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花市場


日本の花市場は月・水・金曜日が切花の競り日、戻ってきてほぼこの競り日は市場にでかけています。この日は手続き等があっていつも行く世田谷花き(花市場)ではなく、大田花きに出かけてきました。木曜日、鉢物の競り日ですが、中卸のお店が閉まっていたり、いつもの活気はなく、静まりかえっています。
カーネーションの新種の展示や、花に関するアドバイス、花屋さんへのニュースなどが紹介されていたり、ロンドンの市場と比べるととっても親切に感じるこの市場。そんな中でも目に付くのは、4月に入ってからの悪天候について。野菜の出来高に大きく影響し、農家の方々のご苦労が連日テレビで報道されていますが、お花も一緒です・・・不安は募ります。もう、一緒にビニールハウスで作業したいほどです。
母の日、という関連で、少し明るい話題も。
今年はせっかくこんなに英国と往復しているのだから、何か英国らしいものをお届けできないかな・・・と探して、こんなエコバッグを見つけました。

ブログでも紹介している高級スーパーWaitroseのオリジナルエコバッグ。春色イエローとグリーンで描いたお花と親子のウサギが可愛いいのです。ジュート素材、ハンドルはコットン製で持ちやすく、肩にもかけれます。内側は水にも強いビニールコーティングされている優れものです。昨日無事に英国より届き、一安心です、限定ヴァージョンですぐに売り切れとなり、数に限りがございますが、お楽しみいただければ嬉しいです。
前回のブログでご紹介した母の日用 ちらしへのお問い合わせ、ありがとうございます。
昨年オーダーしていただいた方には出来次第に郵送させていただきます。またその他の方で郵送ご希望の方は下記までメールをいただければ、すぐに郵送させていただきます。
info@almostunreal.jp

まもなく


5月9日日曜日 母の日のお花の準備が急急ピッチで進んでいます。
昨年よりもよいものを。送られた人も送った人も幸せになれればいいな・・・と妥協したくなくて、もっとよいものができるのではと試行錯誤でしたが、撮影も無事に終わり、まもなくちらしとサイトが完成される予定です。
昨年同様に今年も撮影場所を快く提供してくれ、その上、撮影を手伝ってくれたり、お茶や食事なども気にしてくれる優しい心遣いのMさん。まわりの友人からは「ちらしできた?紹介したい人がいるのよ」「忙しいでしょ、元気?」なんて声をかけてもらうと、しみじみナメあしは幸せをかみ締めてしまいます。離れて生活している分、それが余計に強く感じるのです。

お土産 

今回のあずき(実家の愛犬です)のお土産は、これ。
あずきは寝るとき、枕を使うので新しいクッションとして買いました。

慎重派のあずきは最初は、しげしげ眺めるだけ、様子をうかがっています。安全確認のOKが自分の中であるようで、それが済むとこんな感じ。

すっかりお気に入りです。寝るときなどソファーにわざわざ運んできます。
比べていただくとわかりますでしょうか、かなり大きいこの枕、持ち帰りも幅をとり一苦労、気に入ってくれなければ辛いです、良かった!!

週末は、「面白い、見る価値ある桜の木があります」と教えていただき、出かけてきました。
夕方だったのでちょっと暗くてすみません。
まっすぐにほうきのような枝ぶり、珍しい桜でした。

最近のソメイヨシノは全体に白っぽくなってきているような気がしますが、この桜はナメあしの思い描くかわいいピンクの桜です。
ギリギリ日本の桜を満喫できました。

飛行機


日本に戻っています。
ここ数年、飛行会社はここ一本でまとめています。年に数回の利用、昨年は色々なことが重なり、三週間で二往復ということもあって、搭乗すると(もちろん、エコノミーの話です)必ず、トップ客室乗務員がご挨拶に来てくださいます。席の前でひざまづいてくださり、
「ナメあしさま、本日もご搭乗ありがとうございます、私、責任者の客室乗務員○○でございます。何かお困りのこと、ございませんか、何なりとご遠慮なくお申し付けください」と丁重なご挨拶、そしてボールペンと機内用のスキンクリームをプレゼントしてくれます。周りのほかのお客様に見られるほどです。ナメあしはそのたびに言いたいのです。「では、アップグレードを!」と、でも言えません。
あるときは、ご挨拶の時に
「本日は空席がございます。現在は離陸の関係上席の移動はご遠慮いただいていますが、ベルト着用サインが消えましたらどうぞお好きな席に移動なさってください」、ナメあしの席の脇を通る全員のスタッフがその度に声をかけてくださるので、もうナメあしの周りの人がゴソゴソ移動の準備をはじめています。
ベルト着用サインが消える前に、ドリンクのサービスが始まりました。そろそろナメあしの前、あれ、ちょっといやな予感・・・。そうです、ナメあしの前にカートが止まったと同時にサインが消えます。他のお客様が移動され、でもナメあしはカートがあって移動できません。気がつけば全部の席はもう埋まっていました。結局ナメあしは元の席に戻り、四人席に四人という状態で日本までがんばらねばなりませんでした。
最近はコードシェア便が通常で、例年ならガラガラだった時期も満席となっています。しかも、年々機内食が寂しくなっています・・・。ナメあしは機内食は食べないのですが、チーズとクラッカーがなくなり、ウエルカムドリンクに添えられるスナックがなくなり、今回はそのウエルカムドリンクもありませんでした。大丈夫かな・・・です。
厳しくなっていることといえば、荷物の重量制限、スーツケース1つ23キロ、この23キロって結構あっという間です。いつもギリギリ、2キロくらいオーバーするときもあります。そのときはいつも、ちょっとご注意を受けます。ひざまづいてご挨拶にきてくださっても、ここだけは別扱いのようです、でもナメあしは言いたいのです。「ナメあしの体重が2キロ重いと思ってください」と、いつの日か言ってみようと思いながらいつもその場は緊張していて忘れてしまっています。

Fairy cake


ナメあしの最近のお気に入りの近所のカップケーキ屋さん、Primrose Bakery。カップケーキが総称ですが、小さなスポンジケーキにアイシングなどでデコレーションされているケーキを英国ではFairy Cakeとも呼んでいます。

可愛い!けれど甘い!これがこのケーキの特徴。色も華やか、絵本にでてくるような夢のようなケーキです。ここは小さなお店なのですが、いくつかテーブルもあり、お茶もいただけます。

クッキーもイースター用にアイシングされています。食べるより飾っておきたい、そんなクッキーです。
今年、ナメあしは同僚へのイースターエッグはこのケーキにしました、箱を開けると「かわいい」と嬉しい声です。

桜満開


美しいCherry Blossomの季節。英国もただいま桜満開です。

日本の桜と少し異なるのは、花と一緒に葉も青々としているところ。遠目からみると桜?と疑ってしまう桜です。

こちらは日本の山桜と同じ。花の開花と同時に赤茶色の新葉がでています。
色はソメイヨシノに似て薄いピンク、よく見かける品種です。

日本で見る桜と違う美しさを楽しみながら、また日本を想う花でもあります。

レンギョウも満開です。
次はモクレンの出番です。

Easter egg

イースターサンデー。今日は日曜日いつも開いているデパートなども閉まっていて、のんびりした1日です。昨日は一緒に働いた同僚からイースターエッグをもらいました。

アナからはきれいなライラック・ブルーのお花のついた大きなエッグ。

クリスからは、ゴールドチョコ。中には小さなエッグチョコがたくさん入っています。

ハナからはバスケットに入った可愛い卵。

2号からはベルギーの小さな村のチョコレート屋さんで買ってきてくれたチョコレート。色ごとにフレーバーが異なり、楽しめます。

春がきました。
そして、ナメあしの花粉症もピークを迎えています。

Easter


金曜日よりEaster(イースター)休暇に突入。
街中いつもより観光客の方たちでにぎやかです。
イースターとは、イエスキリストの復活を祝うお祭りで、キリスト教の中で最も重要なお祝いです。
イースターといえば、イースターエッグのチョコレートが有名ですが、グッドフライデーの金曜日にはHot cross bun(ホットクロスバン)と呼ばれるパンを食べる習慣があります。

ドライフルーツが入ったスパイスの効いた甘いパンで、上にアイシングで十字の飾りがついています。いつでも売られているのでこの日以外にも日常的に食べれるのですが、やはりこの時期はスーパーなどでも目立つところに並んでいます。同僚が職場でたまに作ってくれるのですが、軽くトーストし、バターをつけていただきます、なかなか美味しいくせになる美味しさです。

4連休となるこのイースター。お花を持って実家に帰る人も多く、水仙やヒヤシンスなど春のブーケやプラントが人気です。


 

3月の雨

用事があって同僚のアンの家に立ち寄ります、「お茶でも飲んで」と、ティーを片手にガーデンにでます。春の花が咲いている気持ちの良い季節の午後です。帰り際に「見て。」と言われた、ピオニー(芍薬)のプラント。まだ葉も少なく、30センチ程度の高さのもの。「ナターシャのために、とアナからもらったのよ」、と教えてくれます。アンはナターシャと一番近い存在。アナは彼女を思ったのでしょう。

ナメあしたちは昨年、大切な同僚を失いました。17歳のときから知っていたナターシャは同僚というより可愛い妹のような存在。しっかりしていて花も大好きで、病気と闘いながらもいつも強い気持ちを持っていて、励まさなければいけないのに、周りが何度も彼女に助けられました。
メモリアルデイの前日に、働いているとまたまた別の同僚が、近所のガーデンショップから Forget me not(忘れな草)の小さなプラントを買ってきます。「一緒にアンにあげない? 庭に植えてもらおう」と。そして当日は職場で一緒に話せないから、気持ちだけでもと、みんなにクッキーを残します。すると夕方、アンから明日一緒に働けないけれど、とリバティーで食べて、とチョコレートが届きました。
みんな同じ気持ちです。

当日は、アナとリバティーで働きます。朝、ナターシャが大好きだったリバティー内のジュエリーのお店にお花を飾ってもらいます。誰も気が付かないでしょうが、やさしいお花です。仕事をしていても何となくナターシャを想って、辛くなると一緒にチョコレートを食べての繰り返し。お客さんにもよかったらと勧めます。
夕方、何度もお天気雨が降ります。そのたびにみんなで空を見上げました。
ポーラはまもなくでる本の最初に、ナターシャへの想いを綴っています。そして6月にはナターシャを知っている、新旧全てのスタッフで大ピクニックパーティーを開催します。

Bee

ナメあしがメインで働いている2ヶ所はロンドンでは人気店のため、びっくりするほどの有名人の方へのお花を作ったり、またお店に立ち寄られたりという機会が多くあります。が、しかしナメあしの不得意なことといえば、人の顔をイマイチきちんと覚えられないこと・・・特に外国人は本当に微妙です。「ナメあし、今、誰の花作っていたかわかっている?」と何度もあきれられたことがあります。
そしてどうやら先週末もやっちゃいました。休みの日にリバティーにのお店に顔を出すとびっくりするほど混んでいて、ちょっとだけ手伝いをすることにしました。波がひけた頃に、ちょっと素敵な男性と可愛いラブラドールがやってきます。
「先週買ったチューリップが2日でだめになったよ」とその彼。同僚が、詳細を聞き、丁寧にお詫びします。すると「苦情じゃないよ、生き物だし、いつもここで買うとそんなことないし、はずれが当たっただけだよ」なんてとても紳士的。しかも何よりラブラドールが美しく可愛いのです。撫でていたらどんどんじゃれてきます。
「仔犬ですか?」と伺うと、「18ヶ月だから仔犬ではないけれど、まだ子供だよ、でも賢いよ」とどんどん色々教えてくれます、犬の話になるとナメあしの英語も饒舌?になります、負けずにあずきの話をします。同僚が注文の花を包んで、支払いをしている間、ナメあしがリードを持っていてさらに犬と仲良くなります。
お花が枯れてしまったお詫びにと別のお花もプレゼントして、お別れのときに、「写真撮って、ブログに紹介してよいですか?」と伺うと、「Sure!」とリバティーのマットの下に犬をきちんと座らせてくれます。

犬だけズームで撮っていてふと気がついたら、あれ、何だか彼もポーズを取ってくれます。慌てて二枚目と思ったら、通りすがりの人が彼に声をかけ握手を求めます、その次の人も・・・・。もしかするとえええ???有名人!!!!
でも、まさか「あなた誰ですか?」とも聞けず、さよならしました。犬の名前だけはわかります『Bee』。
今日は別の場所で働いていると、リボンのロゴ、英国を代表するバッグデザイナーへお届けの注文があります。この方はわかります、ナメあしの大好きなお店です。進んで、ブーケを作り、デリバリーにまで出かけます。もしご本人に会えたら何と言おう、「大ファンです」ではつまらないか・・・。「もし将来お花のビジネスを始める場合は是非に声をかけて」ってわけないか・・・。英語を呪文のように繰り返します。
残念ながらご本人にはお会いできませんでしたが、スタッフの女性が優しくて、それだけでまたさらにファンになりました。
ちなみにナメあしの失敗談は数々あり、歴史に残っています。