almost unreal

BLOG

Summer Wedding

インスタグラムでも紹介している、ドラマティックなウエディングの話です。

元同僚のAnneの知り合いのウエディング、ナメあしはそのウエディングの当日、現地でのお手伝い要員としてかなり前からブッキングされました。職場も変わりなかなか一緒に仕事をする機会がないAnneとの仕事なのでナメあしもとても楽しみにしていました。

ウエディングの数日前、別仕事で花市場で仕入れをしているとAnneと会いました。Anneはこのウエディングの花を仕入れているようでした。「当日は何時にどこへ行けばよい?」というナメあしに「ほとんどは自分が前日までに仕上げていくから現地では搬入と飾りつけのみよ、ゆっくり現地で10時スタートかな、また連絡するね」という会話。正直、楽しい楽な仕事と思っていました。

そしてその夕方4時、Anneから電話が。「ちょっと猫にかまれて病院に行ったら時間がかかって、仕事が思ったより遅れているから明日時間があったら手伝ってほしい」と。翌日は別の用事を入れていたのですが、キャンセルできるものだったので「了解、じゃあ行くね」と。詳細はまた連絡をくれると言うことで、まだのんきなものでした。

そして夜11時過ぎ(ナメあし既に寝ていて留守電が残っていました)「入院になってしまった、明日、花市場に行ってほしい、その後家で作業をしてほしい、それまでには帰宅していたい…」。弱弱しい声で留守電も聞き取りにくい・・・・大変なジョブの予感です。

その後暗号のようなメールが来たのですが、花市場の仕入れの内容もイマイチわかりにくい、オーダー済なのか、明日購入するのか、数量も色も記載なし…いつもは完璧なAnneにはありえないメッセージです。慌てて電話をしても病院内なのでつながりません…。

朝、花市場でAnneが親しくしている人をたどっていくと、オーダーしていました! 引き取りをしてAnneの家に向かいます。家に到着は朝8時半、ご主人がいました。ご主人の左の手は包帯でぐるぐる巻き、ええええ???? ナメあし、事の重大さを知ります。

話の全容はこういうこと。

Anneとご主人のCollin は大の猫好き。週頭に外で野良猫が溝に落ちているのを発見して、家に連れて帰ることにしたそうです。しばらくすると猫が二人に攻撃してきて、擦り傷だったようですが、悪化してしまったそう。ナメあしが花市場で会った日の夕方、気軽に飲み薬をもらいに行ったところ、「化膿しているから即手術、入院」と言われたそう。Anneはこのウエディングもあったのでウエディング後に出直したいと懇願したそうですが、そんな猶予もなく今に至る・・・・

Colin曰く「お昼には帰ってくるから」と。さて、ナメあし何をすればよいのかな、状態です。こんなことなら何を作るのかだけでも聞いとくべきだった・・・。大量の花を見ればどのくらいのものを作るのか想像できます、大きなウエディングの感じです。ただ、英国での「お昼には帰ってくる」はあてにならず、何時になるかわかりません。

ラッキーなことにAnneが今働いている会社の同僚が数時間手伝いにきてくれることになりました。CollinがAnneの書きかけのメモを見つけてきました、ただ何枚も書きかけがでてきてどれが最新版かわからない…。でも読み込んでいるうちに「テーブルは12テーブルね、ブライズメイドは4人ね」と謎解きのように大体何を作るかが見えてきます。ガレージに積み重なっている段ボールを開けて、「あ、これで○○作るつもりだったのでは」とか。小さな花器やキャンドルスタンドは200くらい出てきました。「まずは洗う!」、とできることを進めることにします。

Anneが帰宅したのは15時過ぎ。とにかく嬉しい!!! 「これで何でもできる、作れる~。」と思うと同時に気が付きます。Anneの手、包帯でぐるぐる巻き、Collinの倍以上の巻き方、何もさせちゃいけない、できないな、と。

Anneは健気に包帯にラップを巻いて作業をしようとするのですが、片手では困難すぎる…。フローリストは両手が使えないと、水をくむこともブーケを作ることも簡単なリボンを結ぶくこともできません…。結局Anneの同僚と二人で手分けをして、その彼女が帰宅後ももくもくと作業をして、めどが立ったのが夜8時前。その後テーブル一人一人に飾る花(リボん付き)120名分の宿題を家に持ち帰ります。

Anneの状況は思った以上に深刻で、明日やっぱりナメあし以外に誰かヘルプが必要と、Anneと同僚やフリーランスフローリストに連絡をしたのですが、皆忙しい、誰も見つかりません…そして猫の手も借りたい緊急の時には2号(ナメあし夫)です。2号は何度もこの経験があり、その何回かの中でAnneとも働いていて気心もしれています、午後には予定があるという2号にお願いをして半日一緒に行動してもらうことになりました。

 

朝、5時に二人で家をでてまずはAnneの家に、2台のバンに積み込ます。この積み込み作業も今の夫婦二人には困難なこと。そこから1時間半のドライブで郊外に。会場につき、荷物を降ろし、会場装飾(素敵な会場ですがとにかく天井が高い)、柱にいくつものアレンジをかけ、アーチを付け、セレモニー(日本でいう挙式)の準備。同時にブライズのそばでブーケの最終チェック、ボタンホール(8個作成)。あっという間に時間ギリギリに~。仕上がったのは最初のお客様が到着したタイミングです。

最後の最後がこの装飾。このカスミソウを椅子につけ、キャンドルに火を灯したときにはほーーーーの一言。

 

 

ブーケはガーデンローズやシャクヤクが入ったもの、夏のウエディングにふさわしいものです。

 

右の女性(Anneの手見てください)。

正直、このアーチも二人は片手ずつなので一緒に持ち上げてくれることもできず、2号がいなかったらどうやって取り付けられたでしょうか。改めて手って大切です。

 

とても素敵な会場なのですが、こちらは、セレモニーとレセプション(披露宴)が同じ場所です。セレモニーが終わったら、ゲストは外でドリンクを楽しまれます、その間に披露宴会場にお色直しするという早替えが売り!なのだそうです。2号も居なくなったため、ナメあし1人と負傷者2名でのもう一仕事が待っています。

 

ナメあしの夜なべの120本が無事に飾られます、ローズマリーは男性に、バラは女性に、一人ずつのお名前が書いてあって確かに可愛い。

 

一つのテーブルに小さな花器が10個、キャンドルスタンド3本、そのほかにティーライトと呼ばれるキャンドルも飾るセッティング、細々な仕事が続きます。そして時間がない…会場のマネージャーが時間をカウントし始めますし、もちろんAnneも妥協はしません。

 

最後に写真を、と思っていたら、お客様が入ってきて、ナメあし退散します。

ちなみにAnne夫婦はウエディングに出席、涙目の二人にハグされて岐路に。

 

 

 

会場の外にこんなたわわなのバラを発見。あまりにきれいで最後の最後に写真を撮りました。

この日のいらないおまけはロンドンに戻る4時間超のドライブ…。こんな日に何でこんな渋滞とも思いましたが、何より無事に終わってよかった!

 

後日談。

Anneは翌日から3日ほど、再入院をし再手術をしました。野良猫は本当に要注意、です。

そして数日前、Anneと食事をしました。あれから三週間たっていますがまだ手には包帯があり痛々しい感じもであります。ですが仕事に復帰しているそう。

そしてそして、その猫は『POPPY』ポピーと名付けられて家で育てる(!!!)ことにしたそうです。大丈夫かな~!!!

 

Workshop 『パイナップル』

オルモストアンリアルの春のWS(ワークショップ)を白金台で開催いたしました。

仕上がりはこんな感じです、思った以上に可愛かった!!!

 

 

話は更にさかのぼります。

インスピレーションは『パイナップル』。

 

3月にハワイに行って海の色、空気感、ロンドンとは違う花や木々の美しさ、華やかで開放的なファッションに触れました。そこが今回のワークショップにつながります。

 

そして可愛い花器(お皿です)をロンドンで見つけました、後利用を先に考えた、花器扱いするにはもったいない器です。

これを大量買いしたのですが、陶器な分、慎重な扱いが必須、何より重かった!相変わらずの持ち帰り荷物が大変なことになっちゃいました。

 

そして、ロンドンから日本に帰国します。まずは全ての資材が無事に日本入り。

 

今度は花選びです。生のパイナップルを買ってきて、その様を毎日眺めます。

皮のごつごつ感だったり、質感、色。そしてオルモストアンリアルらしさ、です。今年から取り入れているネオンカラー(蛍光色)をアクセントに決定。結果、ペッパーベリーとレインダーワトルをネオンカラーでスプレーすることにしました、実はこれがまた大変~、雨の多い季節だったのでスプレーに時間かかった、かかった…。

 

 

仕入れ日、思った以上にイメージするものが手に入りました。

ナメあしの花の仕入れは、絶対欲しい花は事前オーダー、それ以外は当日に目で確かめて一番良いものを!ですので、自分の中でさっきまで描いていた作品から大きく変更は多々あります。今回はその最たるもので、英国でイメージしていた色合いから大きく軌道修正。

ニゲラの実、リューカデンドロンなどにバラとブーケにするとなかなか組み合わせない花々ですが、このパイナップルではとても合いました。

 

 

 

 

最後になりますが、ウエルカムドリンクは 5月に行われた英国のロイヤルウエディング、ハリー王子とメ―ガン妃を祝福して作られた、F&M(フォートナムアンドメイソン)の『The WEDDING BOUQUET BLEND』をアイスティーに。緑茶ベースのジャスミンティーにメーガンさんの出身国アメリカと英国のミントが入っています。バラなどの花びらも入っていて彩りも香りもあります。当日は長く眺めていて十分熟したパイナップルも添えました。

ご参加の皆様ありがとうございました。次は冬のクリスマスリースのワークショップ、どうぞご期待ください。

母の日 2018 

今年もたくさんの母の日のご注文をありがとうございました。

毎年、その都度写真を撮ろうと思いながらもなかなかそうもいかず、いくつかの写真になります。

 

今年は母の日の定番カラーの『ピンク』とこの『オレンジ』が加わりました、おかげさまで大人気。元気なビタミンカラーです。

 

出来上がってどんどん発送され、旅立っていきました。

 

こちらは『ビスポーク』、オレンジ色の明るいブーケです。

 

 

こちらのブーケも『ビスポーク』。スィートなピンクのブーケはウエディングブーケのようでした。

 

『花折りスペシャル』バラバージョン、バラって合わさるとこんな優しい香りになるのですね。

 

こちらは、ミックスバージョン。

花折りはお手元に届く際には箱は閉められているので、開けた時の嬉しい声を期待しながら作成しています。

このブーケは、『F&M マグカップ』用。こちらはお客様にお好みを伺って作成いたしました。

 

そして母の日の後に、お母さまのお喜びの様子をうかがえたりすると私たちも幸せな気分になりました。改めまして、ご注文の皆様ありがとうございました。

 

Workshop 2018春『パイナップル』

既にご案内させていただいておりますが、5月25日(金)東京白金台でワークショップを開催いたします。

インスピレーションは『パイナップル』。

またブログにて旅日記したいのですが、3月にハワイに行って海の色、空気感、ロンドンとは違う花や木々の美しさ、華やかで開放的なファッションに触れました。そこが今回のワークショップにつながります。

 

可愛い花器(お皿です)をロンドンで見つけました、後利用を先に考えた、花器扱いするにはもったいない器です。オルモストアンリアルらしい色合いで元気でポップなパイナップルアレンジを作ります。

【日時】
5月25日(金) 14:00~、19:00~

【場所】
東京白金台  東京メトロ南北線・都営三田線白金台駅より徒歩5分。JR山手線目黒駅より徒歩15分

受講料
10,000円(税込み)

 

器が英国よりの手配のため、締め切りがまもなくとなります。既に夜のクラスは定員に近づいております、どうぞお早めにお申込みいただければ幸いです。

ワークショップの開催は新しい場所白金台になります。詳細についてはお申込みをいただいたお客様に直接ご連絡させていただきます。

mail: info@almostunreal.jp
tel: 03 5929 9365
fax: 03 6893 0703

 

 

Mother’s Day 2018

今週より、オルモストアンリアルの母の日のフラワーギフトのご注文を受け付けております。

毎年頭の中にあるデザインを実際に作り始める冬ころから、パンフレット作成のギリギリまで悩みます。。デザインイメージが先行したり、花器を見つけてこれに合わせようだったり、テーマを決めてみたり色々なのですが、思いはいつも一緒です、素敵なお花をお届したい!と。英国もそうですが、母の日は昔であれば「花=カーネーション」でしたが、時代を重ねて多様化して、お花は選択の中の一つになりつつもあります。ただ、やっぱりお花ってスペシャルです。お花をプレゼントされるって特別です。あの開けた時の、お花を見た時の「わーーー」て思う気持ちを是非に味わっていただきたい、送られる方の思いをお花でお届したいと思っております。

今年は昨年ののファッションウィークあたりにイメージをしていました。「ネオンカラー(蛍光色)」を使って元気でパワーあるお花を作りたいと!花材にネオンカラーは難しいですからリボンにこだわりました。外してしまえば終わりでもありますが、うれしいニュースですが、お母様方きれいにそのまま飾っていただいたり、大切に後利用してくださる方がいらっしゃるとのお話です。

前置きが長くなりましたが、今年も心を込めてお作りいたしますこと、お約束いたします。

商品紹介をさせていただきます。

 

【Pink & Orange ピンク&オレンジ】

日本のカーネーションの種類の多さ、かわいさは世界に誇れます、いつの日か日本産のカーネーションが英国にも並べばよいのに、と常々思うほどです。

今年はいつもの人気色ピンクと元気でポップな仕上がりのオレンジ2種、MとLのサイズ違いで計4品になります。

写真では見えにくいのですが、4種類のリボンはネオンカラーのものをエッセンスしています。

 

【Bouquet ブーケ】

バラや季節の花や葉、実ものを使ってナチュラルなあしらいのブーケを作ります。よく見かける花々からなかなか見ないものまで使用します。そういうこともあり、今ここでどんな仕上がりとは言いにくいですが、どうぞご期待ください。

 

今年はこんな可愛いエコバッグをオプションでお送りすることも可能です。

このエコバッグ、実は最近から英国で発売されたのですが、本当にかわいい~、既に英国で一度品切れになったほどです。

 

サイズ感おわかりいただけますでしょうか?

エコバッグながらエコバッグに見えない、ちょっとお出かけにも使えそうな夏にぴったりのバッグです。

 

こちらの花器もオプションでご用意していたのですが、既に完売いたしました、ありがとうございます。

その他花器もご希望の方がいらっしゃいましたら、どうぞご相談ください。

 

 

【F&M Tea イニシャルマグ・紅茶セット】

フォートナム&メイソンから発売されたイニシャルマグカップ、日本未発売です。

フォートナムのマグは、やや大き目でたっぷりとお紅茶やコーヒーを入れられます。お好きなイニシャルをご注文いただき、お紅茶とブーケを合わせて送らせていただきます。

 

アルファベットそれぞれの個性がでているマグカップです。

 

マグの内側にメッセージ。

ブーケはお好みの色を教えていただきお作りさせていただきます。お母様のお好きな色、お好みの花などできる限りご希望にお応えできればと思います。

 

 

【Hanaori Special 花折りスペシャル】

オルモストアンリアルの母の日のスタートは、この花折りからです。

今年は英国で可愛ボックスを見つけました、そしてプラ・ネオンカラーのボンボンも!

お花が終わったら、大切なものの入れ物としてお使いいただければと思います。

箱を開けた時の、うれしい感じは花折りならではです、2種類のデザインよりお選びいただけます。

 

こちらは『バラ』

季節の花バラのみをあしらいます、華やかな仕上がりの中にエレガントさも兼ね備えたアレンジです。

 

こちらは 『ミックス』

ピンク色をメインに箱に似合う、旬のお花で絵のような美しいグラデーションを作ります。

 

こちらの母の日スペシャルカード、すべてのご商品にお付けしてのお届となります。

 

 

ご質問、ご意見は、mail:info@almostunreal.jpまでお願いいたします。

オンラインショップは、 こちらからどうぞ。

 

Snowdrops 2018

今年も近所にスノードロップが咲き始めるとそわそわ。例年はバレンタインの仕事が一区切りついた週末に出かけるのですが、今年のスノードロップ狩りはバレンタイン前に出かけました。

場所はこのブログでも何度も紹介させていただいています、Welford Parkへ。毎年色々な場所にでかけておりますが、ロンドンからの1時間半のドライブという手短な距離感と素晴らしい迫力あるスノードロップを見れるこの場所は、何度来てもやっぱりお気に入りです。

駐車場から公園の入り口の向かう大木にMistletoe(宿り木)を発見。宿り木は半寄生植物(他の植物に寄生し栄養分を吸収して生育する植物の中で、葉緑素を持ち光合成によって炭水化物を自分で合成する植物)と言われていますが、こうして実際に目で見ると本当にほかの木に助けてもらっているのだな、と改めて実感。

 

 

2月初旬のこの日はまだ丈も短く、完全なしずく型。可憐、繊細、そんな言葉がよく合います。

 

 

モスがはったLarch(カラ松)。昨年この木の感じをワークショップのリースに使用したくて、英国より持ち帰ったもの。この枝が入るとグンと雰囲気がでます。

 

 

満開は真っ白なお花畑になるのですが、咲き始めはホワイト&グリーンのコントラストが冬の少し寂しい森に映えます。

 

「スノードロップの近くには必ず小川が流れている」この法則は間違いありません。

 

可憐なのですがこうしてアップで見ると勢い、フラワーパワーいっぱいです。

 

 

ところで2号もようやくガーデン鑑賞が様になってきました。最初の年、スカイブルーのセーター着用から始まり、カラフルなマフラーをする、スニーカーを履いて足元がゆるくぐちゃぐちゃになる、などなど少し浮きまくっていたのですが、こんな感じに。最近は「ガーデンを訪れるときは地味な恰好、その場所に溶け込まなきゃね」なんてセリフがでてくるので笑ってしまいます。

Christmas wreath workshop @ Atelier Nako

あっという間に2月スタートですが、昨年末の話にさかのぼります。

クリスマスの少し前、青山にアトリエを持つ、atelier nako で出張クリスマスリースワークショップを開催させていただきました。

スウェーデン製の大型織機を使った本格的な手織り教室のこちら。主宰者のnakoさんは学生時代からの友人で、秋に彼女が英国を訪ねてくれた時に話が進みました。

今回は、『カード織』と呼ばれるシンプルなカードを使って作り上げられる、温かみのあるウールのリボンを7種類のエバーグリーンを使ったリースと共に飾ります。

 

 

こちらが完成品。

リボンはブルーかレッド、生徒さんがお好みを選びます。

 

 

 

細い糸を丁寧に時間をかけてリボンに仕上げていく姿は、花の作業と似ているところも多く感じました。

四つの穴がある厚紙数枚(デザインによって何十枚にもなるそうです)をくるくる回しながら作るのですが、回し方を間違えたら、またそこからやり直ししたり、回転する際の圧のかけ方で仕上がりに差がでたり、シンプルな工程ながら、作品としての仕上がりには個性が出ていました。リースやブーケも同じです、作業は単純なのですが、その手法を間違うとやり直すこと、また一人一人の作品は同じものにならないこと、これは『手作り』ならではのことと改めて思いました。

 

リースはリボンの太さに合わせて直径20センチとやや小ぶりのもの。7種類のグリーンは小さくきって、ワイヤーで巻きつけるのですが、小さいリースな分、グリーンを切るとき、巻いていくときにに均等にすることが重要で仕上がりに差がでます。

今回は先にリースを作成して、そのあとにカード織作業に入ったのですが、エバーグリーンの香りがいっぱいのお教室内で静かな手作業の時間が流れました。

 

最後に作品を仕上げて、お茶タイム。

ワークショップの感想を伺えてお話がはずみました。

 

 

ご参加の皆様、ありがとうございました。

 

Golden Wedding Anniversary!

Paula Pryle Flowers のオーナーであるポーラが住んでいるSuffolkでの仕事が続いているこの日は、Golden Wedding Anniversary(金婚式)のパーティーの装飾。テーマカラーでもある「ゴールド」に合わせえて前日に花を仕入れ、作成したものをもって早朝でかけて、会場で追加の花を加えます。

快晴のこの日、会場はChippenham Park 内のMarquee(テント)内で200名以上のゲストと大きな華やかなお祝いです。(※この公園はパブリックに公開されている日が限られていますので行かれる方はWEBを要チェックでお願いします)

黄色のバラとピンクッションをメインに、秋色アジサイや実ものを使って華やかに。

市場で仕入れた赤いりんごは、ゴールドのスプレーをかけました。雨の中のスプレーは数も多かったのでくじけそうになりましたが、こうやって置くとかわいい!

 

秋は実ものが充実しています、最後の仕上げに穂をいれてできる限りナチュラルな仕上がりに、テントの外から見える景色に調和させます。

 

 

ほぼ設置が完成したころに、ケーキが到着、まだ学生さんだという女の子がご両親に付き添われて搬入です、こちらまで緊張。

この二匹の犬は、本日の主役の愛犬たち。写真をもらって、丁寧に仕上げたそうです。ちなみにケーキはキャロットケーキ。素朴な感じ、ごてごてしぎすない感じすべてが金婚式にふさわしく感じます。

 

食事担当のケータリング会社の方とは何度か仕事をしています。こちらの責任者のセーラはサービングの際にお花を上手にあしらいます。この日はこちらからもいくつかお花を渡しましたが、彼女も庭のお花を摘んできたそう。

 

ナメあしとポーラで見学をさせてもらった際にはまだフィンガーフードは並んでいませんでしたが、想像しただけでワクワクします。

 

前日の仕入れ、作成、長いドライブ、搬入と一人での作業でバタバタとしましたが、仕事が終わればポーラとのんびりと散策です。ここはなんと「スノードロップ」で有名な公園だそうです、きゃーーーー、スノードロッパー(自称)としては必ず戻ってまいります。

Garden Wisley Flower Show

お気に入りの Garden Wisley のフラワーショーに出かけてきました。仕事の関係で出向くこともあるこちらですが、そういう時は歩く時間もありません。今日はゆっくりと過ごしたくて日曜日の朝一番、ロンドンから1時間強のドライブです。

施設に入るとやっぱりすぐに足を止めてしまいます。

 

少し奥に進むとフラワーショーらしい感じです。

RHS(英国王立園芸協会)が所有・運営するウィズリーガーデン、100年以上の歴史があります。フラワーショーの規模は残念ながら大規模なものではないのですが、秋の花が美しい9月は、5月末のチェルシーフラワーショー時期のバラやクレマチスがメインに並ぶショーと違ったお楽しみがあります。

 

 

 

 

Maarquee(テント)の中は、ダリアでいっぱいです。

 

こんな可愛い華奢なダリアをみつけました。

 

こちらはタイムテーブルがあり、テントの中でイベントが開催されています。通ったときは誰もいなかったのですが、この藁のいす、素敵素敵。

 

でもそんな横で2号は言うのです、「ぬれているよ」と。ガーデンショーに来る方はガーデン好き、多少のぬれちゃうのは当たり前の方が多い、寛大なはずです?!

 

 

あちこちにシクラメン!

 

グラデーションの美しさにはっとしました。

 

花の名前は「Mina Lobata」、初めて知りました。

咲き始めが濃い赤色ですが時間の経過とともにオレンジ色を経て黄色になるそうです。

 

こちらは「Verbena bonariensis」(ヤナギハナガサ)、英国ではこの時期よく見かけます、市場に並ぶ花というよりかは野の花、ピンク&パープルの色は独特で背の高さもあり最近何度か活け込みの際に使用しました。

 

こちらはGarden Wisleyの名物でもある、Mix Border Garden。英国のガーデンの中で特徴的なボーダーガーデン。道路や建物、塀やフェンスに沿った帯状の細長い花壇のことをいうのですが、手前から奥にだんだんと背が高くなっていくのが特徴です。季節や色彩を考えながら、1年中つぎつぎとお花が咲くように組み合わせをするそうです。

秋の美しい花や実ものや帆、彩り華やかとシックさが上手にあいまって、曇り空、少し冷たい風にぴったりです。ちょっ手入れが行き届いていないようにみえるけれどしっかり計算、手入れされている、これがナメあしが思うイングリッシュガーデンです。

 

広大な敷地のこのガーデン。入り口には貸し出し用カートが用意されています。ご老人や体の不自由な方への配慮はさすが、です。

RHSのメンバーなので、今年は季節ごとに通ってみたいと思っています。

Mother’s Day 2017、アイテムのご紹介です。

母の日のフラワーギフトの準備が整いました。

ご住所をいただいておりますお客様にはご案内状を郵送させていただきました。近日、お手元に届くかと思います。

お母様にも、お送りした方にも満足にいただけるよう、花々を選りすぐりました。今日はこちらで紹介させてください。


プリティー・ピンク(Pretty in Pink)
ピンクのラフィアでできたかわいいバスケットに、バラやカーネーションなどのこの季節ならではのピンクの花々をアレンジします。元気で華やかな仕上がりになります。

サイズはLとMで2サイズご用意しました。


ミニ・シリンダー(Tiny Cylinder)
バスケットに入った小さな3つのシリンダーに野の花を寄せ集めたような可愛らしいアレンジです。お届けは小さな3つのブーケでお届けします、お手元に届きましたら、シリンダーに水を入れていただき、ブーケをシリンダーそれぞれに入れていただいて完成となります。

お母様のお好みで少しアレンジしていただくのも楽しいかと思います。また、お花が終わってからも花器をご利用いただいて、庭やプランターのお花を入れていただいても素敵かと思います。

色合いはパープルを予定しておりますが、ご希望で変更も可能です。


ブーケ(Bouquet)
昨年から始めたこのシリーズ、オーダーを沢山いただきましたので今年もアイテムにラインナップしました。

王道のバラからなかなかお花屋さんに並ばないようなお花まで、季節の花を寄せ集めてお作りするナチュラルなあしらいのブーケです。

※こちらはブーケのみのお届けで、花器は付きません。


ダスティ・ビンテージ(Dusty Vintage)
ロンドンで活け込みを担当させていただいておりますシャネルの店内装花で使われていた存在感あるビンテージ調の花器に、ピンクのグラデーションが可愛らしいエレガントなブーケを合わせます。

個人的に、ビンテージの世界観にやさしいペールピンクを合わせたものが気分です。とても上品な仕上がりになります。

※こちらの花器は雰囲気を出すために手塗りで作られており、濡れると色落ちしますので、中に水を入れられる花器を入れ子にしてお届けします。


ビスポーク(Bespoke)
毎年のことですが、もちろん「ビスポーク」も受け付けております。お母様のお好みのお花や色で、できる限りリクエスト通りお作りします。お任せも承っております。素敵なものをお作りします!

長い時間をかけて作りましたので、皆様に気に入っていただけるか、ドキドキな本日です。ご検討いただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

ご質問、ご意見は、mail:info@almostunreal.jpまでどうぞ。

オンラインショップは、 こちらからどうぞ。