英国3度目のロックダウン Week 48 3/5~11
ロックダウン48週目。
春らしい日が増えてきたのですが、まだまだ朝は寒い日も多く、この日は霧深い朝でした。急いで家にある花を束ねて、近所のReget’s Park(リージェントパーク)へ出かけます。
枝ものの白い花は、Prunus glandulosa(ニワサクラ)。前回のブログに書きましたが、桜と呼んでよいのかな、と悩む花がこの時期沢山出回ります。例年仕入れる際に都度都度「この枝の名前は?」と市場の馴染みのお兄さんに確認するのですが、今はロックダウン中で目で確認しながら仕入れることができないのが残念…。
ロックダウンで新しい発見は家でクロワッサンを焼くこと、あ、もちろんお手製ではないです(笑)。スーパーWaitroseの冷凍食品です。買い始めたころは、まさにロックダウン初期、スーパーの棚から物がなくなり、パン、そしてとうとう小麦粉も品切れだったころです。常備食的に冷凍庫に入れています、食べたいときにオーブンで。焼きたては本当に美味しい!
土曜出勤、一人でブーケを作る仕事。(いつものあのブティックからのオーダーです)
3月8日は International Women’s Day (国際女性デー)に関連したオーダー。まだ日本では馴染みがない言葉かもしれませんが、こちらでは年々浸透しています。女性が女性らしく輝けることを祈る日、お祝いする日です。
日本で春の色といえば、桜からの優しい淡いピンク。英国で春の色と言えば、イエロー。ラッパ水仙があちこちで咲き、ミモザの木にふっさふさの花が咲きます。このミモザと桜の木が重なる色合いはナメあしの中での春の色です。
スタジオに着くといつもの友人がご飯頂戴と甘えてきます。ナメあし、犬好きなのですが、このロックダウンですっかり友人となった、「ぼんさい」。他のオフィスが閉まっている分、今ご飯をいただける場所は少ないのでしょう、可愛いくすり寄ってきます。その可愛さに負けて、キャットフードを人生初買いました。
まずはサンプルを作って、作業開始です。
ちゃんとお水も用意しているのに、トニーはなぜかこの水を飲みたがります…。
可愛いピンクブーケの完成です。
しばらくすると、次の仕事に必要なお菓子をもって、オーナーPaulaが到着です。
ナメあしが好きな ベーカリーショップ Konditor とポーラの母の日のコラボが決まり、急きょ簡単な撮影をすることになりました。ロックダウン中なので、少人数、外撮影、花の仕入れも限りがあるなど制約だらけですが、何とか無事に終わりました。
上のブーケの中の存在感たっぷりのこのバラの名前はWestminster Abbey(ウエストミンスター寺院)。「スタジオからすぐだし、ちょっと撮影しに行こう」と、ウエストミンスターまで出かけに行きました。
本来土曜の夕方なので、観光客でいっぱいのこちらもロックダウン中でガラガラ。会社のバンとポーラの車も簡単に駐車できるほどでした。
後ろのアビーの外装、見えにくいと思いますがモザイク状になっていて、その色の一部がこのバラの色が似ているね、とそんな話をしました。ちなみにポーラの横のゴールドの郵便ポストとても珍しいです。通常は言わずと知れた赤なのですが、2012年のロンドンオリンピックの際に、同国の選手が金メダルを獲得するごとにその選手の出身地のポストをゴールドに塗り替えました。
このウエストミンスター寺院の前のポストは特別にゴールドになりました。
ケーキはかなり日が経っているので食べれなかったのですが、その代わりにお菓子とコーヒーを買ってきてくれました。長いお付き合い、ナメあしのお菓子好きをよくご存じです!!
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