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RobinとBrianneのお庭

少し前の話です。
いつも読むガーデン雑誌に素晴らしい個人のお家のガーデンが紹介されていました。年に数回一般に公開しているこちら。載っている電話番号にかけてみると、公開日ではないにも関わらず見せていただくことになりました。南に向かい2時間弱のドライブ、Sussexにある RobinとBrianneのお庭にお邪魔します。

1976年にこの家の移り住みはじめたお二人。元校長先生でそして30年以上ガーデンを育てているRobinにお庭を案内していただきます。

住む前からあるガーデンをそのまま生かし、作り過ぎない、自由なガーデン作りを心がけたそう、それは今も続く思いだそう。

ゲートからお家に続く道、表庭、裏庭と一面にDaffodil(水仙)が広がります。前に住んでいた方から受け継ぎ、自生しその数いまや40000本、そのほとんどが35年前からのものだそう。

こちらがお家。元々11世紀頃に建てられた家を15世紀頃にチューダー調に建て直したものがこの家。ということは築500年以上・・・この時期日本は、室町時代の中期。

Daffodilと同じくらいあちこちに咲いているWild Primura(プリムラ)。

Fritillaria(バイモ百合) も恥ずかし気に下向きながら、しっかりと存在感だしています。

外出していたBrianneが戻ってきて、違った角度でガーデンを紹介してくれます。

見逃してしまいそうなところ、中庭の階段の淵にひっそりと Violet(白いすみれ)です。

Violetの品種、Dog Violetと Sweet Violetの違いまで。
自生しているのが珍しいSweet Violetは名前のとおり、甘い香りを放つそう。「これは、どうかしら?」と生えている花を、みんなで地面に寝て、香りをチェックします。

こちらは雑草のようですが、Wall Whitlow Grassと呼ばれ、この地域Sussexに自生する珍しい花、白い花が咲くそうです。

Daffodilは20000以上の品種があるといわれていて、もちろん庭にある全部の名前は覚えていないけれど、これは、と紹介してくれた2種。

『February Gold 』
鮮やかなイエロー、このトランペットの長さが特徴的。確かに長いですね。

『Jenny』

教え子が病気で亡くなり、そのご兄弟が植えて欲しいと持ってきた品種がたまたま調べてみると彼女の名前だったそう。オフホワイトにクリームのラッパ、優しい色合い。お家の玄関をでたすぐのところに元気に咲いています。

結局ご夫婦に2時間程度つきっきりで案内していただきました。

優しい春霞のような光がさします。地震のことで神経が過敏だったのでしょう。小さな直向な花の姿に感激したり、芽吹く木々に強さをみたり、現実を一瞬忘れられる時間でした。

そんなナメあしたちに「またいつでも遊びにいらっしゃい、夏もいいのよ」と嬉しい優しい言葉。また伺いたい、と思っています。

COMMENTS

ワォーンと、遠吠えしたくなるお庭をご紹介下さり、ありがとうございます。お庭に劣らない素晴らしいお屋敷。そして思いのこもった水仙、亡くなった方の姿のようです。
今年はウィリアム皇太子の挙式があり、英国の春は特別な物になりますね。

ルル

ルル様
はい、遠吠えするようなお庭でした。地震で落ち込んでいたのでとても癒されました、家に戻っても少しだけ気が楽になり、花に癒されるって大切なことだなと改めて感じました。
英国はまもなくロイヤルウエディング、盛り上がっていて、今の日本を想うナメあしたちにはちょっと・・・と思うときもありますが、そんな街もまた紹介させていただきます。

ナメあし

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