ビスポーク
少し母の日のお花の話をさせてください。
今年は新たに「ビスポーク」という商品をはじめました。
ビスポーク(bespoke)とは、テーラードと同義で、「あつらえの」という意味。語源は、顧客がテーラーに「話されつつ=be spoke)」服を仕上げていくことに由来しています。
お客様のお好みのものを伺って、何度もお話しながら作り上げていくものです。
ご注文主のAさんからのお話は、「明るい母なのでオレンジととか黄色系のお花を入れたお花で」ということ。
花の仕入れの朝、イメージだけを頭の中に入れ、メインになるお花を探します。
そして、このバラ 『ベビーロマンティカ』を見つけます。
コロコロな愛らしいシェイプ。幾重の花びらがギュッとつまっています。
色合いも、とても個性的。アプリコット、オレンジ、イエローにピンク・・・何ともいえない色合いに、惹かれます。美しい上にとてもキュートなバラ、明るいお母様にぴったりかな、と。
そしてこんな感じに仕上がりました。
イエローオレンジは、バラを中心に、モカラ、サンタンカ、ブロメリアを。でもその二色だけだと、バラが引き立ちません。
パープルとバーガンディー色を入れます。この穂は、スモークグラス。河川敷などでみかける草のような、シャワーの水のような、ブーケに元気な動きがでます。
そして、今日Aさんより、お母様が気に入ってくださった、とお礼のメールをいただきました。いえいえ、こんなブーケを作らせてもらったナメあしが感謝、なのです。