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海苔巻

1年に一度、父の話にお付き合いください。
父の大好きな西新橋のお寿司屋さんへ、父抜きで家族で初めて出かけます。
そこは思い出が多すぎでなかなか重い扉でしたが、ご主人にもお会いしたい、あそこのお寿司が食べたいとみんなを招集します。
父はカウンターに座って、ご主人と沢山話すでもなく、いつもボソボソとお魚の話をしていました。何も注文しなくても阿吽の呼吸で父の好きなものが並び、出されたものを噛みしめて食べるのが父流。この日はその大ご主人はいらしゃらず、お電話でお話をします。何度も、「お待ちしていました、うれしい、うれしい」とかすれ声、こちらもつられてしまいます。
最後の締めは、いつもお決まりで ガリの細く切ったものとかんぴょうの海苔巻。父はそれを食べると「海苔がうまいなぁ」と、ご主人にお話しします。お魚をほめるでもなく、ナメあしは申し訳なく、恥ずかしかったのを思い出します。それが今回最後に巻物を頼んだら本当にその『海苔』が本当に美味しかったこと!
いつも父のつけで食べていたこのお店、いくらするのだろう・・・・ドキドキです。
「ありがとう」とお店をでて、正面にあるお稲荷さんにお賽銭を入れる姿がなく、ちょっとさびしいけれど、ナメあし久しぶりのコハダに大満足です。ゆっくり前進です。

藤空木

ここは東京の中心?と思うほど静かな場所に、長い年月を重ねた素敵な日本家屋のお家に2号とともにお邪魔します。柱、天井、置かれているもの全てが芸術品で、まるで美術館にいるような、楽しい時間です。帰り際に、玄関に咲いている 『藤空木(ふじうつぎ)』の枝を、お土産にと切ってくださいます。
お茶花でも知られる 藤空木。小さな藤色ピンクのお花が無数についていて、可憐ながら存在感もあります。この花、英国では 『Butterfly bush バタフライブッシュ』と呼ばれ、この時期庭先で咲いているのをよくみかけます。
家に持ち帰り、水切りをし、ちょうど活けていた花に添えてみます。


和花のイメージは強い、藤空木ですが、こうして活けてみると違う表情をしています。お花は万国共通、無限の可能性を感じます。

お盆のお花

間もなくお盆(旧盆)を迎えるご家族の方から、またご家族の方へとお花のご注文をいくつかいただいております。
マンションにお住まい、お仏壇はリビングにあるため、所謂お供えのお花でなく、大きさも大きすぎないように、というリクエスト。

こうしてみるとちょっとお供えのお花には見えないかもしれません。
シンプルで可愛らしい、ウエディングのお花、といってもおかしくないかも、です


華やかな色合いもよく作りますが、今年はこんな色合いをお勧めしております。

サマーブーケ

火曜日はお花の講習会をさせていただきました。
今回のテーマは 「サマーブーケ」。夏の花材を集めた、見ているだけで元気になるブーケがキーワード。

夏の花の代表格のひまわりをメインに、チョコレート色のアンスリウム、オレンジレッドのモカラ、びっくりするほど真っ赤なケイトウにグロリオサリリーと個性的なブーケ、ラッピングは、レッド、ブラック、オリーブグリーン、クリアセロファン、と好きな色を選んでいただきます。それだけでまた違った印象に。外せば終わりなのですが、ラッピングの重要性と選ぶ楽しみを実感していただきます。

この日の隠れメインというほど気に入った、ブルーベリー。
この時期花市場に並びますがほとんどがグリーン色の実がなっていて、このようにグレープ色の実がなっているのは珍しく、即決です。

アジサイ

雨が降ったり、ジメジメなちょっとしんどい毎日、でもあちらこちらのお庭にあるアジサイが美しい。
雨の花です、箱根などアジサイの名所もあるけれど、こういう何気ない場所のアジサイをみるのが好きです。
アジサイは英国でも多品種あり、活けこみに、ブーケにとよく使いますが、日本で見るとしっくりと、和の花に見えてしまうから不思議です。今日は花市場で小ぶりで華奢なアジサイを見つけます。

水あげをしっかりさせたくて、新聞紙を巻いてゆっくり休息させて、そして花器に入れてみます。

ご注文のブーケ。ヴァーガンディー色のダリアを合わせます。
ダリアは残念ながら日持ちが難しい花。品種改良れて随分よくなっていて、感動するときもありますが、お客様のブーケに使うときは慎重になります。
でも、今日のお客様のリクエストはそのダリア。
「花持ちが難しいのも知っているけれど、この季節の花だもの・・」と。
そう思っているようで、お客様からの生の声でハッとすることがあります。

夏の花折 

いつもお花のオーダーをいただく Yさん&Kさん。その都度メールのやりとりをさせていただきますが、お花はご自身でも作られるほど精通されています。
今日は、会社の上司の方のお誕生日にと同僚の皆様からお渡しするお花として 「花折」のご注文です。

花折(はなおり)は 昨年の母の日にご紹介してから、オルモストアンリアルの定番となっています。
箱を開けるまで、お花が入っているとは思わない、ちょっとお洒落で、しかも持ち運びも、またそのまま飾っていただけることもできるものです。

中心にあるイエローアプリコットのお花は、バラ (レモンラナンキュラ)。
見た目はラナンキュラスのようなかわいいぷっくりとした様。それにオレンジ・グリーンのバラをあわせます。元気で夏らしい「花折」です。

梅雨のお散歩


梅雨の雨、でもあずきの朝の散歩は変わりません。
家の中でのおトイレはいまいち苦手なあずき。レインコートを着て、お出かけです。
このレインコート、英国でみつけました。袖が長く、ケープのようになっていて、シャーロックホームズの愛用の、Inverness Coat (インヴァネスコート)風。日本の和装のコートのような様なのですが、ナメあしは、「シャーロックホームズ」と呼んでいます。

激しい雨が降っていると、億劫になりますが、外にでるとレインコートを着た沢山の犬と出会います。
シャーロックあずき、何か発見でもしてくれればいいのですが、自分の用を済ませると、スタスタと家に戻ろうと歩き出します。

藍色


銀座松屋で開催されている美術催事 【松崎笙子 かぶくゆかた】へのお祝いのご注文をいただきます。
作品をサイトで見させていただくだけで、とっても個性的。製法、色合い、柄、全てが伝統を重んじているのになぜだかとても新しい。お届けの楽しみが増えます。
お任せとご注文をいただき、早速、サイトをチェックし、コンセプトは「ブルー」に決定。もっと言えば、藍色。
ブルーといっても、無限のお花があります、デルフィニムを軸に、色の幅を広げます。
邪魔をしない、でも作品を引き立たせること。そしてこのような催事へのお届けは何より季節のお花を選びます。
会場に出かけると、ラッキーです、直接松崎様とお話することができました。
お花も嬉しいことに作品の真ん中においていただけます。お断りをして記念に一枚、作品をみながら、新しい発見がいくつもありました。

花菖蒲


ナメあし2号(夫)母と一緒に小田原城の花菖蒲を見にでかけます。
今年は3・4月の低温気候の影響で例年より2週間程度の開花の遅れがあったようで、まだ五分咲でしたが、美しいの花菖蒲を楽しみます。
同じアヤメ科には、あやめ、かきつばた、と区別のつきにくい花があります。
そんな花々の様を慣用句で「いずれあやめかかきつばた」と。どれも素晴らしく優劣は付け難いという意味で、見分けがつきがたいという意味にも用いられるそう。
花菖蒲はその中でも色数が豊富。白・青・ムラサキのほかに、黄色やピンクまである、雨の似合う花。
まだ五分咲ですが、たくさんの花菖蒲目当ての方がいらっしゃっています。
雨といえば同じく、アジサイも咲き始めたところです。
アジサイの後ろには、お堀いっぱいにハスの葉が青々と美しく、憂鬱な梅雨もちょっとだけ楽しみになります。英国への帰国までに満開になればいいのに・・・です。

お花の教室とは。

思いがけずこんなにも早く、PCが無事に復活しました。また今日からブログ復活です。
今回の少し長い日本滞在、新しい場所でお教室をさせていただております。
第1回目は5月だったのですが、そのときのお教室のことをライターの日高さまがつづってくださっています。
この日の生徒さんはプロの方が多く、お教えすることがあるのかしら、と思うほどでした。
ロンドンではポーラのアシスタントを、そして日本でこうして教室を開催して感じることはお花を作り上げることに正解はない、ということ。
いつも最初に、生徒さんが作る同じものをナメあしがデモをするのですが、これはあくまでも見本、目安であって、全く同じものを作る必要もないといつもお伝えしています。
ロンドンで働き始めてまもなく、店頭に立っていた日、まだあまり慣れていない一人のスタッフがびっくりな花束を作りました。色もかたちも正直に言えば、お店にだしていいのかな?と首をかしげる作品。マネージャーの指示でそのお花は隅っこにどけられます。
するとその隅っこにあったお花をあるお客様が、「素敵!」と絶賛して購入していかれました。このときに花には正解はない、ということを強く感じました。色々な人と働くと楽しい、それはお客様の接客も同じです。国籍が違う言葉も違う同僚、歳もかなり違う同僚、色々それなりに大変ですが、ナメあしのお花には不可欠なもの、ロンドンと東京を行き来できる環境に感謝なのかもしれません。