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母の英国日記 2 「はじめまして、Lottie!」

同僚のサマンサはこの5月に日本に来た際に、ナメあしの実家に数日滞在したので、ナメあし母とも親しくなりました。今では「My Japanese Mommy」と呼んでいます。

そんなサマンサにお土産を持って、朝、活け込みが終わるころのホテルに出向きます。

するとバンには愛犬のLottie嬢も。何度もブログに登場して、また、よく話もしているのでようやく念願のご対面です。サマンサから言われて、せっかくだからと少しお散歩をすることになりました。

うれしいことに、サマンサから、活け込み先であるホテルでのアフタヌンティーをご招待されました。「しっかりと予約してきたから、3時半ね」と。(この時、まさかその日の3時半とは思わず・・・・)

二人でゆっくり朝ごはんを食べて、そのまま衛兵交代のセレモニーを見て。

どうしても行かなきゃと、ここに出かけました。

ロンドン塔です。第一次大戦がはじまった1914年から100年を記念してのこのアートイベント。

普段は普通のお堀なのですが、美しい赤いじゅうたんが広がっています。

よく見ていただくとおわかりいただけますか? これは赤いポピーのお花。

激戦地で赤いポピーが一面咲いていた、赤い色が血の色を象徴するなど、特別な花である赤いポピー。第1次大戦で犠牲となった英兵の数と同じ88万8246本が飾られています。

Rememberance Day(戦没者追悼記念日)までに、毎日少しずつお花が増えていき、式典の日に最後の一本が添えられたそうです。

ちなみにこの一本ずつはネットで販売されて、既に全て完売。同僚の家族がArmy(軍隊)に勤めているのですが、式典後に、これを取り除く作業にチャリティーで参加したそう。全てのお金は亡くなった方の家族へ送られるそうです。こういう形式にとらわれないチャリティー、日本でも是非に是非に真似してほしい取り組みです。

さて、話は戻ります。

母とゆっくりとランチをして、買い物をしていると。サマンサから電話が・・・

 「どこにいるの?待っているよ~」

 「え?アフタヌンティーって明日でしょ?」

 「違うよ、今日だよ!」

その瞬間、母が手にとっていた品物を置いて、キャブをつかまえて、一気にホテルを目指します。

母は???? しかも二人ともかなりお腹がいっぱい・・・。はぁ~とにかく必死にお腹をすかせましょう。

ホテルについて、サマンサにお待たせしたお詫びをして、「アフタヌンティーならばもっとおしゃれしたかった」、「ご招待者に申し訳ない」という母のお詫びも伝えて、まずはシャンパーニュで乾杯です。(もちろん、その後どっちのせいだったかと、お互いに罪をなすりつけましたが…)

いつも活け込んでいる先で優雅にお茶ができて、本当に楽しい時間でした。母とサマンサを見ているとお友達になれば、言葉はそんなに重要ではないのですね。

で、話のトピックは、Lottie嬢のこと。

実は最近、身体の負担から首輪からハーネスに替えた彼女。黒い色のハーネスで、道行く人に、「Boy」、「彼」と言われることにどうしても不満がいっぱいのサマンサ。(でも仕方ないですよね・・・あの容姿)

首輪は、日本で購入したピンクのリバティー柄で。ナメあし兄に探してもらって、同じ柄のハーネスを母に託したかったのですが、そもそも物自体が存在しない、とのこと。

母はその諸々を知っていたので、「だったら、ハーネスが見つかるまでの仮として私が作るわよ」と。

だったら、Libertyに行こう!、と4人でリバティーへ向かいます。

鏡にうつる自分を見て、「誰?」という感じなのでしょうか。

Lottieはリバティーでも人気者でした。

リバティー生地の売り場のゲイのお兄さんがLottieを見て駆け寄ってきます。
「ハーイ、ダーリン!」と。

サマンサと彼が必死に彼女に似合うパターンを選びます。布地をLottieにあてて、真剣なのです。それを知らんぷりのLottieとのコントラスト、全てが可笑しくて、まわりの方々もこっそり写真を撮っていました。

この後のお話。さて、もう一回母の旅行記お付き合いください。

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