TINTIN ロケット
職場から、「明日ロケット作るから絶対休まないでね」と留守電が入っています。
ロケット????
こういう時、ナメあしはまず自分の英語力を疑います。ロケットなんて言うわけないか・・・と。
翌朝、理由がわかります。
『TINTINの冒険旅行』をみなさんご存知でしょうか?
TINTINの冒険シリーズは、1929年コミック作家エルジェによってベルギーで誕生しました。主人公の少年記者TINTINと相棒の白い犬スノーウィが世界中を旅行し、事件に巻き込まれるお話。未完を含めた24話の物語は半世紀を以上たった今でも、80カ国以上の言語に翻訳され、世界中の人々に愛され続けています。

この絵をみていただければ、お話を知らなくても、ああ、この男の子ね、とわかる方多いのではないでしょうか。
ご家族からのオーダーで、お父様の葬儀に、TINTINのお話の中で登場するこのロケットを作ってほしい、とのこと。子供のころからお父様が大好きだったこの漫画、部屋には沢山のコレクションがあるそうです。

朝これをまず、渡されます。のこぎりと板が必要です。このあたりは同僚が得意。あっという間に土台が出来上がります。

そして、オアシスをロケット型に組み込み、ひたすらずっとずっと赤と白のカーネーションを挿します。こういう単純で根気のいる作業はナメあし向き。「だから絶対に休まないでと電話したでしょ?」と言われます。
途中、予想以上に大きなロケットで花が足りなくなります。花マーケットは既に閉まっている時間、仕方なく近所のお花屋さんからスーパーまで皆が手分けをして買いにいき、その間1人ずっと挿し続けます。

お届けの時間ぎりぎりに完成。
背丈よりも高いこのロケット。バンに乗せるのも一苦労。そして倒れないように、ナメあしが運転、同僚がロケットを支えながら横に中腰で座りの配送です。
ご家族はロケットを見るなり、大歓声。「Wow, well done・・・」、次第に涙声。
「このロケットで父は安心して旅立てるよ、本当にありがとう」と息子さん。ナメあしも同僚も涙涙。疲れも何も吹っ飛びます。
最期の旅立ちはこんな素敵なことできるといいですね。日本も少しづつ、形にとらわれないやり方が増えてきていますが、思いのあるものが気軽にできること、悲しい時だからこそ、そんなご家族の願いがかなえられたらいいなぁ、といつも思います。
COMMENTS
ナメあしさんのお仕事って 本当に素晴らしい♪
ルル様
コメントありがとうございます、
本当に貴重な経験をしているなぁ、と感謝しています。びっくりな、楽しい、大変な話をここでお伝えできたらと思います。