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STINKING BISHOP


英国に戻って、久しぶりにチーズを買ってきます。チーズの楽しみを伝授していただいたP家でご馳走になってからはまっている、『STINKING BISHOP』というチーズ。訳すと、「臭い司教さま」。j百科事典、WIKIPEDIAには、洗っていない靴下、半乾きのタオルのような匂いと書かれているような強烈な香り?匂いを伴います。お店で買うと言わなくても、ビニールを三重にしてくれるほど。
このチーズ、Perryという洋梨を発酵させた発砲酒で洗って熟成させたイギリス産のウォッシュタイプのもの。味は、意外に優しく、クリーミーなのです。ちょっと塩気のある、はまる味です。軽いクラッカーと相性がよく、口に入れてしまえば匂いのことすっかり忘れてしまいます。(匂いに慣れてしまうのかもですね・・・)

この日は、お店にならび始めたFig(いちじく)を買ってきます。
日本の秋は素晴らしく美味しいけれど、こちらも美味しいものが揃い始めます。

JAPANESE ANEMONE


秋明菊(シュウメイギク)が満開です。「JAPANESE ANEMONE(ジャパニーズアネモネ)」と呼ばれ、英国人から愛されている花、日本より目にする機会が多い花かもしれません。
最初にこちらで働き始め、この花が 「JAPANESE AMEMONE」と呼ばれていて、驚きました、「シュウメイギク=菊」なのに・・・と。でも調べてみたら、このシュウメイギクは、キンポウゲ科の植物で、キクの仲間ではなく、アネモネの仲間だと知りました。

切り花よりも庭で見るこの花が好き。風が吹くたびに花びらがはらはらと散ります。
働き始めのころ、切り花で入荷したこの花。花びらが落ちたのではき掃除をしようとしたところ、「その花びらがきれいなのだから残しておいて」と、マネージャーから言われます。散り際を楽しむ心は日本人と通じるのだなぁ、とうれしく思いながら、ただその気持ちを英語が不十分で伝えられず、もどかしかった思い出深い花です。

秋の気配

久しぶりのロンドンは、朝夕めっきり寒く、もう秋半ばです。

一年中お野菜が揃う揃う日本とは違って、英国はその時期のお野菜がはっきりわかります。りんごやきのこの収穫が始まっていて、見慣れない品種を買って楽しみます。

雲は少し低め。ひつじ雲というのでしょうか・・・。
ここ数日、雨・晴れ・くもりが一日の中に繰り返し起こります。

秋の花も満開です。ハチたちもせわしく、活動中です。

それぞれの仕事


買い物がてらいつもの道を歩いてみます。
目を凝らすと、はっとするほどの美しい手仕事を発見。

寸分のくるいもない、大きな大きなクモの巣です。
朝露がついている短い時間、キラキラ光っています。

お庭のあちこちで、秋咲きのバラが満開です。
かつてナメあしもそうだったように、何もしないでほっといていても秋にもう一度咲いてくれます。

フクシア(Fuchsia)の実。
この可愛い実、美味しいのでしょう、鳥がかわるがわるやってきます。

英国


昨日長い滞在を終え、英国に戻りました。 
空港にでかけて、カウンターのあふれんばかりの水色の制服の団体に、あれ?いやな予感です。
ものすごい熱気パワーを感じる、大賑わいの団体、英国の柔道の選手たち。そういえば、世界選手権のテレビ連日放映されていましたよね・・・。
実はナメあし、数年前にその団体の中にぽつんと一人混じって帰国したことがあります。両側はみだすほどの巨体の選手、すっぽりはまって、おとなしく座るしかありません。そしてその中で金メダル(オリンピック?世界選手権?)選手がいて、機内でアナウンスが流れる大イベントなり、シャンパンを一緒に飲まされ、貴重な?経験をしました。
今年はどうなるかな・・・とかなり不安でしたが、席は離れていてほっとしました。選手と少しお話したのですが、暑くして死にそうだったけれど、日本は最高!吉野家の牛丼の安さ、美味しさにはまったそうです。
先日、少し文句を言ってしまった ウエルカムドリンクのスナックは復活していました。乗務員の方いわく6月より復活したとのこと、ブログも訂正しておいてね、と言われました。その代わり、ちょっと怪しい ヴァージンコーラがなくなっていました、ちょっとあやしいあの味、楽しみにしていたのに、残念です。
ロンドンは気温17℃、ナメあし本日セーターを着ております。
久々のロンドンはもう秋深まっています、明日よりそんな日々をご紹介させていただきます。

アーティフィシャルフラワー

お知り合いの方のハワイでの結婚式に参列するというご友人から、ホテルに飾るお花をプレゼントしたい、とご注文いただきます。生花はもちろん無理ということで、アーティフィシャルフラワー(造花)でブーケを作ります。

今年の暑い夏、連日の熱中症のニュースなど、日本の気候が確実に変化していることを感じました。お花屋さんも、8月いっぱいお店をしめて、夏休みにする、というところも増え始めています。
そんなこともあって、この夏はアーティフィシャルフラワーでアレンジする機会が増えました。
ナメあし、最初は造花には少しだけ抵抗があったのですが、この長い、暑い夏があったり。病院などに生花が持ち込めない、年配の方でお花のお手入れがどうしてもできない、など、様々な方のシチュエーションがおありになることを改めて実感。
できるだけ、季節を感じる、本当の存在するもの、しかも見た目に本物と錯覚を起こすような花材を中心に、息吹をふきこみます。

秘密の花園

毎日の暑さに気がつけば9月に突入しています。スローペースのブログ、夏休みも終わりにしなければ、です。
ナメあしの運転好きは、前にも何度かお話しました、車はどんな車でも(英国では会社のバンを運転しています)よいのです、道を走るのが好き、なのです。いつも通る道は、その季節によって異なる表情があったり、知らない道は新しい発見の連続です。
昨年、早朝、花市場(世田谷花き)帰りに見つけた、お気に入りの公園があります。多分駅からも遠い、車も止められない、小さな公園です、気がつくたびに通り過ぎていたのですが、なかなか素敵、ナメあしの『秘密の花園』です。
今日は車を少し離れたところに駐車して、出向いてみます。暑い太陽の照りつける午後です。

公園の名前は、FLOWER LAND
この施設は、世田谷区の環境保護を目的として、財団法人世田谷トラストまちづくりが運営管理している施設の一つ。区民参加による循環型園芸の普及を目指し、花づくり教室の受講生・卒業生や友の会のボランティアの方々の活動で園内の花壇やお花畑が飼育、管理されているそうです。
暑い中に公園にいる人はナメあしと作業をしているボランティアの方のみ、一緒にお話ができました。
「今まで見ていた公園の中でとても英国らしい、そしてうまい具合に日本テイストがでていて、すごく気に入っています。季節ごとに遊びにきています」と。

広大とは言えないスペースなのですが、歩いて行くと水車があります。

ハーブガーデンも、花や葉に一つ一つに名前が書いてあって、色分けして用途が明確になっていて、とっても便利。

「こぼれ種で咲いた」とおっしゃっていたアマランサス。
秋のアレンジには欠かせません。この赤からチャコールの色合いハッとします。

ルドベキアの朽ちていく様。この後中心の部分だけ、花市場に並び、ナメあしのお気に入りの花。よく利用しています。

こんなにも暑い中もガーデンとして成り立って沢山のお花を咲かせている、お花を庭を愛する方たちの情熱です。

小ぶりな千日紅も群衆で存在感あり、元気いっぱいです。

あちこちに秋の兆しを感じます。
公園の良さは親しみやすさ。きれいな花壇よりもこんな自然なざっとした感じがナメあしが思う英国風。このざっとした感じは、ただ何もしない、のではなくて、計算しているざっと感、ヌケ感です。これはなかなか難しい。ナメあしの花作りのベースになっています。

A Romantic Autumn

まだまだ暑い日が続いていますが、それでも少しずつ秋の気配が近づいて来ています。
秋には秋に美しい花があるように、私たちのロゴは今日から秋色に変わります。
Wishing you a romantic Autumn!

スィートメモリー

悲しみごとのお花のご注文をいただきます。
ナメあしは父を亡くして以来、このお花についてはさらに思い入れが強くなりました。葬儀屋さんにお願いすれば、便利で楽なはずなのに、こうしてわざわざご注文をいただいたことに感謝しながら。
故人を偲ぶ、旅立ちにふさわしいお花を。残された家族の悲しみが少しで和らげる何かになれば、気持ちを込めています。
ねこを大変可愛がっていた優しいおばあさま。メールでこのようなメッセージとねこの写真が届きます。
そしてこのアレンジ。ねこに見えますか?ちょっとオシャレなリードをつけたかなり太ったねこと思って再度見てください。。

また、この日の花市場の仕入れで 『百合 スィートメモリー』を見つけます。
小ぶりで、やや下向きかげんに咲く、このピンクの優しい百合。カサブランカのような大輪で華やかさはないのですが、森の中にひっそりと咲いていそうなそんな花です、そして甘い香りも広がります。

優しいおばあさまにはぴったりのお花。ピンク・ブルー・パープルのアジサイと一緒に仕上げます。
その日夜、お忙しい中、ご注文者からご丁寧にご連絡をいただきました。
ねこは、皆様の気持ちをなごまさせ、そしておばあさまと一緒に旅立ったそうです。

日本の夏


残暑お見舞い申し上げます。
英国に住んで11年、初の8月まるまるの滞在、暑さにこたえています。
同じく暑さに参っている愛犬のあずきを連れて名ばかりのお散歩にでかけます。
今朝はあずきが木を見上げて吠えています。

目を凝らすとせみのぬけがら。
思えば、英国でせみを、あの鳴き声を聞く機会はほとんどありません。気温の関係なのでしょうか。
だから、せみは、ナメあしにとって日本の夏の象徴。短い命、どんどん鳴いちゃって!という感じです。
しばらく眺めていると、用をたしたあずきは、暑さの限界か、リードをひっぱり家に戻りたがります。
お散歩といっても5分程度、それでも新しい発見がいつもあります。