウンがスタートして43週目。ミモザの季節です。

切り花では何度も仕入れていますが、近所の木々がこんな感じに黄色くなりだすと春がもう近いな、と感じます。

 

今週は、花市場に何度も出かけました。

花市場は現在「Click & Collect 」が導入されています。オンライン等より事前に予約をして、市場に到着するとお店に電話をし、所定の位置で待機する。入り口にはセキュリティーが立っていて、中には入れません…。もちろん理解できるのですが、生ものだけに目で確かめて購入したい、花市場のオンラインは基本、ベーシックのものしか掲載していないため、見極めが難しい、など色々ありますが、昨年3月の最初のロックダウン時の花市場クローズに比べればありがたいです。

 

 

こうしてお花を見るだけで、気分が上がります。

 

 

 

 

 

 

 

Spotify(音楽ソフト 、スポティファイ)で音楽を聴いていると数曲おきに広告がでるのですが、車内のスクリーンに政府からのコロナ禍のメッセージ!

「STAY HOME → PROTECT NHS → SAVE LIVES」「家にいよう、NHS(国営の医療サービス)を守ろう、命を救おう」

 

 

悲しいニュースもありました。

以前のブログでも紹介しました、新型コロナウイルス対応に尽力する病院や医療従事者を支援するため、庭を歩くチャレンジに取り組んで約3300万ポンド(約47億円)の寄付を集め、「国民的英雄」となった英国の退役軍人Sir Tom Mooreが2日、新型コロナ感染症のため亡くなられました。

「キャプテン・トム」の愛称で親しまれた大尉への感謝と追悼はしばらく続き、3日午後6時に一斉に拍手が送られました。

 

家の外に出るとびっくりするほどきれいな夕日。

 

チューリップの季節。

そして花の仕事の日にはなぜか雨…という一週間でした。

 

2号の友人のイタリアンのお店から嬉しいテイクアウトのプレゼント。

英国はクリスマス前からレストランはテイクアウトのみの営業が許されているのですが、このようにしっかりとメインまでいただく、人様が作るごはんは久しぶりです、美味しいし、嬉しい~。

 

料理といえば、なのですが、このコロナ禍、世界中で沢山の料理家さんがZoom(オンライン)レッスンを開催しているので、せっかくならとタイの女性にタイ料理を習っています。バンコクタイムなので、ロンドンだと早朝になるのですが、フローリストあるあるの朝に強いため、楽しく受講しています。ただ、残念なのは出来上がりの味が確認できないこと…。近所にタイの食材を扱うお店をみつけたのと、今は時間もあるのでできる限り習ったものは作るようにしています、自己満足で美味しい、と食べていますが果たして正解のお味かは謎です。

 

花市場の帰りに、ちょうど日の出時間のため、車をとめて、プリムローズヒルの丘の上まで歩きます。

この時間は犬の散歩か、エクソサイズをする人で公園は割と混雑しています。歩くだけでもかなりの坂なのですが、ナメあしの横をどんどんランナーが追い越していきます。

 

朝日が見れました!

飼い主さんも素敵な写真撮りたいですよね、あずきがいればなぁ・・・。

 

英国3度目のロックダウン Week 42  1/22~28

42週目。(このカウント、長くなりすぎて、もはや必要もないのかもしれませんね…)

昨年を振り返ると、ちょうどこの週、日本冬の里帰りより英国に戻りました。既にこの頃、中国で流行っている新型ウィルス(まだ私自身コロナともCovidとも認識していませんでした)についてはニュースで知っている程度。春節を前に多くの中国からの観光客が来日し、日本にもそのウィルスが上陸するのではと心配もされていました、空港利用にやや不安を感じ、いつもなら羽田空港でゆっくりするのですが、おとなしくさっと搭乗したのを覚えています。

そして帰国後すぐに、例のダイヤモンド・プリンセス号での集団感染が英国でも大きくニュースで取り上げられました。真実の放送を掲げているはずであるBBCでもこのコロナに対しての知識が乏しかったのでしょう、どうしても日本政府の対応が悪いと非難の声が多く、武漢=中国人、そして日本人含めてのアジア人へ、差別的行為が多く、私自身も実際に嫌な思いをしました。ただその後すぐに、イタリア…そしてあっという間にヨーロッパに感染が広まり、それどころではなくなりました。

 

現在、仕事の方は活け込み先がクローズ中のため、動きが止まっています。ただ少ないのですが私がメインで働くpaulaのところにオーダーがあり、そうなると、仕入れをし制作、そのままお届けと一人で対応しています。またPaulaから依頼もあり、自由に自宅で花を制作をする仕事をしています。

 

上の写真は、虹をイメージして作りました。

英国では虹は「希望」の象徴。最前線で新型コロナウイルスと闘う医療関係者(NHS)を支持するシンボルとなっています。

ブーケの手法はVictorian Posy (中心の花の周りを同心円状に束ねたドーム型の小ぶりのブーケ)。

 

言い訳になりますが、この花材は家にあったものの寄せ集めです。まさによく「冷蔵庫の中のありあわせでご飯を作る」という言葉がありますが、そんな感じです。

 

この週、とにかく寒い日が続きました、お昼はチキンフォー。

ナメあしのフォーのお出汁は何かが足りない…。お気に入りのフォーのお店に行ける日までの辛抱です。

 

予報通りの雪が降りました、気温が低かったためあっという間に積もります。

 

 

ナメあしが目下楽しみにしているテレビ番組、BBCの「Pooch Perfect」。

素人さんが競ってのコンテスト番組、毎週お題が与えられ勝ち残っていき、最後に一番を決めるのですが、これは犬のトリマーさん!

毎週可愛い犬がでてきて、幸せ気分になります。

 

多分何度かお伝えしていると思いますが、雑貨好きのナメあし。もうそろそろお店が開いてほしい!!!

閉まっているお店のウィンドーにはりついて眺めます。

 

この手のものは、ネットでみてもピンときません。やっぱり見て、触れて買いたいですね。

いや、見るだけで十分です、早く普通に戻ってくれれば!!!

 

大きなブーケのオーダー、少し車を走らせてのお届け。

 

平日のお昼など観光客やビジネスマンでにぎわうエリアですが、人がいません。

 

アップルももちろんクローズ。

 

お届けが無事に終了。お気に入りのパン屋さんで、パンを購入。

 

通常営業しているものの、パンの売れ行きは…だそうです。

 

パン屋さんが面している通り、歩いている人がいません、静まった通りです。

わかりますでしょうか?クリスマスのデコレーションをしているお店が多いのです。12月の半ばから、少しずつ状況が悪化してのロックダウンですから仕方ないですね。

 

最後は美しい朝日を見に行った日のこと。寒いけれどやっぱり得した気分。

 

 

英国3度目のロックダウン Week 41 1/15~21

2021年になってから曇りの日が多かったので珍しい(多分今年初)日の出です。

 

英国は3度目のロックダウン中です。

英国政府は、1月18日午前4時以降に英国に到着する全ての乗客に対し、新型コロナウイルスの陰性証明書の提示を義務づけ、証明書の提示ができない場合は搭乗便(航空機、船舶、電車)に搭乗できない場合があるほか、500ポンド(約70000円)の罰金を科す可能性があると発表しました。

英国への渡航3日前以降に検査を受け、陰性証明書を入手する。証明書は英語で作成されたもの(日本語は不可)、趣旨はもちろんわかるのですが、実際自分がすることを想像すると意外に大変だなぁ…と。

 

 

ロックダウンが始まって、お店の営業はエッセンシャルショップ(生活に必要不可欠なお店)のみ。例えば美容院、ネイルショップ、マッサージなどはもちろんお休みです。ナメあしは時々鍼治療にお世話になっていたのですが、3月からお店は閉まったまま…もうすぐ一年になります。

週一と決めたグローサリーショッピングは、平日の朝一番に出向くのですが、土日にはスーパーの建物の周りに長い列ができます。

 

 

カフェが恋しい…。ということで、かなり高カロリーな危険な朝食、バター、ピーナッツバター&ハニー。

 

雨の日が多く、夕方前の一瞬の晴れたタイミングです。

 

「どんなもの食べているの?」と聞かれることが多いのですが、日本食は週に1・2回程度。今日はしっかり作った日なので写真にアップします。

後ろのピンク色の飲み物はジン&トニック(ローズ色)。意外に和食に合います。

 

いつも撮りたかった彼を激写。サイドカーもなかなか珍しいのですが、この側車を注視してください。

 

 

彼の相棒、ゴーグルを付けた犬の佇まい。

たまーに、見かけるこの二人。近所に住んでいるのか、この家の道を通るだけなのか、いつかしっかりご挨拶したい。

 

近所のカフェが閉店して新しいお店に変わりました。もちろんロックダウン中なのでテイクアウトのみなのですが、早く通常営業できることを願いつつ、応援します!!!

 

春の色と言えば、日本人は桜色のピンク(新聞で以前読みました)。英国人は、イエローだと思います。ミモザ、ラッパ水仙、プリムローズ。

元気な春のブーケを作りました。

 

 

外で撮影をしていると、「ラブリー」と声をかけられます。ロックダウン中でできる限り他人とお話しないことが良しとされる環境ですが、お花好きな方がいらっしゃることは本当に嬉しいものです。

 

英国3度目のロックダウン Week 40 1/8~14

英国は3度目のロックダウン中です。

元々1月はフローリストにとっては少しゆっくりな仕事量になるのですが、こうなると静かすぎます…。

 

嬉しいことといえば、オルモストアンリアルのカレンダーが完売になりました。(手元にもう数部しかない状態です)

2020年版はお休みしたのですが、2021年版、また制作をすることに決めたのは最初のロックダウン中。コロナ禍でこんな仕事をしているのに自由にお花を買えないことを経験しました。(今も市場は完全予約制なので買える場所といえば、スーパーや屋外のスタンドで営業している花屋さんからになります)。カレンダーの中からでもフラワーパワーを感じていただければ嬉しい限りです。

 

2号が週に数回オフィスに出勤しますが、基本は自宅勤務です。

ダイニングーブルは仕事テーブルになるのでランチはその脇で。とにかく食べてばかりです…。

 

可愛いヒヤシンス、近所の八百屋さんが少し花を売っています。

正直この量が開くと香りが強すぎてくしゃみの量が増えますが、やっぱり花のある生活はほっとします。

 

この週は0度を下回る寒い日が続きました。

 

朝一番のプリムローズヒル。

 

公園はいつもとは違うグレー色です。

土の上を歩いてみたのですが、霜柱ではなかったです、残念…。

 

感染者の推移。ロックダウンをしたものの増えるばかり…。

 

こちらは新型コロナウィルスで亡くなった方のグラフ。

英国内の病院に入院中の感染患者は3万人を超え、救急搬送を担う機関は、状況が非常にひっ迫していると発表。現在の入院患者数は、これまでのピークだった昨年4月時点、2万1684人より40%多いとのこと。どうなるのでしょうか、英国は…。

 

 

最後はやっぱりお花話題に戻しましょう。

Paulaより仕事の依頼です。花材はオランダより直送です。

 

お嫁入り前に撮影。

黄色の小さなボールが房状になったミモザ!春の訪れを告げてくれるミモザの木はまだ開花までは少し時間がかかりますが、切り花は出回っています。フラワーパワーが届きますように。

 

2021年スタート Week 39 1/1~7

2021年、新しい年がスタートしました。

本年も変わらずよろしくお願いいたします。

 

 

ロンドンで迎えるお正月、何はそろわなくてもやっぱりお花だけは少しお正月らしくしたく、お正月用に残していた蘭にクリスマスのアレンジから実ものと松を再利用、葉物の一部はゴールドのスプレーで化粧をさせ、Waitrose(スーパー)で水仙を買いたしてブーケを作りました。

コロナ禍、Tier 4という状況なので、日本の食材屋さんにできる列に並ぶことにやや不安もあり、今年は日本風のお正月はあきらめました。

ただクリスマス前に買ったお餅(サトウの切り餅なのですが、なかなかなお値段)を使ってお雑煮を作りました。ナメあしの実家は白みそ仕立てのお雑煮なのですが、ロンドンでは思うものが手に入らず、昆布・かつおのお出しにお醤油仕立て。

 

メインにと張り切って作ったローストビーフ!(グラスの後ろにうっすら写っているものです)。ただこのお肉買う時点でも大丈夫かなと思ったのですが、予感的中。筋が多くのどにつまってナメあし大変なことに…お餅を詰まらせるというニュースを聞くたびにそんなことあるのかな、と思っていましたが、実際経験すると、あり得ます。お値段に目がくらんで買ってしまったのですが、よく確認したらローストビーフには不向きな部位でした…。

 

初日の出を見に行ったのですが、霧深い朝でした。

とても冷え込んでいたのですが、2号の手袋とナメあしの手袋の差に我ながら笑ってしまいました。2号のものは裏地はラビットファー(うさぎ)。その手袋屋さんでは本人曰く一番温かく一番丈夫だそうです(お値段も相当しているはず!)ナメあしはおしゃれな手袋は日本においてきてしまったせいか、なぜかこのフローリストグローブを、安定の落ち着くフィット感です。

 

その後、朝日を見に出かけているのですが、まだ2021年になって朝日がきれいに見えた日はありません…。

 

2日は、チーズナイト。

ハードはComte(コムテ)。グラスの間に写っている白い陶器に入れ物には、英国のクリスマスには欠かせないStilton (スティルトン)、Fortnum&Maison のものです。

スティルトンはフランスのロックフォール、イタリアのゴルゴンゾーラと並んで世界三大ブルーチーズといわれています。

蓋を開けるとしっかりワックスで覆われています。

 

青かび特有の香りやくせ、舌先のしびれるような旨味ある塩味が効いたチーズです。

 

 

クリスマスといえば、こちらも。

大好きなベーカリーショップ、GAIL’s のChristmas Bun。クリスマスのころ限定のパンです。(写真左奥)。

お菓子パンのようなこのパンは、オレンジピールとチョコレートチップが入り、シナモンも効き、香りも豊かです。パンの生地もパン生地とケーキ生地のような2種が渦を巻くように混ざり、しっとりもしています。

 

 

4日が今年販売の最後の日だったので、朝から一人そわそわ。もしかして行列でもできているのでは、と買いに行ったのですが、そんなことを思うのはナメあしだけだったようで無事にゲットできました、食べ納めです。

 

 

クリスマス休暇中に何度かお散歩に出かけたハムステッドヒースですが、クリスマスから新年の間は特にぎわっていて、感染を考えると不安にもなりました。(英国では屋外でのマスク着用の義務付けはありません)コロナ禍におけるクリスマスルールで室内についての規制があったせいか、屋外で家族や友人と会う人が多いのでしょう。(ただし屋外においても他の一世帯の1名としか会ってはいけないというルールがありますが…)

 

混みあう場所をさけて、出来る限り小道を歩きました。

 

英国の伝統的にはクリスマスの過ぎた12日後、1月6日にクリスマスデコレーションを外すとされています。

近所の指定されたクリスマスツリーの回収場所にはこうして各家庭のツリーが積みあがってきて、何だかきれいでそしてクリスマスも終わりか、と寂しくもあります。

 

4日、ボリス首相より国内で新型コロナウィルスの変異種が拡大する中、5日より2月中旬まで新たなロックダウンを実施することが発表されました。国内の病院については、「パンデミック開始以降のどの段階よりも、新型ウイルス感染症の影響を多く受けている」状況だと説明。「自宅に留まり、国民保健サービス(NHS)が逼迫しないようNHSを守り、自分や他人の命を守る」というパンデミックの初期に使用していたスローガンを繰り返しました。

嬉しいニュースもありました。4日よりオックスフォード大学と製薬大手アストラゼネカが開発したワクチンの接種が始まりました。期待するしかありません!!!

初仕事はロックダウン開始日となりました。
花市場に行くと、ほとんど空っぽ状態。馴染みの人から「明日からクローズで花のオーダーは完全予約制になるけれどよろしくね」と言われました。
お任せのブーケは、とにかく元気に明るく。特にこのアネモネの美しさにほれぼれ、それをメインに仕入れました。お花をお届したのですが、ソーシャルディスタンスでベルを鳴らして人が出てくる気配を確認して、玄関にそのまま置いて帰宅します。玄関から、「キャー可愛い花だわ~、ちょっと見て~!」と歓声が聞こえました。

クリスマスホリデー Week 37-38 12/19-31

今回のお話は、12月19日から本日の大晦日まで2週間、Week37-38として一気にご紹介させていただきます。

ロンドンは16日より、新型コロナウィルスの感染リスク(三段階システム)のTier3(非常に高い)となりました。多くのフローリストのクリスマス関連の仕事がキャンセルになり、市場で顔なじみの仲間と会えば悲しい辛い話ばかり…どうかするともう早いクリスマス休暇が始まってしまうフローリストも…。

そんな中、メインで働いているPaulaにフラワーギフトのオーダーが入りました。これは本来予定していたランチをTier3で急きょできなくなったことへのお詫びをこめてのプレゼントです。急なオーダーのため、正直この量の花を予約なしで仕入れることも大変でした。ただ周りでキャンセルが相次ぐ中でのこのオーダーに文句は言うことなど言語道断と思い心を込めて作りました。

 

お客様への配送を明日に控えた夕方の出来事になります。ボリス(首相)は20日よりロンドンのTier3を4に引き上げるこを発表しました。3段階だったのに、4って何?、ロンドンはどうなるんだろうか?あれ、ブーケのお届けは、通常の仕事はどうなっちゃうの?

Tier4についてはその内容を以下に残しますが、ブーケは翌日にすべてのお客様にお届けできました。色々あったこのオーダーですが、心のに残る仕事となりました。

 

<在英日本大使館からのTier 4についてのお知らせ>

1.新たな制限措置の主要点
(1)これらの地域の居住者は、仕事、必要不可欠な活動、教育など合理的な理由がある場合を除き、家にいなければならない。
(2)必要不可欠でない小売店、屋内ジム、レジャー施設及びパーソナルケアサービスは閉鎖しなければならない。
(3)可能であれば在宅勤務をしなければならないが、それが不可能な場合、例えば、建設や製造といったセクターでは仕事に行くことが許される。
(4)法的に認められた理由以外でTier4地域の内外への移動は行うべきでなく、これらの地域の居住者は外泊してはならない。仕事目的等の限られた例外の場合を除き、海外渡航は認められない。
(5)人々は、屋外の公共スペースにおいて他の世帯の1名としか会うことができない。
(6)共同礼拝は引き続き行うことができる。

2.この措置の次回の見直しは、12月30日の予定。

3.クリスマス・ルールについて
(1)Tier4地域の居住者は、家族以外の人と交流すべきではない。ただし、孤立のリスクが高い人々に対するサポート・バブルはそのままとする。
(2)その他のイングランドの地域では、3世帯の交流が許されるクリスマス・ルールは、先般設定した5日間(12月23日~27日)ではなく、クリスマス当日の25日のみに限定される。

 

 

 

そしてナメあしの仕事納めは、12月22日。本当は24日までだったのですが、このTier4で繰り上がりました。お客様にはご理解をいただき、24日までのお花のご注文を全てこの日に作成し、配送しました。

 

 

ナメあしの2020年最後のお届けの話。ご注文主は90歳のおじい様から「ダーリンへ」というブーケ。オフィスからは「声が震えて聞き取りにくかったけど合っていると思う」と住所を渡され行ってみると、とても素敵な老人ホームでした。コロナ禍のホーム内でのルールで直接お渡しできなかったのですが、ダーリンが喜ばれる様を想像してほっこりしました。沢山おまけしてよかった!!!

 

翌日23日は週に一度と決めた買い物デー。近所のスーパーに朝7時の開店のタイミングで出かけたのですが、大変です~、品薄でした。

今回Tier4になったロンドンの背景には、より感染力が高い新型コロナウィルスの変異種によるものとみられる感染が拡大しているためでした。それを受け欧州各国(世界中ですね)が英国からの渡航を禁止し始めていて、貨物輸送にも大きく影響しているとニューズでは報道されていたのですが、まさかナメあしのスーパーまでに影響が出ているとは…。

 

 

お肉のセクションはもう既に何もありませんでした。

ナメあしは、慌てます、ややパニックです。そして前の女性がチキン一羽とストックをパッとバスケットに入れたのでそのまま真似することにしました。

 

ということでクリスマスは、チキンのローストを作りました。

レシピは、英国の料理家 Jamie Oliver から。バターとハーブたっぷりのローストでした。

 

意外にも上手にできました!ややバターが多すぎてこってりでしたが、また挑戦しようと思っています。

 

こちらのピンク色のドリンクは、Paulaからクリスマスプレゼントの Rose Gin!。ローズ風味というとちょっとバラの香りが強すぎるのがありますが、こちらは本当に上品でした。ピンク色も可愛いですね、さすがポーラ!

 

することもないし、Stay Homeとなると、まさに食っちゃ寝、食っちゃ寝生活。

 

晴れた日には強制的に近所のPrimrose Hillへお散歩。

入り口にはNew Year Eveの閉園の告知がありました。ここは大みそかには花火を見るために沢山の人が集まるのですが今年は中止です。

青空なのですが、寒い日が続きました。

そして、25日は毎年恒例のエリザベス女王のクリスマススピーチがありました。この困難な一年を振り返り、人々にエールを送るスピーチです。クリスマススピーチの文字をクリックしていただくと日本語字幕のスピーチが始まります、是非にご覧ください。

 

 

25日・26日は完全な祝日(一昔前の日本のお正月のような静まり返る日です)。

朝食はフランスに行ったらでてくるような、プティ・デジュネ。Tier4を心配して初めて買ってみた冷凍をオーブンで、なかなか楽しめます。

 

こんな霧がでる日もありました。

 

ご近所のリース巡りをしたり。

 

夏ごろに記念撮影をしたネコと再会したり。

 

近所は住宅地ということもあり、公園には日増しに人が多くなってきたので、自転車に乗って人の少ない街中まででかけてみたり。

 

誰もいない…こんな写真はなかなか撮れないですね。

 

 

そして本日は31日。紅白を見ている母と一緒に話をしていると年越し気分になってきました。英国は日本より9時間後なのでまだその時はお昼だったのですが…。電話を切ってすぐに、鴨南蛮を作りました。鴨南蛮は初めての挑戦でしたが、いやぁ、食べたいと思うと作るしかないこの今の環境は今後のナメあしの生活に大切な意味あるものに感じます。

 

最後になりましたが、今年のナメあしのドアリース。今年は沢山の華やかな元気あるリースを作ったので自分のはシンプルに仕上げました。葉物は贅沢に7種類!

 

ポイントにつけた Mistletoe(宿り木)の花言葉は「困難に打ち克つ」「克服」「忍耐」、常緑樹である宿り木、氷雪の中でも葉の緑を保っていることに由来しているそうです。実際にこのドアリースを飾って4週間になりますが、まだまだ元気いっぱいです。「kissing under the mistletoe、ヤドリギの下でキスをする」というロマンティックな言い伝えもあります、可愛い花です。

 

 

思いがけないこの新型コロナウィルスのおかげで一年の予定がくるいました。オルモストアンリアルのお客様には多大なご迷惑とご理解をいただき心より感謝申し上げます。

また、このブログはもうしばらくコロナ収束のめどがつくまでこのスタイルでお届したいと思います。

 

 

 

2度目のロックダウン終了したのに… Week 36 12/12-18

ロンドンは2度目のロックダウンがあけ、25日からクリスマス休暇に入るため日本でいう年末が近づいていて、街がにぎわってきました。もちろんソーシャルディスタンスを保つことが前提なのですが、にぎわいをみると大丈夫かな?とどうしても不安になってしまう心配症のナメあしです。

上の写真はブログでも何度か紹介している、Annabel’s ( プライベートメンバークラブ)の装飾。ナメあしの楽しみは装飾もなのですがスタッフのコスチューム、今年はマスクまで!なかなか可愛いですね。

リースをいくつか作りました、お嫁入り前に。

 

こちら家の前。

ナメあしの家は、一軒の建物の中に8軒のフラットが入っています。その中でも一番上のトップフロアー(4階)が屋根裏のようなフラットで長い間、DesmondとMargaretの老夫婦が住んでいました。ところが数か月前にデズモンドの具合が悪くなりケアホームに移住、その後最近になってマーガレットも足が不自由になり、エレベーターなく上がるのに限界の様で市が整えた家に引っ越していきました。

そして引越業者が入り、ここからドラマが始まります。

最初は荷物を運ぶだけだろうと思っていたら、あれ、今日もまだ?、という感じで10日経ってもまだまだ荷物が出てきます。そしてその荷物はそのままゴミ処理場に運ばれていることに気が付きました。荷物を運んでいるのは4・5人の大男たちですが皆、日に日に疲れ果てていくのが明らかで、「大丈夫?」と聞くと逆に「一体全体、どんな人が住んでいたの?」と聞かれる始末。

どんどん色々なものがでてきたようですが、大量の可燃物もあったそうで、火事にでもなっていたらこの建物一発だったと言われ、フラットの住民とぞーーーとさせられました。

デズモンドはアイルランドからきた苦労人のおじいさんで古いものを見つけると何でも持って帰ってきてしまう人でした。おしゃべりで話し出すと止まりませんが、失礼ながら歯がないのと強いアイルランドのアクセントでナメあしには話の9割が理解できないという残念な日常、それでも案外親しくさせていただいていた不思議な関係です。

で、こちら…。

 

仕事から戻ってくると、家の前にパトカー。

「何かあったの?」と作業中のお兄さんに聞くと、「作業は止まっているよ。拳銃が見つかったからさぁ~、警察の鑑識がきて確認中だよ。」

全く…なんで~デズモンド…銃まで持っていたとは~…。その後はわからないけれどどうか逮捕されていないことを願います。

 

そんな騒がしい毎日でしたが、家の中にあったクリスマス関連のものがお嫁いりとともに減少してきました。ようやく我が家のクリスマス準備がスタート、ツリーはどうしようかな…まずは、前からしてみたかったガーランドを付けました、ライトを灯すと一気にクリスマスらしくなりました。

 

これは週末、リースのお届けの後、ちょっと寄ってみたCovent Garden (コベントガーデン)、正直人の多さに驚きました。

英国では外でのマスク着用の義務がないため、ほとんどの人がしていません、この人だかり…慌てて帰宅しました。

その週明け、英国政府は16日午前0時よりイングランドの南部とロンドンなどに新型コロナウィルスの警戒レベルをTier3(最も高い)に引き上げることを発表しました。

Tier システムとは感染リスクを3段階に分ける警戒システムのことで、10月半ばから導入されていました。ロンドンはずっとTier2だったのですが…。ちなみにTier3とは以下。

 

ティア3(非常に高い)

  • 自宅の庭や接客業の店舗など、屋内外での他世帯との集会は禁止
  • 公園などの公共スペースであれば、屋外で6人以内の集会が認められる
  • パブやレストランは配達やテイクアウト営業のみ
  • 屋内の娯楽施設は営業停止
  • 地元以外への移動は推奨されない
  • 美容院などは営業可能

ティア2(高い)

  • 屋内では他世帯との集会は禁じられる
  • 屋外での集会は6人以内
  • パブやレストランは午後11時で閉店。アルコール販売は食事と一緒の場合のみ
  • スポーツやライブ・パフォーマンスなどは観客数を制限して開催できる
  • 美容院などは営業可能

 

 

花関係は、自宅で勤務できることでもなく、生活に必要なものの中にギリギリ入ったことで、花市場もフローリストも引き続き厳しいルールの中ではありますが、仕事が継続できました。ただ、レストランやホテルの営業ができないということは、色々なクリスマスまでの花関係の仕事のキャンセルは避けられませんでした。

写真は朝7時半の花市場。

少し前のブログにも書きましたが、このコロナ禍にBrexit(EU離脱)にクリスマス、色々が重なりユーロトンネルが混みあいオランダからの花の配送が大幅に遅れる日が続きました。この日は花市場で活け込みの花を1時間半待つことに。上の写真はちょうどその花が市場に到着した時です。

 

予約されている花がどんどんおろされて、ただひたすらその荷下ろしを待つのですが、まぁ慌てても仕方ない、人が頼んだ花を見るのも楽しいものです。

この日は荷下ろしの一番最後にナメあしたちの花がでてきました。活け込みの時間まで1時間を切り、この後バタバタのバタバタとなりました。

 

久しぶりに地下鉄に乗りました。

平日のお昼過ぎですが、この空きっぷりです。

 

暗いお話では終わりたくありませんので。最後はリースを!

今年はこんな年でしたから、華やかで元気なリースを作りました。ピンクとオレンジという組み合わせはクリスマスには少しチャレンジな色ではありますが、ゴールドのおかげで、Christmasyな仕上がりに。(あっという間にお嫁入りでした)。

 

2度目のロックダウン終了… Week 35 12/5-11

期間にして4週間、2度目のロックダウンが無事に終わりました。もちろん終わったといっても油断はできない状況ではありますが、クリスマス前に経済を動かさないと!経済というと大げさではありますが、会社も、レストランも、ホテルも、お店も、美容院も、私たち花屋も、全ての人がもう仕事をしないと!と思う1か月、正直1度目より精神的につらい4週間でした。

 

街中に少しずつ活気が戻りました。

 

 

活け込みもスタートし、街中のあちこちでクリスマスデイスプレイを見かけるだけで嬉しくなります。

 

駆け込みのオーダーも多々あるようで、花市場は嬉しい悲鳴、大忙しです。

 

クリスマスといえば、花材よりも重要な、Festive Foliage (モミ・ヒバ・ヒノキなどの葉物や実もの)、仕入れが間に合わない日もあり、こうして搬入を待つ日もありました。

 

 

 

この週は気温もぐっと低くなり、霧深い日が数日ありました。

 

その霧深い寒い日、Paulaの仕事で郊外の彼女のスタジオへ、ロンドンから車で2時間かかるところが今日は霧の影響で3時間。そして運転中にずっと景色が何だかグレーに見えるな、と思っていたのですが日が差してきて、木々が凍っていることに気が付きました。

 

 

寒さと霧で大変な日に来ちゃったと思ったら、こんなにきれいな冬景色、感動してしまいました。

 

 

 

 

嬉しい出来事。10月に送ってくれていた友人からの荷物が長い時間をへて、無事に手元に届きました、コロナ禍で飛行機の減便が大きな原因。特に日本から英国の荷物にその傾向が大きく見られました。

友人の優しいプレゼントは和菓子の老舗虎屋さんとパリのお菓子屋さん「ピエールエルメ」のコラボ、可愛い羊羹です。ピエールエルメの代表作の“イスパハン” の風味を生かした小形羊羹。最初に甘酸っぱいフランボワーズがほのかに香り、食べ進めていくうちに華やいだライチの風味が口いっぱいに広がります。最後に上品なバラの香りが立ちのぼり、でも最後は羊羹本来の味だと気が付く、まさにコラボレーションでした!

 

 

HOPE!!!!

この週から英国では、アメリカ・ファイザー・ドイツのビオンテックが共同開発した新型コロナウィルスのワクチンの使用許可がおり、実用が始まりました。80歳以上の方と医療・介護従事者が優先とのこと、収束が見えるのかな、そんな嬉しいニュースでした。