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チーズ

手作り納豆の長い道のり

発酵食品の人気が続き、自宅で簡単にできる発酵食品用の電化製品のここ数年の品揃えは目を見張るものがあります。

ナメあし、子供のころから大好きな豆腐、納豆、食べ物の中でベスト1・2かもしれません。美味しいものが気軽に手に入らないロンドンの地でなんとかならないかなと帰国の度に家電売り場に通って、色々思い悩み、とうとう購入しました。

お気に入りの納豆と乾燥大豆も持ち帰り、納豆菌を茹でた大豆に混ぜて、あとはマシーンで自動的に発酵、納豆が完成です。

 

簡単に書いていますがなかなか難しい、とても奥深い。

まずは大豆を12時間水の中に浸します。

 

 

その後、大豆を茹でます。圧力鍋でもよいのですが、まだ試行錯誤中で、鍋で茹でています。ここで3-4時間かかります。

途中で何度もお水をたして、鍋をかき混ぜるという意外にも手間がかかりますが、ここが肝なのではないかな、と最近思っております。

 

熱い茹でた大豆の中に市販の納豆を入れてかきまぜて、マシーンに入れます。

 

そしてマシーンにいれること24時間―36時間でこんな感じになります。

この発酵時間、環境や大豆など色々な要素が左右するようで、説明書にも24時間~48時間とかなりアバウトに書かれています。

最初は36時間して、発酵時間が長過ぎました、今は24時間がちょうどよいように感じます。

 

その工程が終わって、味を落ち着かせるために12時間冷蔵庫で寝かせます。

こうなるとやっぱり炊き立てで食べたい、納豆に合わせて日本米を炊きました。

さてお味です。大きな柔らかいお豆、糸ひきもよい感じです。かなりしっかりと大豆特有の香りがあります、2号曰く、「昔の懐かしい納豆の味」だそうです。ナメあしは納豆大好きなので気になりませんが、改善余地ありです。こうして納豆のみ、たまごやネギをいれたり、炒め物の隠し味的に使ったり、エンジョイ中です。

もう少し味を落ち着かせたいと只今精進中です。どなたか納豆マスターがいらっしゃれば教えていただきたいです。

にしても、一体どのくらいのお手間がかかるものなのでしょう~、お豆腐屋さんって本当に素晴らしい!!!

 

Coolea とねずみ


昨年の冬、日本の髙島屋で見つけたこのねずみ、ナメあしにしては珍しく、即決、で買い求めました。
その時は、「デコレーション用です」とお店の方に言われたのですが、いざ使い始めると、意味あるものだと気がつきます。

ハード系のチーズはナイフで取り分けるとき、フォークで押さえることが多いのですが、代わりにこのねずみに手を添えてナイフを使います。ナメあしはこういう可愛いもの、雑貨が大好きです。
好きと言えば、ねずみが食べているこのチーズ、アイリッシュ産のCoolea 。お店で勧められて買ったところ、大当たりです。牛乳のチーズで、オランダの熟成ゴーダチーズのレシピを元にアイルランドで作られたものだそう。
香りもあって、コクもあって・・・・なんと表現下手なのでしょう。
2号がこう言っています   口に入れてすぐにザラついた感じがして、一口、二口と噛んで行くと牛乳チーズ特有の甘いコクが広がって、あとから芯のある塩味がたってくる・・・そうです。はい、そんな感じです。
お店の方から特にこれがお勧め、と Extra aged のものを勧められます。
最近ナメあしたち、アイリッシュ産のバターもお気に入りです。

STINKING BISHOP


英国に戻って、久しぶりにチーズを買ってきます。チーズの楽しみを伝授していただいたP家でご馳走になってからはまっている、『STINKING BISHOP』というチーズ。訳すと、「臭い司教さま」。j百科事典、WIKIPEDIAには、洗っていない靴下、半乾きのタオルのような匂いと書かれているような強烈な香り?匂いを伴います。お店で買うと言わなくても、ビニールを三重にしてくれるほど。
このチーズ、Perryという洋梨を発酵させた発砲酒で洗って熟成させたイギリス産のウォッシュタイプのもの。味は、意外に優しく、クリーミーなのです。ちょっと塩気のある、はまる味です。軽いクラッカーと相性がよく、口に入れてしまえば匂いのことすっかり忘れてしまいます。(匂いに慣れてしまうのかもですね・・・)

この日は、お店にならび始めたFig(いちじく)を買ってきます。
日本の秋は素晴らしく美味しいけれど、こちらも美味しいものが揃い始めます。

Mont d'Or

英国にきて覚えたことの一つがチーズ。友人や同僚、レストランそしてチーズショップに行き、新しい味にチャレンジしています。

この時期ならではの  Mont d’Or (モン・ドール)*。

毎年8月15日~3月15日まで期間限定で生産され、9月10日~5月10日まで販売される季節のチーズ。フランスとスイスの国境付近、ジェラ山脈の周辺で手作業で生産されており、この場所にある山の名称 Mont d’Or (金の山)がその名の由来となっている。

*詳細は上の写真下の Mont d’Or の文字をクリックしてください。

食べる数時間前から冷蔵庫より出しし常温に近づけます。ちょっとチーズ臭いな・・・と思うほどの匂いが部屋中に広がります。ビスケット(クラッカー)に乗せていただくと、トロトロ。味はとっても複雑で、濃厚かと思えば木の香りがしたり、適度な臭みもあるのに、何故だかあっさりと食べられ、手が止まりません。

調べてみると、エピセア(モミの木)の樹皮を巻いて、エピセアの棚で熟成させるため、しっかりとした木の香りを楽しめるそうです。なるほど!です。

上の表皮ですが、クリーム色よりややオレンジかかったもののほうがこくがあり、ナメあしたちは気に入っています。逆に少し黒味がかっているとアウトに近し、目安にしています。