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日本の夏

夏の日本の滞在は3週間、本当に暑かったのですが、でも「これが夏だな」と楽しめました。

朝5時過ぎ、花市場に行く頃にはセミが鳴きはじめています。英国ではほとんどこの声を聞くことがないのでとても日本らしく、木々を見てはセミを探しました。
 

そして食べ物といえば、大好きなフルーツ、「桃」も堪能。亡き父のいつものセリフ「香川県の桃は日本一」、を受け継ぎ、パワーアップし「世界で一番美味しい」とナメあしは信じています。
 

久々に高校野球もテレビで観戦。いくつか見ただけですが、それぞれの試合ごとにドラマがありました。
 

ナメあし学生の頃、一度だけ夏の高校野球を見に父と甲子園に出かけました。というのはその年、父の母校が四二年ぶりに甲子園に出場が決まりました。父は野球部だったこともあり、予選のあたりから情報をもらっていました。出場が決まったときには、差し入れを考えたり、多忙な仕事だったにも関わらず、なんとか時間を作って甲子園に出かけていました。
 

三回戦は、ナイトゲーム延長14回、途中で大雨が降ったりの大変な試合でした。母とナメあしは自宅で観戦していたのですが、みんなと同じ気持ちで応援しようと、クーラーを止めて汗をかきながら、応援しました。1-0で勝ったときの高揚は今でも覚えています。そしてその時に次の試合は甲子園に行こうと決めました。

そしてベスト8の試合、父はその当時のお仲間と。母から言われたとおり、ナメあしは邪魔をしないように少し離れた後ろで観戦します。

父は麦わら帽をかぶって、タオルを首に巻いて大声で応援しています。時にはおとなりの方と肩を組んで歌ったり、声援を送ったり、日ごろの父からは想像もつかない姿です。ウエーブがスタートしました、できるのかな、と見ていると。父はワンテンポ遅れていましたが立ちあがってこれも楽しそう。
 

進学校だった父の高校、野球部も大きなチームではありませんでした。ここまで三回戦でずっと投げ続けた投手の代わりがいず、疲れもピーク。結局この試合は負けてしまいました。
 

試合が終わって選手がこちらに向かってご挨拶。父は何度もうなずき、声援と大きな拍手を送りながら空を見上げて、目をタオルで押さえていました。暑い暑い夏の思い出です。

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素敵なお父様の思い出ですね。そのシーンが目に浮かび、ジーンとしました。

bee

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