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芸術の花 ひまわり

夏の花、ひまわり。

暑い中も元気に咲く花にはパワーがあります。

好きな花として名前がよくあがる花。そのせいか、多品種のひまわりが出回っています。
ひまわりといえば、 ゴッホのひまわり

この下のひまわりの名前は 『ゴッホのひまわり』。デフォルメがかかった絵画と比べると少し繊細ですが、半八重の幾重にも重なる花びらで一輪一輪の表情が異なるため、ゴッホの絵に近いものがあります。

同じ品種なのに、色も多少異なります。

こちらのひまわりは、『 モネのひまわり』と呼ばれています。

印象派の画家クロード・モネは、自然や植物をこよなく愛し、その息吹を瑞々しく描いたものが多く、このひまわりも優しい雰囲気を持っているように感じます。

こちらは別に日に使ったものですが、『 ゴーギャンのひまわり』。

細い花びらが特徴的なこのひまわり。言われてみれば、あの自画像のタッチに似ているのかもしれません。

夏柑糖

京都の母のお友達より 老松さんの夏柑糖(なつかんとう)をいただきます。

山人艸果(さんじんそうか)と書かれた のし紙。
山人艸果とは、「日本原産の作物や、古くから食されてきた素材に注目して、創菓しました。」という老松さんのメッセージ。
また、この緑色の大きく描かれた葉は、「葉盤(ひらて)」といい、古代菓子は、木の葉を円くつないだこの皿に供した、とも書かれています。

使用しているフルーツは、希少価値の夏みかん。そして、ゼラチンでなく、寒天で作っていることが最大の特徴。全て手作業だそう、一緒についているご案内状だけ読んでも心意気が伝わります。

酸味の効いたさっぱりした中の甘さ、口の中にいれた溶け具合も、ゼリーと異なるもの。つるつる、すべすべ・・・。あぁ・・・・表現がなんて乏しいのでしょう・・・。
季節限定のこのお菓子。暑い夏でふう~ですが、この季節に滞在していて得したなぁ、と感じるひと時です。

ハスの花

お盆を週末に控え、花市場にハスの花(蓮華れんげ)が並び始めます。
蓮華は、インド、スリランカの国花。
泥の中からすっと生え、気高く存在感たっぷりと咲く花。
葉の表面は、桃の実の皮のようにうぶ毛で覆われていて、水が葉に落ちても、直ぐ水滴になって葉からこぼれます。
美しい花、水を弾く凛とした葉・・・といった姿が、「俗世の欲にまみれず清らかに生きることの象徴」と捉えられたそうで、ヒンズー教、仏教と宗教とは深いつながりのあるシンボル的な花です。

つぼみの状態で市場で売られます、残念ながらつぼみから、花を咲かせるのは難しいのですが、つぼみのこのぷっくりな様とピンクパープルのグラデーションとグリーンの美しさ、納得です。

地下茎が肥大したものが、ご存知の通り、蓮根(れんこん)です。

輪切りにすると、よくわかります。
穴があいていることから、先が見える、見通しがきく、縁起の良い食べ物とされ、お正月や慶事に用いられるそうです。調べてみるとより一層奥の深いお花です。

Gone Fishing…

とてもとても暑い夏、皆様いかがお過ごしですか?
英語には「gone fishing」という表現があります。
要は「外出しています」という意味なのですが、こう書くことで「いつ戻るのかわからないくらい、お気楽に外出中」というニュアンスになります。
こんな暑い日には「gone fishing」とだけメモを残して涼をとりに出掛けてしまいたいですね。
皆様にとって、素晴らしい夏となりますように!

夏の花

少し長いスパンが必要な仕事があり、日本滞在が思いがけず延びています。
まだこれからが夏本番なのに毎日のこの暑さ、冬が恋しい!です。

花市場もこの暑さからか、何だか少しスロー気味。
今は何より花持ちする花を仕入れること、が一番のポイントです。
元気な夏らしいひまわり中心のお花も好きですが、涼を感じるこんなアレンジいかがでしょうか。
バンダ(蘭)を中心にブルー系でまとめます。

あずきも暑さにすっかりバテ気味。気がつけば玄関の大理石の上と冷房の下をいったりきたり、ゴロゴロしています。

夏のお買いもの

毎日、熱中症の特集をみては、暑さとの戦いにため息がでてしまっています。
こういうときは、夏だからこそのお買いものに限ります。

春半ば、ロンドンのLiberty を2号と散策、可愛いサングラスを見つけます。

英国の日の光の強さは、日本とはまた少し異なるもの。サングラスをかけることが苦手なナメあしでも運転時には必要と感じるほど、ギラギラな日差しです。

2号はここ数年ずっと、ちょっと年代を感じる、昔っぽいサングラスをかけていて、ナメあしはずっと探していました。そして出合いました。お花模様とこの色合い、ナメあしが気に入ったRay-Banのサングラス。

2号は、最初はジョニー・デップ・モデルにひかれていたようでしたが、正直、似合わず断念。そのうち、こちらを何度も試着し始めました(2号は試着好き。お店の人もひくくらい、時間がかかります)。

「購入して!」(もう待っている限界・・・)とナメあしが言い、レジに向かいます。ここでぱっとプレゼントできたらかっこ良いのですが、ちょっとお高く、右目の柄の部分だけ・・・くらいプレゼントします。

海苔巻

1年に一度、父の話にお付き合いください。
父の大好きな西新橋のお寿司屋さんへ、父抜きで家族で初めて出かけます。
そこは思い出が多すぎでなかなか重い扉でしたが、ご主人にもお会いしたい、あそこのお寿司が食べたいとみんなを招集します。
父はカウンターに座って、ご主人と沢山話すでもなく、いつもボソボソとお魚の話をしていました。何も注文しなくても阿吽の呼吸で父の好きなものが並び、出されたものを噛みしめて食べるのが父流。この日はその大ご主人はいらしゃらず、お電話でお話をします。何度も、「お待ちしていました、うれしい、うれしい」とかすれ声、こちらもつられてしまいます。
最後の締めは、いつもお決まりで ガリの細く切ったものとかんぴょうの海苔巻。父はそれを食べると「海苔がうまいなぁ」と、ご主人にお話しします。お魚をほめるでもなく、ナメあしは申し訳なく、恥ずかしかったのを思い出します。それが今回最後に巻物を頼んだら本当にその『海苔』が本当に美味しかったこと!
いつも父のつけで食べていたこのお店、いくらするのだろう・・・・ドキドキです。
「ありがとう」とお店をでて、正面にあるお稲荷さんにお賽銭を入れる姿がなく、ちょっとさびしいけれど、ナメあし久しぶりのコハダに大満足です。ゆっくり前進です。

藤空木

ここは東京の中心?と思うほど静かな場所に、長い年月を重ねた素敵な日本家屋のお家に2号とともにお邪魔します。柱、天井、置かれているもの全てが芸術品で、まるで美術館にいるような、楽しい時間です。帰り際に、玄関に咲いている 『藤空木(ふじうつぎ)』の枝を、お土産にと切ってくださいます。
お茶花でも知られる 藤空木。小さな藤色ピンクのお花が無数についていて、可憐ながら存在感もあります。この花、英国では 『Butterfly bush バタフライブッシュ』と呼ばれ、この時期庭先で咲いているのをよくみかけます。
家に持ち帰り、水切りをし、ちょうど活けていた花に添えてみます。


和花のイメージは強い、藤空木ですが、こうして活けてみると違う表情をしています。お花は万国共通、無限の可能性を感じます。

お盆のお花

間もなくお盆(旧盆)を迎えるご家族の方から、またご家族の方へとお花のご注文をいくつかいただいております。
マンションにお住まい、お仏壇はリビングにあるため、所謂お供えのお花でなく、大きさも大きすぎないように、というリクエスト。

こうしてみるとちょっとお供えのお花には見えないかもしれません。
シンプルで可愛らしい、ウエディングのお花、といってもおかしくないかも、です


華やかな色合いもよく作りますが、今年はこんな色合いをお勧めしております。

サマーブーケ

火曜日はお花の講習会をさせていただきました。
今回のテーマは 「サマーブーケ」。夏の花材を集めた、見ているだけで元気になるブーケがキーワード。

夏の花の代表格のひまわりをメインに、チョコレート色のアンスリウム、オレンジレッドのモカラ、びっくりするほど真っ赤なケイトウにグロリオサリリーと個性的なブーケ、ラッピングは、レッド、ブラック、オリーブグリーン、クリアセロファン、と好きな色を選んでいただきます。それだけでまた違った印象に。外せば終わりなのですが、ラッピングの重要性と選ぶ楽しみを実感していただきます。

この日の隠れメインというほど気に入った、ブルーベリー。
この時期花市場に並びますがほとんどがグリーン色の実がなっていて、このようにグレープ色の実がなっているのは珍しく、即決です。