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悲しみごとの花

 
悲しみごとのお花は、父を亡くしてから更に気持ちをこめて作るようになりました。
悲しみの中に一瞬でも花々が誰かの気持ちを和ましてくれるように、出来るだけご依頼の方、受け取る方の意向にそうものを作るように心がけています。

このお花は、お棺の上に置かれるご家族からの依頼のもの。
なかなかこういうお花を紹介することは控えているのですが、ご家族の快い承諾をいただいて、ブログでお伝えします。

ご本人がライラック色のバラがお気に入りだったそう。また、アネモネはご家族の希望で、通常はアレンジメントには適していないのであまり使用しないのですが、あえて入れています。
置かれるとお花で覆われるように、とのご依頼。横の長さは2メートル弱あります。

デリバリーに行き、喜ばれたご家族の笑みに少しほっとしました。
旅立ちの日のお花は、誰もが納得されるものでありたいです。

COMMENTS

素敵なアレンジメントですね。こちらでは棺の上にお花を飾る習慣がなく、花輪の中からお花を折って棺の中に入れますよね。
お顔以外は全てお花囲まれて旅立ちます。
でもこれが自分の好きなお花ばかりだったら良いだろうなあと思います。
花輪ではちょっと無理ですね…。
本人と家族の思いの詰まったアレンジメントで旅立てるのは幸せですね。
私の母はお花が好きで庭にはたくさんの花々が咲いています。
そしてお葬式の時はお花をたくさん供えて欲しいと。
いつの日か訪れるその時には母を溢れんばかりのお花で見送りたいと思っています。
日本では最近のお葬式はだいぶ形に捕らわれなくなってきましたから、こんな素敵なアレンジメントを作ってくださる方がいらしたら良いのになあなんて思ってしまいました。

ルル

ルル様
コメントありがとうございます。
父のお棺の中は色とりどりの花を入れ、花畑のように美しく仕上げました。その時、あぁ、これをするためにフローリストになったのだな、っと思ったほどでした。
好きなお花を添えること、考えてみると普通のことかと。悲しい日には少しでも心が晴れるような、そんな小さな希望を叶えたいものです。

ナメあし

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