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日記・コラム・つぶやき

Snowdrops 2018

今年も近所にスノードロップが咲き始めるとそわそわ。例年はバレンタインの仕事が一区切りついた週末に出かけるのですが、今年のスノードロップ狩りはバレンタイン前に出かけました。

場所はこのブログでも何度も紹介させていただいています、Welford Parkへ。毎年色々な場所にでかけておりますが、ロンドンからの1時間半のドライブという手短な距離感と素晴らしい迫力あるスノードロップを見れるこの場所は、何度来てもやっぱりお気に入りです。

駐車場から公園の入り口の向かう大木にMistletoe(宿り木)を発見。宿り木は半寄生植物(他の植物に寄生し栄養分を吸収して生育する植物の中で、葉緑素を持ち光合成によって炭水化物を自分で合成する植物)と言われていますが、こうして実際に目で見ると本当にほかの木に助けてもらっているのだな、と改めて実感。

 

 

2月初旬のこの日はまだ丈も短く、完全なしずく型。可憐、繊細、そんな言葉がよく合います。

 

 

モスがはったLarch(カラ松)。昨年この木の感じをワークショップのリースに使用したくて、英国より持ち帰ったもの。この枝が入るとグンと雰囲気がでます。

 

 

満開は真っ白なお花畑になるのですが、咲き始めはホワイト&グリーンのコントラストが冬の少し寂しい森に映えます。

 

「スノードロップの近くには必ず小川が流れている」この法則は間違いありません。

 

可憐なのですがこうしてアップで見ると勢い、フラワーパワーいっぱいです。

 

 

ところで2号もようやくガーデン鑑賞が様になってきました。最初の年、スカイブルーのセーター着用から始まり、カラフルなマフラーをする、スニーカーを履いて足元がゆるくぐちゃぐちゃになる、などなど少し浮きまくっていたのですが、こんな感じに。最近は「ガーデンを訪れるときは地味な恰好、その場所に溶け込まなきゃね」なんてセリフがでてくるので笑ってしまいます。

Christmas wreath workshop @ Atelier Nako

あっという間に2月スタートですが、昨年末の話にさかのぼります。

クリスマスの少し前、青山にアトリエを持つ、atelier nako で出張クリスマスリースワークショップを開催させていただきました。

スウェーデン製の大型織機を使った本格的な手織り教室のこちら。主宰者のnakoさんは学生時代からの友人で、秋に彼女が英国を訪ねてくれた時に話が進みました。

今回は、『カード織』と呼ばれるシンプルなカードを使って作り上げられる、温かみのあるウールのリボンを7種類のエバーグリーンを使ったリースと共に飾ります。

 

 

こちらが完成品。

リボンはブルーかレッド、生徒さんがお好みを選びます。

 

 

 

細い糸を丁寧に時間をかけてリボンに仕上げていく姿は、花の作業と似ているところも多く感じました。

四つの穴がある厚紙数枚(デザインによって何十枚にもなるそうです)をくるくる回しながら作るのですが、回し方を間違えたら、またそこからやり直ししたり、回転する際の圧のかけ方で仕上がりに差がでたり、シンプルな工程ながら、作品としての仕上がりには個性が出ていました。リースやブーケも同じです、作業は単純なのですが、その手法を間違うとやり直すこと、また一人一人の作品は同じものにならないこと、これは『手作り』ならではのことと改めて思いました。

 

リースはリボンの太さに合わせて直径20センチとやや小ぶりのもの。7種類のグリーンは小さくきって、ワイヤーで巻きつけるのですが、小さいリースな分、グリーンを切るとき、巻いていくときにに均等にすることが重要で仕上がりに差がでます。

今回は先にリースを作成して、そのあとにカード織作業に入ったのですが、エバーグリーンの香りがいっぱいのお教室内で静かな手作業の時間が流れました。

 

最後に作品を仕上げて、お茶タイム。

ワークショップの感想を伺えてお話がはずみました。

 

 

ご参加の皆様、ありがとうございました。

 

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

明けましておめでとうございます。

日本で穏やかなお正月を迎えております。

上の写真はなめあし自身のお正月のしつらえの一つ、赤い南天の実に可愛い小さな置物を。この南天の実、お客様へのオーダー分で使った南天の実がバケツの中にたっぷり残ってそれを集めてみました。実の赤は日本らしいお正月にふさわしい華やかな赤色です。

 

こちらはお正月のオルモストアンリアルのシグネチャーアレンジ。オーダーをいただき作った横からどんどんと旅立っていきました。

 

2018年も皆様に愛されるお花を作っていきたいと思っております。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

クリスマスワークショップ 

二日間にわたり開催したクリスマスワークショップ終了いたしました、ご参加の皆様どうもありがとうございました。

 

毎年リースのワークショップですが、今年は『クリスマススワッグ』を作りました。スワッグとは『壁にかける花綱』の意味。ヨーロッパではドアリースと共にクリスマスのデコレーションとして人気があります。

最初に今年はこんな風にしようとサンプルを作ったのは10月のロンドンで。その後あれもしたい、これもしたいと試行錯誤。夜も素敵に輝くように、ガラスのオーナメントならではの美しさがでるように、ライトをつけることに、これもロンドンから持ち帰りました。

 

ヒバ、ヒムロスギ、コニファー、モミ、ユーカリ、ヒノキ、ヤシャと7種類の葉・枝ものとユーカリの実とエリンジウムを使ったシンプルながらも贅沢なクリスマススワッグを作ります。

 

出来上がった土台のスワッグにオーナメントをデコレーション。オーナメントは5種類、このたまご型のオーナメントをメインに揃えたのですが、すべてガラス製、繊細で華奢でした!5種類は1個ずつ色々な場所でみつけたのですが、その中の一つはアンティークのクリスタルのガラスのオーナメント。店主から「なんて贅沢なスワッグなの」と言われたほどでした。

念には念をで何重にも梱包をして飛行機に乗り、飛行機の荷物受け取りのベルトコンベアーに無事に荷物が出てきたときに、家で荷ほどきして全てのオーナメントが割れていなかったとき、本当にうれしかったです。

 

冬の香りいっぱいの室内で、おしゃべりがはずむときがあったり、静かに手だけが動くときがあったり、あっという間に時間が過ぎ、そして作品ができあがります。

 

サイズが決まってしまうリースと違ってスワッグはご自分の好みで大きさ、長さ、シェイプやサイズを変更できるのも特徴の一つ。今回は飾る場所を意識してからの作成です。

 

 

ご自分の作品をプレゼントされる方もいらっしゃいました。オンリーワンの素敵なプレゼントですね。

 

日中はもちろんですが、日が少しづつかげるころから夜にライトアップされたスワッグも素敵です。

 

皆様に喜んでいただけて、持ち帰ってよかったと、ほっと一安心です。そして来年も既にアイディアが頭にあります、お越しの方にはお話しましたが打って変わっての元気な楽しいリースになります、どうぞご期待ください。

 

Christmas wreath for Paula’s pub

11月に入ると土日もなくなり、早朝だけでなく、クリスマスデコレーションの搬入で夜(徹夜)の日もあったり毎日があっという間に過ぎました、大きなコントラク先のクリスマスデコレーションが少しめどがつくタイミングでナメあしは日本に帰国となります。

この日は日曜日の休みだったはずが、朝はイベント先へ。そのままスタジオに戻り、リースとガーランド作りです。

 

まずはワイヤリング。オーナメントとしてつけるフルーツそれぞれにワイヤーをかけます。地味な作業ですが、しっかりまかないとあとあと意味がなくなります。

 

この日は2メートル弱のガーランド1本。最近ずっとホテル用にひたすら一週間ガーランドを作ったりの毎日だったので1本となると終わりがみえます、うれしい。

 

これはPaulaが始めている郊外のパブ用のもの。サイズ以外はお任せとのこと、リースの大きさは直径70センチです。パブはカントリーサイドなのでナチュラルな仕上がりをイメージし市場で色々仕入れました。

まずは、モミの上にはたっぷりの枝をはわせます。それからデコレーション。ちなみに松ぼっくりはポーラが大量に拾ってあるとのことで自分であとでつけるから、とのこと。これに松ぼっくりが付くと仮定してご覧ください。

リースは2個と言われているので多分ドアの内側と外側にかけるのだと想像しています。

それぞれをリボンで通して、ドアの内と外にかける手法、リースの裏側が見えてしまうガラス張りのドアによく見受けられます。

 

ガーランドもこんな感じに仕上がりました。

 

お嫁入り前にスタジオのドアにかけました。

あといくつリース作りがあるかな!です。

最近ロンドンでもアーティフィシャルのリースを飾るお家が増えてきました、無駄やお値段を考えると仕方がないかな、とも思いますが、日本のお正月飾りと一緒、その年が無事に済むことや次の年へのそれぞれの思いや願いを考えると毎年準備したいものです。

クリスマス・ワークショップ、空き状況(11月22日現在)

【11月22日現在】

クリスマス・ワークショップ、12月8日(金)、表参道、19時からの回は定員となりました。

その他の回にはまだ空きがございますので、受講ご希望の方は8日(金)表参道14時から、もしくは9日(土)豊洲14時から、のどちらかででよろしくお願いいたします。

オルモストアンリアル

Garden Wisley Flower Show

お気に入りの Garden Wisley のフラワーショーに出かけてきました。仕事の関係で出向くこともあるこちらですが、そういう時は歩く時間もありません。今日はゆっくりと過ごしたくて日曜日の朝一番、ロンドンから1時間強のドライブです。

施設に入るとやっぱりすぐに足を止めてしまいます。

 

少し奥に進むとフラワーショーらしい感じです。

RHS(英国王立園芸協会)が所有・運営するウィズリーガーデン、100年以上の歴史があります。フラワーショーの規模は残念ながら大規模なものではないのですが、秋の花が美しい9月は、5月末のチェルシーフラワーショー時期のバラやクレマチスがメインに並ぶショーと違ったお楽しみがあります。

 

 

 

 

Maarquee(テント)の中は、ダリアでいっぱいです。

 

こんな可愛い華奢なダリアをみつけました。

 

こちらはタイムテーブルがあり、テントの中でイベントが開催されています。通ったときは誰もいなかったのですが、この藁のいす、素敵素敵。

 

でもそんな横で2号は言うのです、「ぬれているよ」と。ガーデンショーに来る方はガーデン好き、多少のぬれちゃうのは当たり前の方が多い、寛大なはずです?!

 

 

あちこちにシクラメン!

 

グラデーションの美しさにはっとしました。

 

花の名前は「Mina Lobata」、初めて知りました。

咲き始めが濃い赤色ですが時間の経過とともにオレンジ色を経て黄色になるそうです。

 

こちらは「Verbena bonariensis」(ヤナギハナガサ)、英国ではこの時期よく見かけます、市場に並ぶ花というよりかは野の花、ピンク&パープルの色は独特で背の高さもあり最近何度か活け込みの際に使用しました。

 

こちらはGarden Wisleyの名物でもある、Mix Border Garden。英国のガーデンの中で特徴的なボーダーガーデン。道路や建物、塀やフェンスに沿った帯状の細長い花壇のことをいうのですが、手前から奥にだんだんと背が高くなっていくのが特徴です。季節や色彩を考えながら、1年中つぎつぎとお花が咲くように組み合わせをするそうです。

秋の美しい花や実ものや帆、彩り華やかとシックさが上手にあいまって、曇り空、少し冷たい風にぴったりです。ちょっ手入れが行き届いていないようにみえるけれどしっかり計算、手入れされている、これがナメあしが思うイングリッシュガーデンです。

 

広大な敷地のこのガーデン。入り口には貸し出し用カートが用意されています。ご老人や体の不自由な方への配慮はさすが、です。

RHSのメンバーなので、今年は季節ごとに通ってみたいと思っています。

Big Congratulations!

またまた日本滞在中の話です。プロの写真家さんのお写真をお借りしてのブログです。

ナメあしのいとこにあたるあやちゃんの結婚式は新緑の美しい軽井沢で行われました。打ち合わせは2度あったのですが、希望は色とバラメインで、あとはお任せとのこと。このお任せは簡単なようで責任も重大です、妹のような存在の彼女の好みを考えながら、どんな感じが喜んでもらえるかなと思うと同時に東京から数時間かけてのドライブも考慮しなければなりません。前日ギリギリに仕入れたものを東京で作り、深夜に積み込んで仮眠、最後の仕上げをして早朝軽井沢へ向かいます。

朝の6時前、高速を降りてからの緑豊かな旧道は途中すっぽり霧に包まれましたが、ホテル鹿島の森に到着のころにはしっかりと太陽が見えました。

 

こちらのブーケは4種類のバラを使用しています、自然の中での結婚式に合わせてナチュラルな仕上がりに。ガーデンローズとジャスミンで香りもたっぷりです、緊張のあやちゃんが少しでもなごみますように。

 

挙式後のお食事会は長い長いテーブル。ピンクでまとめたこの季節ならではのシャクヤクとバラをたっぷり使います。大小のキャンドルがゆっくりと揺れるさまが印象的でした。

 

 

 

 

こちらのピンクもとても似合っていました。このクラウン(冠)は朝一番ドレス姿のあやちゃんを見て思いついて、現地で一から作りました。

 

 

涙あり笑いあり、二人の人柄があふれでる結婚式でした。

あやちゃん&ブルース、どうぞ末永くお幸せに。

出張ワークショップ P邸

6月日本滞在中の出張ワークショップのお話。場所は青山のP邸。今回の主催者になりますPさんの素敵なお家の中でご友人たちとの集いにお邪魔しました。Pさんのお家はどこを切り取っても美しく、うっとりです。

お客様がいらっしゃる前にPさんと共に準備中。ナメあしが朝に市場に行き仕入れましたが、この季節ならではのジニアがあまりにきれいだったのでお部屋に飾ります。ウエルカムフラワーです。

こちらはPさんが用意してくださっていたウエルカムドリンク。お客様慣れされているホストの心配りを感じます。

 

今回はURN(壺やかめ)と呼ばれるアンティーク調の花器を使います。装飾的で重厚感があり、フォーマルな場にふさわしく、ウエディングやパーティーにと利用する機会が多いのですが、ご家庭などでも普段使いに一種類のお花を飾っても今はやりの多肉植物など鉢植えを入れても様になる重宝する花器です。

グリーンは、ブルーベリー、姫水木、ワックスフラワー。ブルーベリーは実も付いていてほどよいエッセンスになります。

 

花材は、シャクヤクをメインに。ブルー&パープル系でまとめます。アザミやニゲラ、テッセンなど、花の中でも個性的な表情を見せる花を使用し、動きのある自然な仕上がりを目指します。

みなさんが作られた作品を飾って、ランチの準備です。

 

上の写真と比べてください。テーブルのお花はやはりセッティングやお料理で更にアップします、お花はあくまでも脇役です。そして同じ花材、花器で作っても仕上がりは色々です。みなさんで感想を話しつつ、そしてご友人同士、話題は絶えません。

このキャンドルでいかに会が楽しく長く続いたかおわかりいただけますでしょうか。

ご参加の皆様、ご尽力いただきました、ホストのPさん、サポートしてくださったSさん、ありがとうございました。

 

 

母の日2017

お久しぶりです。長い日本滞在もあっという間の毎日で気が付けばこちらに戻り、通常の生活に戻っております。

新しいWEBの切り替えと共にこのブログも少しリニューアルしたため、アップにややてこずっております(言い訳ですね、すみません)、少し日本での話をさせていただきます。

まずは母の日のお話。
今年も母の日のご注文をありがとうございました、感謝申し上げます。

母の日はパンフレットを作成したあたりから、実際にお客様にお届するまでドキドキな数週間を送ります。今年はオルモストアンリアルの醍醐味でもあるフレッシュさに更にこだわり、仕入れは事前予約等をせず、母の日発送のギリギリに市場に行き、直接目で花々をチェックしながら購入いたしました。花は生もの、期待しいていたものと全く同じものが手に入らないことも多々あり、またこの花の方がより新鮮で美しいと思ったら瞬時にそれを仕入れます。色のバランスも崩さないように、頭で完成を描きながら仕入れていきます。この仕入れが終わり、花の水あげ(コンディショニング)が終了し、花々が水を吸って元気に生き生きとし始めるとまずは一時ですがほっといたします。

その後はナメあし、ひたすらただ花を作ります。パートナーCと熟練のスタッフのおかげで、花を作る作業以外には何も携わらなくてすむため、この作業に集中できます。お花のプレゼントは、花自体はもちろんですが、ラッピングも重要です。梱包状態が美しく、箱を開けたときにまずは、「わぁ~、かわいい、きれい、うれしい!」そんな思いになっていただけることを願って、心を込めて最後の封をしております。

今年のビスポーク(お客様のお好みを伺いながらのご注文)よりいくつか紹介をさせていただきます。