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Primula Gold Lace

1日の夕方近くに必ずお天気雨が降る毎日ですが、暖かい日が増えてきました。
そして今日から夏時間です。英国では3月の最終日曜の午前1時から時計の針を1時間進めます。1時間だけなのですが、時間と日の光は体が覚えているようで、時差ぼけのような違和感が最初の数日いつもあります。
例えば明日、ナメあしは活け込みのため朝4時スタート。昨日までの時間でいうと、3時スタートです。起きる時間は2時、こうなるとまだ夜中で起きている人がいる時間に感じます。
この時期は花屋の店先には球根花や春の花の鉢物が並びます。今週末はイースターホリデー、週末を合わせて4連休となります。イースターのお祝いやお出かけ、家族行事などのちょっとしたプレゼントに鉢物は使いやすいようで人気があります。

Primula 《Gold Lace》 プリムラ ゴールドレース。
コレクターが多い、Primula。チャコールにイエローとなかなかない色合い、チャコールの質感はまさにベルベットのような光沢があります。

Muscari ムスカリ。
切花も人気がありますが、この小ぶりな球根も可愛さの1つ。
こんな鉢物もらったら嬉しいですよね~、いつもそんな思いで可愛くラッピングしています。

HUNTER


活け込みにでかけた際にバンをとめた道路わきに咲いていた、バラのようなカメリア。心奪われうっとりです。
最近は雨の日が多く、HUNTERのお世話になっています。ナメあし、昨年ようやく1856年創業、スコットランドの老舗ブランドHunterのレインブーツを購入。見た目の美しいシルエットに加え、長くはいていても全く疲れない、特に足首の部分のおさまりのよさは他の長靴とは異なる履き心地感。あと全く滑りません、雪の日でも安心です。なぜもっと早く購入しなかったのかと後悔しています。

そして2号もデビューです。雨の日というよりかは、公園歩きに重宝しそうです。

一緒にこの便利な長靴を脱がせる道具も買いました、なんという商品名なのでしょう・・・。
本当にこれも便利。「ひっぱって~」と助けを求めなくてもよい名品です。

Joan & Tommy


このフラットに越してきてしばらくして、上の階のジョアン(おばあさん)が犬のトミーを飼い始めました。ある時ジョアンが足を悪くして、2号と夜のお散歩を引き受けたことが始まり、大変仲良くしていただいています。

日常の食料品などのお買い物は歩くと15分のところに週に1回位車で出かけているのですが、ナメあしの平日のお休みでジョアンと話すチャンスがあるときは「今日、買い物に行くよ」と声をかけます、しばらくするとジョアンのリストがドアに挟まっています。
メモにはいつもジョアンとトミーよりと書いてあります、可愛いのです。
リストは牛乳、ヨーグルトや缶詰、トミーの缶詰や洗剤、トイレットペーパーなど様々なもの。最初はメモをみて何だろうと?首をかしげましたが、ジョアンはいつも詳細をきちんと書いてくれるのでお店の人に見せると確実に商品にたどり着きます。お店の人もナメあしのこのメモには慣れたもの、「今日は何?」と親切にしてもらっています。

「リアルな英国人の食生活がわかるね」、と2号も興味津々。いつもジョアンが買っているからと真似をしてお気に入りになったのがこのサーディーン。
ある日、それをジョアンに伝えると、「サーディーンはトミーのよ」と笑われました。どこの国でもお犬さま、なのでしょう。
今日はメモと一緒にクレジットカードが入っていました。暗証番号のメモつきです。信用していただけたのでしょうか、責任重大ですが、嬉しいものです。
この買い物は別にいつも、でもなく、ジョアンから頼まれたことも一度もありません。できるときだけ、の限定ですが、日本に長く滞在しているときなどは大丈夫かな・・・と気になります。

クロッカスのお花畑 2

最近ブログでもご紹介したクロッカスのお花畑。色々なところで見るクロッカスが満開で美しく咲いていると、あそこはもっとすごいのだろうな・・・と2号と再び出かけてみます。

やはりここも満開。この間よりももっと大きなお花畑になっていました。


そしてそんな脇で次は私の番とばかりにDaffodil(ラッパ水仙)のつぼみがふっくらしています。
黄色やクリーム色の満開の花もきれいなのですが、まっすぐと伸びる青々とした葉やこうしたつぼみをみるのも楽しみの1つです。日本人が桜を待つような、英国人にとっての特別な花です。

名物マネジャー


今週は何回かこのブログにも登場しているクリスと働きました、今日はまたその彼の話。
「ナメあし~、いつも話そうと思っていたのだけどなかなかチャンスがなかったよ。ある日本人の女性からあなたのこと知っているといわれたよ、僕は有名なのかな!?」とちょっとニヤニヤ嬉しそう。どうやら、ブログを読んでくださった方がクリスとお話されたようです。
数年前にブログに初登場してもらった際に、クリスにブログのシステムを話したのですが、その時は記事を書くということがコンピューターの中だとは思っていなかったようです。クリスは最近パソコンに目覚め、携帯電話もようやくデビューしたほどアナログ人間です。
クリスはマネージャーですが、マネージャーらしくないマネージャーです。レジ閉めは苦手といって今までやっている姿を見たことがありません。ある日、近くのVOGUE HOUSEのオフィスが改装するとのことで、大量の処分するものがゴミとして外におかれていることをキャッチした彼は、ちょっと見てくると行ったきり、1時間以上帰ってこず、マーブルの板やら壊れた壁の一部など持ちきれないほどの色々を嬉しそうに持ち帰ってきました。お店が混んでいてもお構いなし、それがクリスなのです。

でも本当に憎めない人で、時にナメあしが文句を言ったり険悪なムードになると、帰り際にチョコレートをくれて謝ってきたり、「ナメあしと仲直りのハグをしないと帰れないよ」と抱擁してきます。
アンティークのことも、花はもちろんのことガーデニングのこともとても詳しく、色々なことを教わっています。リバティーの名物マネジャーです。

クロッカスのお花畑 1


毎年スノードロップのことばかりですが、同じか少し後に咲くクロッカスも春の息吹を感じる花、公園やお庭でよく見かけます。地面から少し上のところにひょろりと佇み、風の吹かれるがまま、自由気ままに動く姿は何だか儚げです。

こちらに来て初めての春に2号にこのお花畑を教えてもらいました。初めての寒い冬を経験して、日本が恋しくなったり、と春を待ちわびていたときに連れて行ってもらい、ドキドキしました。
「英国もいいじゃない!」と考え直したほど大きなインパクトでした。

お天気のよい朝の光の中の一枚。
ここは実は普通の(普通ではないでしょうけれど)お家です。この花畑のゆるい坂を上がったところに素敵なお家があります。

St Patrick's Day


3月17日はSt Patrick’s Day アイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックの命日、カトリックにおける祭日です。アイルランドの国花でもあるSharock(シャムロック)やシンボルカラーの緑色のものを身に着けてミサに行くそうです。

シャムロックをおいているお店が少ない分、朝からボタンホールを作ってなど、買い求めるお客様が多くあっという間に完売してしまいました。

アイルランドの最大のお祭りといわれるこの日、英国は祝日ではないのですが、とにかくアイルランドの誇るギネスビールを片手に大盛り上がり、近くのアイリッシュパブは大変なことになっていました。
ちなみにこの写真は午前11時です。

Hazel Catkins

穏やかな暖かい光が増えてきました、寒い風が吹いていますが春に確実に向かっています。
そして例年ながらナメあしの花粉症生活もスタート。職場が職場だけにもうそれは致命的。柔らかいティッシュの箱を持参で片時も離せず、目は涙目、くしゃみを繰り返しています。
英国では、くしゃみをすると「Bless you」(神様があなたをお守りくださいますように)とまわりの人が言ってくれます。花粉症が始まり同僚は私の連続のくしゃみに省略気味。昨日はブーケを作りながらくしゃみをし続け、その都度お客様が「Bless you!」と連呼してくださり、最後には終わりのないくしゃみに大笑いされました。
日本では2月~5月に飛散するスギ花粉が最も多い花粉症。英国で花粉症といえば5月から8月上旬頃までの芝花粉(Grass Pollen)が一番多いとされ、そのため今花粉症と話すと、「え?」と驚かれます。
興味深い記事があります。


『実は、英国こそが初めて花粉症が発見された国。
花粉症の発見は19世紀初頭にまでさかのぼる。農民が牧草を刈り取り、乾燥させるためにサイロ(家畜の飼料などを蓄えるための円筒形の倉庫)に収納した際、くしゃみ、鼻水、目の痒み、そして中には鼻から喉にかけての激しい痛みと痒みを伴う症状が現れた者もいたという。発症の時期から、当時は夏風邪の一種である「枯草熱」と報告されていたが、それから50年以上経った1873年、その症状がイネ科の植物の花粉に因るものだということが明らかとなった。
英国では花粉症のことをヘイ・フィーバー(Hay Fever)という。その原因の多くは、日本のようにスギやヒノキではなく、カモガヤと呼ばれるイネ科の植物の花粉によるもの。つまり、hay「干し草」とfever「熱」、読んで字のごとしということになる。』

今の時期の花粉症の多くは、Tree Pollen(樹木花粉による花粉)と呼ばれるもの、そして今年ナメあしは、この木が天敵なのでは・・・という木を見つけました。

Hazel Catkin(西洋ハシバミ)、名前の通り種子はヘーゼルナッツ。
この木の特徴は雌雄異花(しゆういか)。雌雄異花についてはこちらのページに大変わかりやすく書かれてあります。

この雄花の花穂(かすい)から沢山の花粉が・・・・。くしゃみや目がかゆいと感じると何故だかこの木があることからだけなので、確定はできませんが。
お店にも枝ものとして市場で仕入れ、ブーケにも度々使ったりします。Catikinの花粉・・・春を告げる大切な時期です。
早くこの苦しさから脱出できますように、Bless me!。

春の花々

花屋で忙しく働いて1日終るころには、ブーケに入れられない丈の短い花や茎が折れてしまった花などが残ります。そんなお花はそのブーケを買われるお客様に差し上げたりするのですが、今日は持ち帰ってきます。

色が合うかなとグレーブルーにチャコール模様の陶器に入れてみたくなりますが、花々は15センチにも満たないものばかり、高さが足りないので、器の中にチキンワイヤー(金網)を丸めて花留めにに使います。

クリスマスローズ、ムスカリ、スノーフレーク、水仙、ラナンキュラス・・・贅沢な春の花々に仕上がります。

merci Liberty


週に1度は必ず、Libertyの店頭にたっています、楽しみは時間のあるときのデパート内の散策。
最近のリバティーは、コラボレーションが多いのですが、月曜日からパリのセレクトショップmerciとのリバティープリント商品が発売中です。
merciの中には2つのフラワーショップ(Christian Tortu、Vertige)がお店を構えているとのこと、前回のパリに行った時ものぞきに行ったばかり。仕事の区切りをつけて、まずはチェックにでかけます。
何だか心奪われるものばかり・・・どうしましょう・・・・です。アナを誘ってまたこっそり吟味して。
これだからここで働くこと、やめられません。

こちらは『リバティーブーケ』とサイトで紹介していて注文が多いもの。ライラック色、パープルにバーガンディー色が中心(本日はパープルがありませんでした)のブーケです。

サイトで紹介してるサンプルと全く同じものはできませんが、それもまた生花の面白さなのかもしれません。チューリップ、ラナンキュラス、ヒヤシンス、ライラックにバラと春の香りいっぱいのブーケに仕上げます。