almost unreal

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Jane Packer

書くのをためらうほど、時間がかかるほど、悲しいお別れがありました。
英国が誇るフローリスト、日本でも人気のある Jane Packer(ジェーンパッカー)がお亡くなりになりました。

フラワーアレンジメントについて興味を持ち始めた学生時代、洋書のコーナーで彼女の本に出逢いました。それまでのかたくるしい英国のアレンジメントとは異なる斬新な花々。花器の中に葉を敷きこんだり、フルーツや野菜を使ったブーケやアレンジに驚かされました。
それから数年後、彼女のお教室が東京で始まった時に、感激、興奮したのを覚えています。

英国に来てからは、Paula Pryke Flowers に所属していましたが、リバティーで勤務しているとき、Janeがお店をのぞきにきて、「Paulaは元気?」、「お花奇麗ね、がんばって」などと気軽に声をかけてくれました。話ができたことはとてもうれしかった大切な大切な思い出です。同僚の中にはPaulaからJaneへ、JaneからPaula へという経歴の人が多く、出てくるJaneの話はいつも良い話ばかり。花と真摯に向き合っていること、人柄の良さをうかがわせるエピソードばかりでした。

最初に買ったフラワーアレンジメントの本はJaneのもの。昨日、献花ができればと彼女のショップに出向いたのですが、いつもと変わらずのお店。何事もなかったように、美しい花が彼女のスタイルで飾られていました。そして、今年春に出た最新本を購入しました。

持ち帰り読んでみると、前書きには自身の具合の悪さ、そしてそれでも希望を捨てずにがんばる、というJaneの気持ちがつづられていました。最後には、今このような状況で読んでみると、周りの人やスタッフ、家族へのお別れの言葉に感じられるほどの感謝の言葉にあふれていました。

この悲しいお別れを教えてくれたのは、Paulaでした。

彼女の言葉には、長く英国の花業界をJaneとともに背負ってきたものとしての、仲間を失った、私には想像もつかないような深い悲しみがいっぱいで、また同時にJaneへのあふれる感謝と尊敬の気持ちがつまっているものでした。

http://www.amazon.co.jp/Jane-Packer-Home-Flowers-Arrangements/dp/1849751196

COMMENTS

ナメあしさん、こんにちは。
悲しいお知らせに、わたしもショックを隠せません。
いつかJaneのレッスンが受けたい・・・と憧れていたのに。
つい先日、思い出してHPを見たら、日本のスクールの講師も減っていました。
夢はかなわなかったけど、Janeのスクールや本を通してイギリスのお花や文化に触れられたことはわたしにとって貴重な経験ですし、スクールを探す過程でナメあしさんのブログに出逢えたことも大きな宝物です☆
来週末にNFDの1級を受験します。
がんばってきます^^

haco

haco様
コメントありがとうございます。
本当に悲しいお別れです。hacoさんのことを思いました。
本を買いに出向いたのはデパート John Lewis内の支店でした、今年新しく始まったお店。Janeの思いやお花はスタッフの手でずっと続いていくのでしょうね。コメントをいただき、hacoさんとの巡り合わせはJaneのおかげだと、また感謝です。
NFD、がんばってください!!

ナメあし

いまこのエントリーを読むまで知りませんでした!びっくりです。
去年から闘病されてたのですね。Japanのサイトには何のannouncementも出ていないし。。。
私も帰国したから一度だけ東京でJaneのレッスンを受けたことがあるの。最後の本私もほしいなぁ。Paulaはもちろんまだ現役で活躍しているけれど、なんだかひとつの世代が終わってしまったような、そんな悲しい気持ちですね。

Anglaise

Anglaise様
お久しぶりですね、コメントありがとうございます。
私もいまだに信じられないです。
Janeの本、おすすめです、愛情を感じる本です。

ナメあし

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